観光

琵琶湖博物館が作る本気の『びわ湖カレー』が見事なびわ湖!

【しがトコPR:博物館であそべる!#01】

“湖”をテーマにした国内最大級の施設
「琵琶湖博物館」のレストランに『びわ湖カレー』が新登場!

白米で表現した琵琶湖のカタチが本物に似せすぎて、
その仕上がりはまさに職人レベル?!
研究が本職の学芸員さんがこだわると、白米でさえも琵琶湖そっくりに。
『びわ湖カレー』の開発者さんに、お話を伺ってきました!

リニューアルしたレストランの新メニュー

学芸技師の渡部圭一さん

「僕でいいんですかぁ?」

笑いながら登場してくださったのは、学芸技師の渡部圭一さん。
普段は民俗学の研究をされてますが、
今回、レストランのリニューアルも担当。
琵琶湖博物館の第2期リニューアルとして、4/6にオープンした
ミュージアムショップとレストラン「にほのうみ」で、
目玉の一つとして誕生したのが『びわ湖カレー』です。

それが、こちら。

びわ湖カレーとごはん型

おぉ、見事なびわこ型。
今回は特別に、ごはん型も一緒に見せてもらいました。

こだわったのは、琵琶湖のカタチ。
ごはん型と一緒にライスを並べてみると、
ゆるやかな曲線や、凸凹具合まできれいに再現されていますね。

学芸技師の渡部圭一さん

「現在の琵琶湖の形に興味を持ってもらうきっかけのひとつとして、
デザインにとにかくこだわりました。
でも、ごはん型をうまく作っても、ご飯を詰めると型が崩れたり。
その通りに抜けないこともあるんです」

渡部さんは話します。

「きれいな琵琶湖のカタチが抜けるご飯の量を追求していくと250g。
お茶碗1杯でだいたい150gだから、ボリュームけっこうあります」。

びわ湖の鋳型

ほかにもごはん型の押板そのものを、琵琶湖のカタチにしたり、
型がきれいに抜けるように、押板に取っ手を付けたり、
こまかなところにも工夫を凝らしています。

学芸技師の渡部圭一さん

「知ってました?高島市の安曇川のくぼみに手をひっかけて持つと、
安定感がすごいんですよ」と物静かなトーンで話す渡部さん。
おもむろに立ち上がりながら、

びわ湖の持ち方

「こうです、この安曇川のくぼみに」

「手を添えて、こうっ!」

(溢れ出る渡部さんの熱意にやんわりと相槌を打ちながら)
さっそく、本命の『びわ湖カレー』を作っていただきました!

琵琶湖のカタチ、どこから食べる?

びわ湖カレー

思わず写真を撮りたくなる可愛らしさ!
「琵琶湖の上から食べるか、下から食べるか。
人それぞれの食べ方があって面白いですよ」と話す渡部さん。

「でも、お客さんを見てて一番多い食べ方は
琵琶湖の南、南湖から食べる人が多いですね」。
琵琶湖の下の細くなっているところが、ちょうどスプーンで
崩しやすく、食べやすいのだそう。

「あとは、お子様ランチをイメージして、オリジナルの旗も作りました。
旗の刺さってる位置は分かりますか?
琵琶湖博物館の位置をイメージしてるんですけど・・・」

「本当はこの旗の位置も、もう8mmほど右が正解なんですよね。
いまだと、浮御堂のあたりでしょうか」
と旗を凝視しながら、物静かなトーンで話す渡部さん。

渡部さん

カレーライスの旗の位置ひとつに、
ここまで真剣に話ができるのは、さすが学芸員さん、でしょうか。

びわ湖の西にある比良山系も、滋賀産の野菜で表現されてるよう。
滋賀の様々な景色を思い浮かべながらカレーを見つめてると、
新しい発見が生まれてきそうです。

「ちなみにC展示室で、リアルな琵琶湖が確認できますよ」と渡部さん。

琵琶湖の航空写真

見に行ってみると、巨大な琵琶湖の航空写真が!
琵琶湖の細いところやゆるやかな曲線ラインも
あの『びわ湖カレー』のごはん型とほぼ同じ。
こうやってみて見ると、琵琶湖のカタチって独特ですよね。
「しがトコの編集部があるのは、このあたり?」
「琵琶湖がはじまる川の上流、こんな場所にあるんだ!」
床一面を覆い尽くすC展示室の『空から見た琵琶湖』、
その巨大な琵琶湖を見ているだけで、
あっという間に時間がたっていました。

じつは裏メニュー“ダブルびわ湖”もあります

ミュージアムレストラン「にほのうみ」では、
以前から裏メニューとしてプラス150円で、
ライス大盛りが可能だったのですが、
それは、この「びわ湖カレー」でも出来ることが、
今回の取材で発覚しました。

びわ湖カレーのライス大盛り(プラス150円)。
それが、こちら。

ダブルびわ湖カレー(ライス大盛り)

じゃーん!
なんと、琵琶湖がふたつ!並んで出ててくる、大迫力!
これでなんと、お値段はプラス150円!

このレア感、食べるのがもったいないぐらい。
ふたつの琵琶湖で合計500g、お茶碗でいうと3杯半ほど。
写真を撮影してるだけでも、楽しくなってきます。

ダブルびわ湖カレー

ひとりで食べるもよし、カップルで琵琶湖をつつきながら食べるもよし。
自信のある方は、ぜひ大盛りメニューにも挑戦してみてはいかがでしょうか。

ただし、通常のびわ湖カレーと見比べてもらえれば分かるように、
大盛りになってるのはライスだけです。
カレーの量は変わりませんので、ご注意ください!

「びわ湖カレー」は、そのカタチだけでなく、
味にももちろんこだわりがあります。

「滋賀県立湖南農業高校とコラボして、味を開発したんですよ」
と話す平井芳章シェフに話を聞きました。

平井芳章シェフ

「マーマーレードの風味をいかしつつ、カレーのスパイスも楽しめる
そのバランスを追求して、2g単位で味を微調整していきました。
地元産の愛彩菜(あいさいな)や近江米を使って、
地産地消にもこだわりましたよ」

湖南農業高校は、高校生のカレー甲子園で準優勝の実績もある名門?!。
隠し味として、学生さんたちが作ったマーマレードを使っているのだそう。

レストランリニューアルの全貌をご紹介

今回ご紹介した『びわ湖カレー』がいただけるのは、
4月2日にリニューアルオープンしたミュージアムレストラン『にほのうみ』。

入り口にはさまざまな表情の琵琶湖の写真がずらり!
こちらはディスプレイウォールにもなっていて、
滋賀ならではの農産物や植物が並んでいます。

『にほのうみ』店内

明るく開放感いっぱいの店内には、個性的なイエローが印象的なレザーの椅子と、
ダークブラウンの落ち着いた調度品。ゆったりと過ごすことができる空間です。

タペストリー

注目は壁にかけられた大きなタペストリー!
ビワコオオナマズやコハクチョウなど、滋賀ならではの生き物が藍染風に描かれています。
奥の2つはタヌキとメガネサナエ。じっと見入ってしまうような深みのある色と味わいです。

ミュージアムショップにはオリジナルグッズがたくさん!

ミュージアムショップ

『にほのうみ』のお隣には、3月24日にリニューアルオープンしたばかりの
ミュージアムショップが。
こちらもレストランと同様にダークブラウンを基調とした、
洗練された雰囲気のショップに生まれ変わりました。

ビワコオオナマズのぬいぐるみ

店頭の目立つところにズラリと並んでいるのは、
人気者『ビワコオオナマズ』のぬいぐるみ!
お口が開いて「ガブっと」できるということで・・・

ガブっとしている様子
まずはやってみますよねぇ。ガブッと食べられてみました。
腕がすっぽりおさまって、枕にしてお昼寝したくなりますよね。(ならない?)

プランクトンTシャツ
カラフルで目を引くこちらのTシャツ。
柄をよく見てみると、なんとプランクトン!!!
奥には微生物で描いた琵琶湖の柄も。

手描きグッズ
幾何学模様のようで、最初は「微生物」とは気づきませんよね。
全て手描きTシャツ作家の石津しょう子さんの作品。
種類も豊富で、バッグなどもありましたよ!

カワウのくるみボタン
独特の色使いが素敵なコロンと丸い“くるみボタン”。
よく見てみると鳥の名前が?
こちらは野鳥のくちばしや、あしの形を
正確にデザインしたくるみボタンです。

ドットTシャツ
こちらもユニーク!
琵琶湖の中に描かれたドットの大きさがちょっとずつ違います。
なんと琵琶湖の“深さ”をドットの大きさで表現したデザインなんです。
南湖の方は小さく、北にいくほど大きいドットが増えますね。

フロス
今どきのミュージアムショップには箸置きや、デンタルフロスまであるんですね。
実用的でお土産にも喜ばれそうです。

タオル
琶湖の歴史に関係あるデザインが描かれているタオルや

科学標本ブローチ
キュートなブローチもよく見ると科学標本のデザイン!

琵琶湖博物館のショップはそのマニアックさに思わずツッコミたくなる商品や
洗練されて普段使いできるものまで!さまざまなグッズが並んでいます。

第2期リニューアルが続々と展開中です!

トレイル工事中

2020年の完成に向けて第2期リニューアル真っ只中の滋賀県立琵琶湖博物館。
レストランから琵琶湖方面を見ると、おおがかりな工事が進められています。

リニューアル内容

鳥の目線で森の中を散歩することができる『樹冠トレイル』の建設中で、
森を抜けると琵琶湖が一望できるそう。2018年秋頃に完成予定。待ち遠しいですね!

さまざまな楽しみ方ができる滋賀県立琵琶湖博物館。
これからのリニューアルにも注目です。
しがトコでも、随時お知らせしていきますので
みなさんも、一緒に進化していく姿を見守っていきましょう!

ゴールデンウィークには、滋賀県立近代美術館とのコラボ企画展も

4月28日からは、滋賀県立近代美術館と琵琶湖博物館の
コラボ企画展もスタート!

近代美術館は、平成29年4月から新たな美術館の整備に向け休館中。
滋賀ならではの風景や生き物などを描いた絵画作品などの収蔵作品の中から
約40点が、琵琶湖博物館に展示されます。

もっと詳しい情報・お問い合わせは、
滋賀県立近代美術館のWebサイトからご確認ください!

『滋賀県立琵琶湖博物館』を地図でみる

博物館利用で駐車場無料!

滋賀県草津市下物町1091

→大きい地図で見る

『滋賀県立琵琶湖博物館』のデータ

住所
〒525-0001 滋賀県草津市下物町1091 (→地図
電話番号
077-568-4811
観覧料金
・常設展示 750円(大人)/400円(高校・大学生)
・琵琶湖博物館常設展示・みずの森共通券 850円(大人)/520円(高校・大学生)
※小学生・中学生は無料
営業時間
9:30~17:00(最終入館16:30)
休館日
月曜日(月曜が祝日の場合は開館)
公式サイト
http://www.biwahaku.jp/

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