イベント

歴史あるひな人形が大集合!『日野ひなまつり紀行』が開催中

江戸時代のひな人形

【日野ひなまつり紀行/滋賀県蒲生郡日野町】

近江商人の風情ある街並みが色濃く残る日野町では、
2月中旬より「日野ひなまつり紀行」が開催されています。

開催期間中は、道路沿いの住民の方々の協力により、
家の縁側にひな人形が飾られます。

日野ひなまつり紀行の大きな特徴は、
『桟敷窓(さじきまど)』と言われる窓越しに
道路からひな人形を眺めるという、
日野町独自の鑑賞方法です。

日野町の歴史や伝統のある街並みを散策しながら、
たくさんの愛らしいひな人形たちを眺めてきました。

家の塀に「赤い布」が掛けてあれば中を覗いてみよう!

日野町には、家の塀に『桟敷窓』が付いている家があります。
普段は閉じられていることが多いのですが、
ひなまつり紀行の開催期間になると、
この桟敷窓に赤い布が掛けられ塀の向こう側を
覗けるようになります。

桟敷窓

そして、その先に目をやると…いました!
可愛らしいひな人形が飾られています!

桟敷窓から覗くひな人形

窓越しに見るひな人形はとても新鮮で、
手の届かない場所にあるので、
可愛さと同時に高貴な雰囲気も漂ってきます。

町内約200か所で、このようにひな人形が飾られているので、
通りを歩いているだけでも、道行く先々でひな人形が
目に入ります。

日野ひなまつり紀行の案内看板

案内看板も風情がありますね。
街全体が、まさに『ひな人形一色』になるのです!

江戸時代のひな人形も登場。『近江日野商人館』は必見!

イベント会場となっているメインの通りから
少し離れたところに『近江日野商人館』があります。

ここではなんと江戸時代に作られたひな人形が
飾られているということで、さっそく足を運んでみました。

近江日野商人館の外観

立派な建物ですね!中に入ってみると…

近江日野商人館の玄関

玄関からいきなり豪華なひな人形たちが出迎えてくれます!
これはかなり期待できそうです。

近江日野商人館では、様々な種類のひな人形が
展示されているとのこと。

和紙で作られたひな人形

なんと、和紙で作られたひな人形が無数に飾られていたり、

トランプで遊ぶひな人形

トランプに興じているひな人形もいましたよ!

そして、館内の奥まで進むと、
一際目を引くのがこちらのひな人形。

1820年とメモが添えられており、
これが江戸時代のひな人形であることがわかります。
歴史を感じさせる衣装やお顔立ちで、
ただならぬオーラをまとっているように見えました。

豪華なひな人形たち

他にも数多くの人形が飾られており、
ここまで多くの種類のひな人形が
集められているのは、見たことがありません!

それぞれ個性があって、端から端まで眺めても
全く見飽きることがないのが不思議です。

地域の方々の協力で成り立つ『日野ひなまつり紀行』

イベント会場のほぼ中央に位置する『日野まちかど感応館』。
館長である藤澤さんに、日野ひなまつり紀行の
開催に至った経緯についてお話を聞きました。

館長の藤澤さん

日野町では依然として旧家が多く残っており、
ひな人形も昔のまま保存されている家が多くありました。

そこで、貴重なひな人形を地域の町おこしとして
活用できないだろうかと考え、地域の方の協力を得て
日野ひなまつり紀行を開催する運びとなったそうです。

今では日野町の冬の一大イベントにもなったひなまつり紀行。
どこか懐かしさを感じる日野の街並みを散策しつつ、
さまざまな表情を持つひな人形を、ご覧になってはいかがでしょうか。

滋賀県8つのエリアで開催されるひな人形めぐり開催中!

今回ご紹介した日野町の他にも、
滋賀県各地でひな人形イベントが開催されています。
各地によって特徴も変わるおひな様、
ぜひそれぞれ足を運んでみてくださいね!

滋賀県下8市町で開催される
『びわ湖のひな人形めぐり』の詳細はこちらからご確認ください。

※2016年に訪れた近江商人ゆかりの地
「日野」「五個荘」「近江八幡」エリアを取材した記事は、
こちらから>>>まるでひな人形の博覧会!江戸時代も平成生まれにも出会える!『ひな人形めぐり』

昨年の様子とあわせてぜひお読みください!

(写真・文:仲上 涼太)

「日野ひなまつり紀行」を地図でみる

日野駅からバス利用も可能!

日野まちかど感応館

→大きい地図で見る

「日野ひなまつり紀行」のデータ

会場
日野町一帯(→地図
開催期間
2017年2月12日(日)~2017年3月12日(日)
時間
各家や商店街でそれぞれ異なります
問い合わせ先
0748-52-6577
公式サイト
日野観光協会
しがトコ採用情報

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