【滋賀のええトコ:イベント】
年代も顔立ちも違う、無数のひな人形たちがずらりと並ぶ、
その壮観な光景は、まるでひな人形の博覧会!
商いで成功した“近江商人”の商家に残る
豪華絢爛な江戸時代のひな人形から、
近江の麻を使った平成生まれのひな人形まで。
ただいま滋賀県内の8つのエリアで、
『2017滋賀 びわ湖のひな人形めぐり』を開催中です。
滋賀の町並み散策と一緒に、ひな人形の奥深い世界を知ることができますよ。
今回は、その中から3つのエリアをご紹介いたします!
【日野】桟敷窓をのぞくとそこには…
『びわ湖のひな人形めぐり』の開催地、日野・五個荘・近江八幡。
この3つのエリアは“近江商人”発祥の地。
商いで財を成した近江商人、その商家に残るひな人形は、
贅を極めたものが多く、見応もたっぷりです。
まずは日野から、ひな人形めぐりをスタート。
日野のレトロな町並みによく似合う、真っ赤な桟敷窓。
よく中をみてみると・・・
いました!おひなさま!
桟敷窓越しに見えるその姿に胸がとトキメキます!
日野商人の歴史が学べる近江日野商人館。
ここにも、おひなさまが勢ぞろいしています。
建物の中に入ると…。みてください。この迫力!
奥の方にある、金屏風を背景にしたおひなさま。
これはなんと約200年前のもの!
着ている着物は当時で最高級のものだそう。
だから、200年を経たいまも色あせないのですね。
なんとも上品な顔立ちで見とれてしまいます。
【五個荘】近江の麻をまとった美しい「清湖雛」にため息
そして滋賀市近江市・五個荘近江商人屋敷
「中江準五郎邸」では近江の麻を着物に仕立てた美しいおひなさまが!
琵琶湖をモチーフにした独自の世界観が広がります。
「清湖雛」と名付けられたひな人形は、
五個荘在住の人形師・東之湖さんの寄贈作品。
五個荘エリアは、近江商人屋敷も見所のひとつ。
「外村繁邸」の手入れの行き届いたお庭には、
よくみると、ちいさなおひなさまが!
のんびりと景色を眺めることができる特等席です。
「外村宇兵衛邸」のお座敷には宮中を模した豪華な御殿雛が!
これが、約200年も前のものとは思えない状態の良さ!
ひな人形と、商家のお屋敷。
五個荘では風情ある時間が満喫できますよ。
【近江八幡】ひな祭りの“飾り道具”素晴らしきミニュチュア世界!
時代劇のロケ地としても有名な近江八幡エリア。
ヴォーリズ建築が目印の
旧警察署を利用した郷土資料館では、
ひな祭りの“飾り道具”が展示されています。
奥にあるショーケースに、近づいてみると
この包丁、じつは小指ほどのミニュチュアサイズ!
これも親指ほどの小さな、小さな御膳。
その昔の近江八幡商家のひな祭りでは、
こんなミニュチュアの道具類を飾るだけでなく、
実際に小さな女の子の遊び道具としても使っていたのだそう。
そしてお向かいにある「旧伴家住宅」。
ここはかつて女学校や図書館として使われていたそうですが
歴史ある建物の2階にあがると…。
比較的新しいおひなさまが飾られていますが、すごい迫力です!
ひな人形の奥深い世界に触れられる『ひな人形めぐり』。
めぐりを終えた後にはきっとひな人形のイメージが変わるはずですよ。
近江商人の歴史が息づく町並みを散策ついでに、
ひな人形めぐりの休日を過ごしてみてはいかがでしょう。
滋賀県8つのエリアで開催されるひな人形めぐり
滋賀県下8市町で開催される『びわ湖のひな人形めぐり』の詳細はこちらからご確認ください。
※ただいま開催中の『日野ひなまつり紀行』(3/12まで開催)を取材した記事は
こちらから>>>歴史あるひな人形が大集合!『日野ひなまつり紀行』が開催中
ぜひあわせてお読みください!
春の訪れを感じるイベント『びわ湖のひな人形めぐり』。
お天気の良い休日には、美しいおひなさまに会いに
出かけてみるのも良いですね。
(写真:SHIGA GRAPHER山崎純敬/文:亀口美穂)
<記事作成日:2016年2月19日/最終更新日:2017年3月2日>