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伝統工芸とアウトドア?!異色のコラボから生まれたものづくり集団『HikU』のギャラリーが長浜にオープン

【HikU/滋賀県長浜市】

“伝統工芸×アウトドア”
そんな異色のものづくりで
全国のキャンパーから注目を集めているのが
クリエイターチーム『HikU(ハイク)』。

アウトドア人気を背景に、
日本のものづくりの技術を活かした
アウトドアグッズを次々と生み出し、
Instagramを中心に話題となっています。

そんな『HikU』のギャラリーが、この夏、
活動拠点の滋賀県長浜市にオープン!
ショッピングやワークショップが
楽しめるということで、さっそくお邪魔しました。

伝統工芸のイメージを覆す、自然に溶け込むアウトドアグッズ

外観
(写真:ツジタシンヤ)

JR長浜駅直結の商業施設「えきまちテラス長浜」。
その1階に『HikU』のギャラリーがあります。

商品ずらり
(写真:ツジタシンヤ)

ガラス張りの明るい空間には、
オリジナルのアウトドアグッズがずらり!

製品

“伝統工芸”という言葉から
和の雰囲気を想像してしまいますが、
自然に溶け込むようなナチュラルな色合いの製品が
多いのが特徴です。

そのひとつひとつに、
日本の職人の技術が詰まっているんです。

伝統美と優れた機能性を活かしたアウトドアグッズ

漆保湿缶カバー

トチの木を加工した保温缶カバーは、
柔らかな木の風合いを感じるアイテム。

この木目を美しく引き立てているのが、
日本の伝統的な塗料、漆です。

漆の木

製作したのは、
長浜が誇る伝統的工芸品「浜仏壇」で
漆塗りを手掛ける職人の中川喜裕さん。

手にしているのは漆の木。
この木を削って染料にするそうです。

中川さんとナイフ

「漆には、耐久性・耐水性・抗菌性を与える効果があります。
外での使用を前提とした
アウトドアとの相性は抜群!」と話す中川さん。

漆というと赤や黒のイメージがありますが、
『HikU』ではアウトドアに合うようにと、
色の付け方を工夫。
木のあたたかみが伝わるような色に
こだわりました。

ナイフ

そんな漆の特性を生かしたアイテムはこちら!
キャンプには欠かせない、折り畳み式の調理用ナイフです。

通常、木製の柄は水洗いすると膨張し、
刃が出てこなくなるというトラブルが多いそう。

しかし漆を塗ったこちらのナイフは水を弾くため、
出し入れがスムーズ!と、好評なんだとか。

ボトルカバー

漆以外では、職人技が光る革製品が豊富。
オススメは、丁寧な手仕事のぬくもりを感じる
こちらのボトルカバー。

『HikU』のブランドキャラクター
「ハイキングモンキー」のチャームがチラリ。
のほほんとしたゆるい表情に癒されると
子どもにも人気があるそうです。

長浜限定グッズ

製品は、ネット販売していますが、
長浜のギャラリーでしか手に入らない
限定グッズも。

そこには、
「拠点である長浜に足を運んでもらい
町の魅力を感じてもらう
きっかけを作りたい!」と想いが。

“地域に貢献する”というのが、
『HikU』の1つのテーマなんだそうです。

長浜から発信!日本のものづくりに新しい道を

仏壇作り

『HikU』を立ち上げたきっかけのひとつは、
長浜生まれの中川さんが一昨年から始めた活動でした。

仏壇に漆を塗る職人“塗師(ぬし)”として
仕事をするうちに、
漆の艶やかな美しさや、
機能性の高さに魅せられた中川さん。

仏壇
生活様式の変化から仏壇の需要が減る中で、
伝統の漆塗りの素晴らしさを伝え、
その技術を残していく方法を
模索していました。

販売するグッズ

そして思いついたのが、 
自身の趣味でもあるアウトドア製品に
漆を塗ること。

仏壇職人の仕事と平行して
『GNU(ヌー)』というアウトドアブランドを
立ち上げ販売を始めたところ、
アウトドアブームも相まって大きな話題に。

この経験から、アウトドアを切り口に
同じように日本の技術に誇りを持つ職人達と
ものづくり全体を盛り上げようと
立ち上げたのが『HikU』なんです。

中村さん

「キャンプ用品は海外製がほとんどですが、
日本のものづくりの技術をもってすれば
もっと良いものが作れる!」と豪語するのが
メンバーの一人、兵庫県在住の職人中川友洋さん。

革や木工のキャンプグッズを手掛ける
ものづくりキャンパーで、
『HikU』では主に革製品を担当しています。

前川さん

そして、中川さんの想いに賛同したのが、
長浜の二人のクリエイター。

前川有季さんは、
『HikU』のブランドロゴや
ブランドキャラクター
ハイキングモンキーを手掛ける
グラフィックデザイナー。

ツジタさん

フォトグラファーのツジタシンヤさんは、
『HikU』の活動を広めるため、
製品の魅力を伝える写真や動画を制作しています。

日本のものづくりを もっと身近に

「HikUを、“ものを売るだけのブランド”に
したくない。伝統工芸をはじめとする
日本のものづくりの良さを伝えることが使命」と語る四人。

今後はものづくりに“触れて貰う”
ことにも力を入れる予定です。

お弁当箱

たとえばこちらは、
お弁当箱に自分で漆を塗ることができる
手順書などをつけた体験キット。

特別な体験を経て完成したお弁当箱は、
愛着たっぷりに使い続けられそう!

ワークショップ

また、ギャラリーでは
漆を使ってTシャツやエコバックに
絵柄をプリントする
ワークショップを定期的に開催しています。

敷居が高いと感じがちな伝統工芸や
職人達の世界を
より身近に感じてもらおうと
新たな形を模索する四人。

日本のものづくりへ誇りをもって、
長浜から発信する活動に今後も注目です。

(取材・文:坂口詩織 写真:坂口詩織、ツジタシンヤ)

『HiKU』を地図でみる

JR長浜駅直結「えきまちテラス長浜」の1階です

→大きい地図で見る

『HiKU』の施設情報

住所
滋賀県長浜市北船町3-24 えきまちテラス長浜1階(→地図
営業日
週2~3日営業・Instagramにて告知
※ワークショップは、不定期で開催。
※商品のラインナップは、日によって変わります。
Instagram
https://www.instagram.com/hiku_official/
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