【楽農舎なごみの里観光農園/滋賀県高島市】
スーパーマーケットでは気付けない
食と命のつながりを感じられる場所。
のどかな田園風景が広がる滋賀県高島市の
安曇川流域で大地と人にやさしい農業をつづける
『楽農舎なごみの里観光農園』は
鶏の卵拾いや、旬の野菜収穫など
究極の食育体験ができる観光農園です。
田舎で農業を楽しむ。卵拾いと収穫体験のできる観光農園
『楽農舎なごみの里観光農園』がある場所は、
安曇川のほとりに田園風景が広がる、湖西平野。
畑で作業している人も、よく見ればかかし!(笑)
“密”なんて言葉はまったく無縁の
緑いっぱいの自然の中で、さまざまな収穫体験ができます。
一番人気の体験は、“平飼い鶏の卵拾い”。
鶏たちが元気に走り回る小屋の中で、
産みたて卵に触れることができ
小さなお子さんの食育に、ぴったりの体験。
今回卵拾いをするのは、
卵焼きが大好きな3歳のアオちゃん。
ちょっと緊張しているみたいです。
はじめての卵拾い、頑張ろう!
自分で拾った卵の卵焼きは、きっとおいしいはず。
卵ケースをしっかり持って、
いざ、鶏たちのもとへ!
鶏小屋で卵を拾ってみよう
楽農舎の鶏たちは、
風通しの良い鶏小屋で暮らしています。
小屋に近づいていくと、
「コ、コ、コ、」「コケーッコッコ」と
元気な声が聞こえてきます。
鶏たちが脱走しないように気をつけながら、
小屋の扉を開けて、そーっと中へ!
小屋の中には、たくさんの鶏たち!
木くずやもみがらでできたフカフカの床を
元気に歩き回っています。
鶏小屋の中は、においもなく清潔な環境。
安心して過ごせるよう、
止まり木や巣箱が用意してあります。
オスもメスも同じ小屋でのびのび過ごしているため、
生きていくパワーを持った有精卵がとれるんだとか。
鶏舎の巣箱にそっと手を伸ばせば
うみたて卵に、ほんのり残る温もり。
巣箱の様子を見にきた鶏に
「卵をもらいますね」とあいさつをしながら
ひとつひとつ卵を拾います。
落とさないように、気をつけて。
しっかり握って、卵ケースへ。
卵ケースがいっぱいになりました!
スーパーで買うパックの卵と違って、
色や大きさがひとつひとつ違います。
勇気を出して、羽根をなでてみました。
バサバサッと羽ばたく音にびっくり!
目の前で卵を拾ったら、鶏に怒られるんじゃ・・・?と
内心ドキドキしていた大人チーム。
しかし、鶏は我々が思っていたより穏やか。
怒ったりつついたりせず、
「コ、コ、コ」と小さくつぶやきながら、
アオちゃんとスキンシップしてくれました。
それにしても、こんなに広いスペースがあるのに、
卵が巣箱にきちんとおさまっているのって
なんだか不思議に感じませんか?
「卵を産みたくなると、
鶏が自分から巣箱に入るんです。」
そう教えてくれたのは、
楽農舎の代表・坂下道良さん。
鶏たちが安心して卵を産めるように、
小屋の中に巣箱を用意しているんだそう。
卵を拾った後も、鶏たちをじっと見つめていたアオちゃん。
はじめての卵拾い体験は、3歳の彼の心に
どんなふうに映ったのでしょう。
大好きな卵焼きがどこからきたのか、見つけられましたね。
楽農舎の卵拾い
体験料 お一人100円
卵一個 45円
詳細は楽農舎 公式サイトをご確認ください。
旬の野菜の収穫体験もできる
楽農舎では、卵拾いのほかに、
菜園で野菜の収穫体験ができます。
この日取れたのは、赤色が特徴的な根菜“ビーツ”。
茎をしっかり握って、
地面からエイッと引っこ抜きます。
アオちゃんの背丈と同じくらいの、
大きなビーツが抜けました。
土の中から自分で収穫した野菜。
野菜が嫌いな子でも、食べてみたくなりそうです。
こちらは、葉物野菜の“虹色菜”。
オレンジにイエロー、ピンク色の茎が鮮やかです。
一本の茎をぽきっと追って収穫できるため、
アオちゃんも自分ひとりで取れました。
こちらは、桑畑。
ちょうど桑の実がたくさん生っていました!
指でつまむと、力を入れなくてもポロリともげます。
淡くてやさしい甘みに、
思わず笑顔がこぼれます。
ちなみに、アオちゃんの後ろに
ひっそりとたたずんでいるのは、
放し飼いになっている鶏のクロウくん。
手からこぼれてしまった桑の実は、
クロウくんが綺麗に食べてくれるそう。
菜園は予約が要りません。
ぶらりと訪ねて、
旬の野菜を畑から直接選ぶのもおすすめですよ。
食と命のつながりを感じるきっかけを
2005年に、高島に移住して農業を始めた坂下さん。
土と触れる体験や、
自分の手で育てた作物の美味しさに喜びを感じ、
「この体験を他の人にも提供したい」
という思いで、観光農園を始めました。
こちらは今年で丸16年になる、楽農舎のブルーベリー畑。
「実は今、畑の下草の中に
カヤネズミが巣作りをしているんです」。
そう教えてくれたのは、奥様の坂下靖子さん。
日本で一番小さいネズミと言われる“カヤネズミ”は、
全国的に生息が減っている希少種です。
夏の収穫期を迎えるまでは、
巣作りスペースを貸してあげているのだそう。
7〜8月にはブルーベリーの摘み体験ができます。
詳しい時期は、楽農舎のブログをご確認くださいね。
「楽農舎での体験を通して、
“命をいただいている”ということを
ぜひ感じて欲しいです。
また、そうやって生かされている
自分のことも大切にして欲しい」。
そう語ってくださった坂下さんご夫婦。
自分の手で収穫した卵や野菜は、きっと特別な味がするはず!
ぜひ楽農舎を訪れて、命と食のつながりを感じてみてください。
(写真・文 伊東朋子)
- 記事を書いた人
- 伊東朋子/滋賀県北部のログハウス在住。ライター・webデザイナー。びわ湖の見える作業場所を見つけてはローカルノマドに勤しむ。趣味は節約レジャー、カメラ、カフェ・ラーメンめぐり。自分なりのスローライフを探しています。「びわ湖でSUPヨガ」の夢に向けて、ヨガはじめました。(Instagram@slow_life_quest)
『楽農舎なごみの里観光農園』を地図でみる
国道161号線「青柳北」交差点から車で約15分!
→大きい地図で見る
『楽農舎なごみの里観光農園』のデータ
- 住所
- 〒520-1202 滋賀県高島市安曇川町下古賀2579
(→地図) - 電話番号
- 090-1150-3659
- 入場料
- 無料(卵拾い・収穫体験は別途体験料金がかかります)
- 公式サイト
- https://rakuno-shya.jimdo.com/