観光

2025年は、2025mの旅をしよう!日本最長「坂本ケーブル」で比叡山大横断へ!

【比叡山横断の旅/滋賀県大津市】

全長2,025m、日本一長いケーブルカーが滋賀にはあります。
「坂本ケーブル」に乗って、滋賀から京都へ、県境にまたがる比叡山を大横断。

JRでもない、車でもない、移動そのものを旅に感じられるケーブルカーをご紹介します!

全長2,025m!2025年にこそ記念乗車したい「坂本ケーブル」

坂本ケーブル乗り場

大正14年に建てられたレトロな駅舎がかわいらしい「坂本ケーブル駅」。国の登録有形文化財に登録されています。
洋風木造二階建の駅舎は、当時モダンな洋風建築として人気を集めていたのだとか。

乗車チケット

全長は2,025mと、日本一の長さを誇るケーブルカー!
麓の「ケーブル坂本駅」から「ケーブル延暦寺駅」までを11分で結んでいます。

坂本ケーブル

ゆっくりとケーブルカーが到着しました。
昭和2年に開業されたケーブルカーは平成5年にリニューアルされ、大きな窓を構えたヨーロッパ調のデザインとなっています。

ケーブル乗り場

車両が常に斜めなので、駅のホームも座席も階段状。
進行方向に背を向けて座ります。

みんなわくわくと楽しさを共有していましたが、「チリチリチリン…!」と出発の合図が鳴り響くと、車内が静まり返りました。

車内アナウンスとともにゆっくりと車両は動き出します。

線路

一本の線路をぐんぐんと突き進んでいきますが一方通行ではありません。
前方からもケーブルカーが降りてきます。

ターンアウト

二つの車体がすれ違えるように、線路が二つに分かている「ターンアウト」は見どころです!
少しドキドキしながら乗っていると、車両は丁寧にすれ違っていきました。

そしてさらにトンネルを過ぎると…

車窓の景色

窓から見える琵琶湖の景色!
木々の向こうに浮かぶ琵琶湖にうっとり。

ケーブル延暦寺駅

途中二つの駅を過ぎ、終点「ケーブル延暦寺駅」に到着しました。

こちらも大正14年に建てられた洋風の鉄筋二階建の駅舎で「近畿の駅百選」に認定されているんです。

駅の標高は654m。
気温もぐっと下がります。

琵琶湖の景色

さらにここからの琵琶湖の景色は格別!琵琶湖大橋のアーチも望めます。

大正ロマン漂う車両に揺られ辿り着いた先は、1200年の歴史を受け継ぐ「比叡山延暦寺」です。

延暦寺の中心「東塔」。「根本中堂」は2026年まで平成の大改修中!

延暦寺入口

「ケーブル延暦寺駅」から自然歩道に歩みを進めると「東塔(とうどう)」の前へ到着します。

比叡山に「延暦寺」というお寺はありません。比叡の山に佇む、数々の堂塔を総称して「延暦寺」と呼ばれています。

延暦寺は大きく三つの堂塔に分かれていますが、最澄が延暦寺を開いたとされる延暦寺総本堂の「根本中堂」がある「東塔」が中心的なエリア。

根本中堂

入ってすぐ目に入るのが国宝「根本中堂」。ですが、
現在は10年がかりの「平成の大改修」中。本堂の屋根や外面の朱塗りなどはすっぽりと覆われ外からは拝めませんが、堂内の参拝は可能。

堂内には御本尊薬師寺如来がまつられ、伝教大師の願いが込められた『不滅の法灯』が1200年の時を重ね燃え続けています。

戒壇院

こちらは、重要文化財の「戒壇院(かいだんいん)」。

平和の鐘

すぐ近くに「平和の鐘(開運の鐘)」があり、誰でも鐘がつけます。
ゴォーンと鳴り響く大きな鐘音は、遠く離れた西塔まで響き渡るのだとか。

阿弥陀堂

「阿弥陀堂」は比叡山の焼き討ち後、約400年の時を超え復元再建されたもの。

東塔だけでも、たくさんの見ごたえある建物がいろいろあります。
さらに少し足を伸ばせば、比叡山で“最も清浄な聖域”とされている「西塔(さいとう)」エリアもあります。

ロープウェイとケーブルカーを乗り継いで京都へ

叡山ロープウェイ

比叡山の散策を楽しんだのち、いざ京都へ向かいます。

山頂から出ている『叡山ロープウェイ』に乗り込むと、今度は京都大原の山々の景色が眼下に広がります。

叡山ケーブル

比叡山中腹でロープウェイを降りて『叡山ケーブル』に乗り換えます。
乗り換え地点には展望台があり、厄除けや願い事を土器(かわらけ)に書いて投げる「かわらけ投げ」もありました。

叡山ケーブル車窓

『叡山ケーブル』で山を下りていけば、京都の街がどんどん近づいてきます。

ケーブル八瀬駅

「ケーブル八瀬(やせ)駅」に到着。
ここは京都の中でもゆったりとした時間が流れる、清涼感に包まれたエリアです。

春は桜、秋は紅葉と四季を通して美しい景色が楽しめます。
さらに歩いて5分ほどで、叡山電車の乗り口「八瀬比叡山口駅」へ。

ひえい

シンボリックなデザインをした観光用車両「ひえい」で、「出町柳」や「三条」へ向かうことができます。

ルートマップ

いかがでしたか?
ただの移動が、非日常を感じる小旅行になる“比叡山大横断ルート”。
思い立ったらすぐにでも出かけられるお手軽さもいいですね。
ぜひ、お出かけしてみてください!

「坂本ケーブル」のデータ

住所
〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4244
電話番号
077-578-0531
公式サイト
http://www.sakamoto-cable.jp/

「天台宗総本山 比叡山延暦寺」のデータ

住所
〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4220
電話番号
077-578-0001
公式サイト
https://www.hieizan.or.jp/

「叡山ケーブル・ロープウェイ」のデータ

住所
〒520-0116 京都市中京区壬生賀陽御所町3-20
電話番号
075-781-4338
公式サイト
http://eizan.keifuku.co.jp/

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