【滋賀に気づいた人interview#004】
自然と動物をモチーフにした温もりある切り絵が
人気の切り絵作家・早川鉄兵さん。
大阪で商業カメラマンとして働く日々に疑問を感じ、
期間限定のつもりで米原市の地域おこし協力隊に就任。
任期中にイベントで発表した切り絵が評判となり、
切り絵作家の道を歩み始めました。
現在は米原を拠点に、全国的に活躍中!
米原の暮らしに魅かれて
---米原市を訪れたきっかけは?
石川県で育ち、専門学校卒業後は大阪で商業写真のカメラマンをやっていました。先輩の仕事のアシスタントで米原市の一年を撮影する機会があったんです。
それまでも長期休暇には北海道や小笠原諸島、モンゴルなどへ出かけ、ライフワークで大自然を撮ったりしていたのですが、外から訪れて美しい部分だけを切り取るのは何か違うなと感じていて…。
米原には大自然はないけれど、昔から変わらぬ暮らしが脈々と受け継がれていました。この場所に腰を落ち着けて内側から撮影してみたい、そんな思いに駆られて、ちょうど募集されていた米原市の地域おこし協力隊「みらいつくり隊」に志願しました。
都会とは180度違う暮らしを贅沢と感じる
---実際に住んでみてどうでしたか?
僕が家を借りたのは曲谷という山間集落。20年以上空き家になっていた築100年の古民家を自分で手直ししました。イノシシ・シカ・キツネなどの動物がいるのが当たり前の環境で、動物好きの僕にはぴったり(笑)。なにより窓からの眺めが最高に贅沢なんです!
---――現在は切り絵作家として活躍されていますね
みらいつくり隊の任期中に地域おこしのために「伊吹の天窓」というイベントを開催しました。そこで切り絵の灯篭を作ったのが始まりです。それが好評で作品展を各地で開くようになり、最近では大手企業のカレンダーなどにも使ってもらっています。
米原が素晴らしいのは、新幹線を使えば大阪でも東京でも日帰りで打ち合わせにいけるところ。都市圏へのアクセスが良いから、切り絵作家を仕事として成り立たせることができます。
※「滋賀に気づいた人interview」は『しがトコ』が企画・取材を担当し制作しています。この記事は、滋賀県公式の移住ポータルサイト『滋賀ぐらし』で公開されています。