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滋賀から誕生!はちみつのお酒“クラフトミード”の美味しさとは?

クラフトミード3種

【ANTELOPE(アンテロープ)/滋賀県野洲市】

はちみつと水と酵母だけでつくる、
シンプルなお酒「クラフトミード」。
はちみつのお酒と聞くと、甘いお酒を想像しますが、
例えば、ピンクグレープフルーツ×唐辛子など
果物やスパイスの副原料を加えると、
日本酒のような味わいにも、
爽やかなワインのような味わいにも七変化!
滋賀県野洲市に、そんなオリジナリティあふれる
“はちみつのお酒”をつくる醸造所
『ANTELOPE(アンテロープ)』があります。

戦後から続いたパン工場が、“はちみつのお酒”の醸造所に!

アンテロープ外観

野洲市の閑静な住宅地の一角に
国内初のクラフトミーダリー『ANTELOPE(アンテロープ)』があります。
ここはもともと戦後から続く「マルヨ製パン」というパン工場で、
主に給食用のパンを製造されていたそう。
オーナーや従業員の高齢化で、2016年に閉業しました。

アンテロープ内観

そんな地元の人に長年愛されてきたパン工場の
歴史を紡いできた建物に導かれるように
この場所でのミードづくりが始まりました。

アンテロープロゴ

店名の「アンテロープ」は、英語で「カモシカ」を意味します。
“カモシカ=醸し家(かもしか)”という語呂合わせから
「良いお酒を通して、良い雰囲気や場所を醸す人になりたい」
という想いが込められているそうです。

そもそも、はちみつのお酒「ミード」ってなに?

グラスに入ったミード

ミードは、はちみつを原料にしたお酒で
その歴史はワインやビールよりも古く、
14,000年前に人類が初めて巡りあった、
最古のお酒という説もあります。

日本ではあまり馴染みがありませんが、
アメリカには400以上ものミーダリー(ミードの醸造所)があり
国民に親しまれているお酒なんです。

醸造タンク

はちみつと水と酵母だけでつくる、
とてもシンプルなお酒ですが
そこにフルーツやスパイスなどの副原料を加えることで
さまざまな味わいに変化します。

そんなミーダリー独自のオリジナリティを加えたものを
クラフトミードと呼んでいます。

工場の中でひときわ存在感をはなっていたタンクでも
8種類のクラフトミードが醸造中でした。

ピンクグレープフルーツ×唐辛子!?驚きや発見を誰かに話したくなる、新感覚のお酒

ミード5種

はちみつのお酒と聞くと甘いお酒を想像しますが
副原料次第で、甘かったり、苦かったり、
さっぱりしていたり、濃厚だったり…
まったく違った世界が広がるのがクラフトミードの特長。

ピンクグレープフルーツと唐辛子を副原料に使用したミードなんてのも。
どんな味かすごく気になりませんか?

組み合わせにルールはなく、無限大の可能性を秘めています。

2種比べ

もちろん、副原料でお酒の色だって変わります。
そのときの料理や気分で選ぶのも楽しそう。

実際に買って飲んでみましたが
飲む温度によっても微妙に味が変化していくのが面白かったです。

アンテロープでは、約1カ月ごとに新作が発表できるよう鋭意醸造中!
これまでには、パイナップルとチェリーのミード
甘夏のスパークリングミードなども誕生しています。

偶然が重なって誕生したクラフトミードに夢中!人が繋がる場を醸したい

アンテロープのメンバー

アンテロープを立ち上げた
福井駿さん(中央)と谷澤優気さん(右)にお話を伺いました。
谷澤さんが醸造を、福井さんがマネジメント全般を担当しています。

もともとふたりは、別々の会社で
クラフトビールづくりに携わっていましたが
たまたま飲み屋で知り合い、意気投合。
「いつか一緒にやりたい」という話をしているなかで、
海外のクラフトビールが集まるイベントに出かけ
クラフトミードに出会いました。

谷澤さん

「そのときの感想は『面白い!』の一言。
ミードなのにビールのような味わいだったり、
カカオが入っててチョコの風味を感じたり。
その振り幅の大きさに、醸造家としての好奇心が抑えきれなくなって、
自分たちなりにミードをつくることにしました」と谷澤さん。

国内ではクラフトミードをつくっている醸造所がなかったため
アメリカのミーダリーに連絡をとったりしながら
試行錯誤を重ね、オリジナルのクラフトミードをつくり上げました。

福井さん

「ミーダリーの場所はとくに滋賀県に
こだわっていたわけではなかったのですが、
この建物をみたときに『ここがいい!』と強く感じて。
たくさんの人が関わり、愛されてきた建物が醸す
雰囲気みたいなものに、一目惚れでした」と福井さん。

アンテロープの掲げるビジョンは
「お酒でファンタスチックな縁を」。
お酒を通して、人と人の縁を醸すのに
ぴったりな場所だったといえるでしょう。

「まだまだ僕たちもミードを理解している途中。
飲む人によって抱く感想も違ったりします。
一緒に面白がってもらえると嬉しいですね」。

メニューボード

アンテロープが生み出す、先鋭的なクラフトミードは
オンラインストアのほか
営業日限定でミーダリーでも販売されています。

滋賀発のまったく新しいお酒。
気になった方はぜひ手にとってみてくださいね。

(取材・文:しがトコ編集部 写真:鎌田遥香)

『ANTELOPE』のデータ

住所
滋賀県野洲市永原551
営業時間
毎週金曜日:17:00〜19:00
毎週土曜日:15:00〜19:00 ※変更の場合あり
公式サイト
https://antelopebeer.com/
Instagram
https://www.instagram.com/antelope_honeywine/
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