カフェ・お店

長い年月と物語を経た”ヴィンテージ”の世界と出会える雑貨店『idea note』

【idea note/滋賀県近江八幡市】

世界にただひとつしかない輝きを放つ天然石や
長い年月と物語を経たヴィンテージパーツ。
規則正しく並んだ六角形の小皿には、
個性あふれるパーツがぎゅっと身を寄せ合っています。

滋賀県近江八幡市にある『idea note』は、
ヴィンテージ雑貨やアクセサリーを扱うお店。
国内や海外からオーナー自ら足を運び集めてきた
アンティークパーツやアクセサリーがそろいます。

元酒蔵を改装した「まちや倶楽部」

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『idea note』がある建物は、元は酒蔵だった古い建物。

それをよみがえらせ、今は宿泊設備や
コワーキングスペースなどが集う「まちや倶楽部」の
ひとつが『idea note』です。

お店の窓からも、昔ながらの町並みを見ることができます。

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棚には、色鮮やかで可愛いものがずらり!
どれから手にとろうか、何を見ようか。
ワクワクする気持ちが高ぶります。


扱っているのは、職人の細やかな仕事が光る小物たち。
ボタン、ビーズなどの服飾パーツや
それらを使ったアクセサリーなどが、所狭しと並んでいます。

ピアス
仕入れは主に、ヨーロッパ、タイ、ベトナムなどの海外から。
こちらの色鮮やかなピアスは、チェンマイ・モン族の
職人が作ったもの。

ビーズ部分の配色は、職人の”感覚”で
するすると仕上げていくのだとか。

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こちらは、ジャパン・ヴィンテージのパーツ。
六角形の小皿も、同じく日本の骨董品。

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奈良で作られる貝ボタンは、
職人が日本にわずか5人しかいない、貴重な品。

細い金具が通るよう、小さな貝を加工する繊細な技は、
日本の職人にしかできない仕事だそう。


衣類や布の販売も。
服飾作家さんの作品や、近江麻をつかった製品など
思わず手に取りたくなるものばかり。

定期的に入れ替わるので、いつ訪れても新しい出会いがあります。

日本の古いものに触れ、ヴィンテージの魅力に気づく

小林さん
オーナーの小林優子さんは、甲賀市の出身。
学生時代には服飾を勉強し、今から12年前「手づくり市」に
出品したのが始まりでした。

小林さんの活動を見た、同じ近江八幡にある「尾賀商店」から
「お店として入らないか」と誘いを受け、最初の店舗を開店。

歴史ある建物を改築した「尾賀商店」で過ごし、
時を重ねたものの魅力に気づいたといいます。

その後、尾賀商店が改装するタイミングで、
現在の「まちや倶楽部」へ移転。
小林さんのこだわりがつまったお店を営んでいます。

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「この壁、自分で塗ったんです。
宮古島で作られた、麻の灰をまぜてあって
空気を浄化してくれる効果があるんですよ」

最初は、壁塗りを職人さんに依頼したものの、
小林さんの表現したいニュアンスがうまく伝わらなかったとか。

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「職人さんには、“シャビー(古めかしい)な感じで”と伝えました。
“え?ムラをつけて塗るの?”
“そもそもシャビーってなんなん?”と、なかなか伝わらなくて。
それなら、自分でやります!と」

棚板
「それから、この棚は建築現場の足場の板でつくりました。
使い込んだ感じの板が欲しいです!あ、こんな感じ!と、
現場にあったこの板を譲っていただきました。

職人さんは、”えー、こんな汚れた板でええんか?“
と首をひねっていましたけど」

その汚れが、味わい深くていいんですけどね、
と小林さんは微笑みながら話します。

”ものとひと“がめぐりあう場所

正面の棚
そんなシンプルで落ち着いた内装も、アンティーク小物たちにはぴったり。
お店が完成し、棚に商品が並ぶと、
小林さんの考えていた世界観が、お店の中に広がりました。

古いものがもつ歴史を愛する。
汚れや傷すら愛おしい。

そんな小林さんの思いに応えるように、
『idea note』には様々なものが集まります。

刺繍糸棚
お店の入口で思わず目を奪われる、大きなケース。

「手芸が好きな人の手に渡るようにしてほしい」という
願いとともに、閉店する手芸店から買い取った刺繍糸です。

『idea note』を訪れた手芸好きのお客さんは、
その大きなケースと品揃えに感激し、
そして刺繍糸の良心的な価格にまた、驚くのだとか。

小林さんとの楽しい会話を交わし、繊細な色使いの糸を選ぶ。
そんな心温まる時間とともに、
糸たちは次の持ち主の手へと渡っていきます。

中央の机
『idea note』では、定期的にワークショップも開催。
内容は、刺繍やつまみ細工をはじめ、
12月にはしめ縄をつくるワークショップも。

美しいパーツに囲まれた店内で、様々な「つくる」を体験できます。
開催情報は、Instagramで発信しています。

棚とイラスト
もちろんお店を訪れたその日に製作もOK。
パーツを選ぶだけの「セミオーダー」もできるので、
自分だけの、愛着あるアクセサリーが手に入ります。

さまざまな国から、小林さんの手によって、
この場所に集まった小物たち。

”ものとひと“のめぐりあいが交差する『idea note』は、
買いに行くのではなく、出会いに行く。
そんな感覚で訪れてみたくなる場所です。

大切な人への贈り物を。
自分へのご褒美を。

お店を訪れたとき、
その思いにピッタリの素敵なものと出会える。

そんな『idea note』に足を運んでみてはいかがでしょうか。

<写真:しがトコ編集部 文:土岡菜摘(しがトコ編集部)>

「idea note」を地図でみる

日牟禮八幡宮のほど近く

idea note

→大きい地図で見る

「idea note」のデータ

住所
〒523-0862 滋賀県近江八幡市仲屋町中21(近江八幡まちや倶楽部 内)【→地図】
営業日
Instagramより「営業日カレンダー」を確認の上、来店ください
電話番号
090-3718-5770
Instagram
https://www.instagram.com/idea_note/

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