カフェ・お店

「わたしと書店の新しい関係」を提案する、体験型無人書店『SELFBOOKS』

【SELFBOOKS/滋賀県大津市】

滋賀県大津市に、「ちいさな本屋さん」を
開店することができる「無人の書店」がオープンしました。

お店に入ると、迎えてくれるのはずらりと並ぶ本たちだけ。
ここ『SELFBOOKS』は「自分で買うね・自分で売るよ」がコンセプト。

借りた棚にどの本をどんな風に並べるか、
ポップには何を書こうか、どんな人が買っていってくれるのか。

ここには”セルフならではのコミュニケーション”が
あふれています。

「新たな書店との付き合い方」を提案する
『SELFBOOKS』の魅力をご紹介します。

競輪場がおしゃれなショッピングスポットに!


琵琶湖からもほど近く、「びわ湖イングリッシュガーデン」や
「柳ヶ崎湖畔公園」などの散策スポットからも徒歩圏内。

空がまぶしい広大な敷地は、実は元競輪場跡。
2019年11月29日にショッピングモール
『ブランチ大津京』がオープン。

家族連れや若者たちが笑顔で買い物を楽しみ、
エリア中央の広々とした芝生には、子どもたちの笑い声が響きます。


そんな『ブランチ大津京』の一角にあるのが『SELFBOOKS』。
カラフルで可愛らしい看板が目を引く、ガラス張りの店内には
背の高い本棚に本が並んでいるのが見えます。


さっそく入店してみましたが、迎えてくれるのは本たちだけ。
そう、ここ『SELFBOOKS』は「自分で買うね・自分で売るよ」が
コンセプトの「無人の書店」なんです。

「自分で買うね・自分で売るよ」の新しい体験


『SELFBOOKS』の大きな特徴、「自分で売るよ」の貸棚制度。

レンタルした棚に書店名を掲げ、
ディスプレイ、値段付け、陳列、補充、
すべて自分でおこなう「ちいさな本屋さん」を
開店することができるんです。


販売期間「一期」のサイクルは約一ヶ月。
いくつかのルールはありますが、店番や接客は不要。
「この棚のオーナーさんとは、本の趣味が合う!」と、
“棚にファンがつく”ということもあるそう。

可愛らしい手書きポップや
工夫されたディスプレイが並び、
「誰かのおうちの本棚をのぞいている」そんな感覚で本を選べます。


「自分が感銘を受けた本をすすめたい」
「大切に読んでいた本を、次の誰かに譲りたい」
そんな気持ちを大切にしながらお店を開ける貸棚制度。

新しいしくみながら、30代40代の若い世代だけでなく
歳を重ねた方も積極的に出店しているのだとか。


「貸棚」以外にも、個性ゆたかな本が並びます。
「新刊」「古本」の棚は、京都や大阪の書店によるセレクト。
こちらは2〜3週間に一度のペースで、新しい本が棚に並びます。


支払いは、各種クレジットカードや電子マネーなどの
キャッシュレス精算。

できるかな、とちょっと不安になりますが、
分かりやすく丁寧な手順書や、店員さんにつながる
電話番号があるのでご安心を。


最後は、値札をボックスに入れて、完了です!

誰かのおすすめした本を選び、
自分でしたレジ精算を経て手元にやってくる。
そのちょっと特別な体験を通して、
購入した本への不思議な愛着がわいてきます。

無人書店という「しくみ」を楽しんでほしい。


「お店がルールで縛りすぎることなく、このしくみの
”余白”を楽しんでほしい。
ここでどんなことができるだろう?と企画を楽しめる人に
どんどん利用してほしいと思います」

そう語るのは『SELFBOOKS』のオーナー、平田幸一さん。
平田さんは、奈良県奈良市でも無人書店や
シェアリングスペースを運営。
そこでは日々さまざまな企画が催され、その様子がSNSを賑わせているそう。


「企画はあくまでお客様なので、私たちもSNSで様子を知るんです。
おもしろそうだなと、楽しみながら見ていますよ」

『SELFBOOKS』も、同じようにその「しくみ」を
楽しんでほしいと平田さんは話します。

(写真提供:SELFBOOKS)

これまで『SELFBOOKS』では、小さな書店キットで
「子ども一日本屋さん」を開催するなど
「本を売るだけの書店」という枠を飛び出した
楽しい企画がおこなわれています。


店員不在の『SELFBOOKS』。
入店時は、会員登録(無料)して取得したIDを入力し
カギを開けるしくみになっています。

「私達がお客様を信頼し、無人書店という形を提供する。
お客様も私達を信頼し、会員登録した上で、楽しんでもらう。
そんな信頼関係のもと、運営していきたいと思います」

そんなお店も、月に数日ある「鍵開放DAY」には
扉が開かれ、会員登録なしでの利用も可能。
店員さんも常駐するので、
気になる人は、まずはこの日に訪れてみてはいかがでしょう。
(鍵開放DAYは、随時公式サイトでお知らせされます)

書店と自分の新しい関係性が見つかる場所


昼間とはガラリと変わり、あたたかい照明に店内が浮かび上がる
夜の『SELFBOOKS』。

仕事帰りにふらりと立ち寄れば、
会社と自宅のあいだで、自分をリフレッシュする
”第三の場所”としても重宝できそうですね。


私ならどんなふうにこの空間を楽しむ?
こんな企画はどうだろう?
ワクワクしながら自由に思いをめぐらせる時間は
他にはない貴重なひととき。

本を買う、だけではなく、“売る” “楽しむ”など
書店との新しい付き合い方、自分の関係性を見つけに
『SELFBOOKS』へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

<写真:しがトコ編集部 文:土岡菜摘(しがトコ編集部)>

『SELFBOOKS』を地図でみる

ブランチ大津京内

SELFBOOKS

→大きい地図で見る

『SELFBOOKS』のデータ

住所
〒520-0021 滋賀県大津市二本松1-1 ブランチ大津京1階
→地図
電話番号
0742-93-4978
営業日
年中無休
営業時間
10:00~21:00
公式サイト
https://selfbooks.space/
しがトコ採用情報

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