カフェ・お店

発酵パワーで進化中。滋賀初の“どぶろく”づくりにも注目!『ハッピー太郎醸造所』

ハッピー太郎醸造所

【ハッピー太郎醸造所/滋賀県長浜市】

スタイリッシュなカフェのようなこのお店、
じつは、糀(こうじ)屋さんなんです。

これまで滋賀県彦根市で「話せる発酵屋」さんとして
糀や発酵の魅力を伝えてきた『ハッピー太郎醸造所』の
常設店が「湖のスコーレ」内にオープンしました。

自慢の発酵食品が並ぶだけでなく
糀づくりの様子がガラス越しに見学できたり、
味噌づくりのワークショップが開催されていたり。
そして県内初となる「どぶろく醸造所」の併設も!

発酵パワーで進化し続ける『ハッピー太郎醸造所』を取材しました。

近江米を使った完熟米糀に、甘酒の素まで!

看板

『ハッピー太郎醸造所』は2021年12月に長浜市にオープンした
発酵を中心とした”暮らしの学び”をテーマの
商業文化施設「湖のスコーレ」の一画にあります。

創業した彦根のお店から愛用しているという
この可愛らしい看板を目印に向かいましょう。

麹

そもそも糀ってなに?という人のために簡単に説明すると
味噌や醤油、酒、みりん、甘酒がつくれるのはすべて糀のおかげ。
糀による発酵の力があるからこそ美味しくなります。

使うお米によって糀の味わいも違います。
糀づくりにとってのお米は、農作物の土と同じ。
お米次第で糀の質が変化することから、
米農家さんの元へ出向き、米作りの背景や過程をよく知ってから
使うお米を選ぶようにしているそう。

ここはそんな糀や発酵の魅力が体感できるお店です。

ショップ案内図

それほど大きなスペースではありませんが
ここにショップと麹室(こうじむろ)と味噌部屋
どぶろく醸造所があります。
看板右上、小さなエリアマップに書かれた「MISO」「KOJI」の
手書き文字が可愛い!

ハッピー太郎さん麹室

『ハッピー太郎醸造所』の名前は、店主の「“幸”太郎」さんに由来したもの。
とてもおしゃべり上手な方なので、糀について気になることがあれば
なんでも気軽に質問してみましょう。
商品の違いや使い方なども丁寧に説明してもらえますよ。

甘酒の素

初心者におすすめしてもらったのは、
「濃厚甘酒の素」と「苺の甘糀」。

糖度が40以上あるというクリーミーな甘酒の素で
倍に薄めればすぐにおいしい甘酒の出来上がり!
アイスクリームにトッピングしたり
そのまま凍らせれば濃厚なシャーベットとしても楽しめるんだとか。

「飲む点滴」ともいわれ、栄養豊富な甘酒は夏バテ防止にも効果的。
ちょっと苦手…という人も、シャーベットなら美味しくいただけそう!

コンセプトは“学び舎”。発酵を身近に感じられる「麴室」と「みそアパートメント」

麴室

ガラス窓の向こうに広がっているのは「麴室」と呼ばれる部屋。
麹菌を繁殖させるために高温・多湿で管理されています。
木の調湿作用が室内を一定に保つのに役立つのだとか。

通常、麹室などはあまりオープンにされないスペースですが
このお店のコンセプトは“発酵の学び舎”。
2~3日に1度は作業をするそうなので、
作業中はぜひ中をのぞいてみてください。

味噌アパートメント

「みそアパートメント」と名付けられた部屋も
案内してもらいました。
こちらは味噌づくりワークショップに参加した人の
味噌壷を保管する場所です。

味噌壷

少しわかりづらいですが、スタイリッシュな白い壷が味噌壷。
信楽の「NOTA_and design」が作ったオリジナルの壷です。
取材時はまだ企画中ですべてが完成はしていませんでしたが
味噌とともに発酵し、味わい深い部屋へと変化していくことでしょう。

クラウドファンディングで滋賀初のどぶろくづくりにも挑戦!

どぶろく醸造所

こちらの部屋はどぶろくの醸造室。
幸太郎さんの長年の夢だった“どぶろく”づくりが
クラウドファンディングでたくさんの支援を集め
4月からスタートしたばかりです。

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日本酒は酒粕とお酒で分離しますが、
どぶろくはそれを丸ごと一緒に飲んでしまうお酒。
「どぶろく」のにごりにはお米の栄養や旨味、
甘みがそのまま残っているのです。

糀屋ならではの甘くて酸味のあるどぶろく。
ソーダ割だと飲みやすくなるそう!

米原の切り絵作家、早川鉄兵さんのラベルも可愛いですね!

発酵話は0円!?店主・幸太郎さんのハッピーワールド全開

メニュー表

お店のメニューをよく見ると、おすすめ商品と並んで
「発酵話0円」の文字が!

店主・池島幸太郎さん

店主の池島幸太郎さんは、発酵食を取り入れるようになって
マイナス15㎏の減量にも成功したんだとか!

「発酵の力を借りれば、免疫力をおとさずにダイエットできるんですよ。
どんな場所でどんな人が作っているのか、
生産者の顔が見えると発酵や糀に対する興味も変わってくると思います。
ぜひ、気軽に話しかけてくださいね」。

幸太郎さんの経験に裏打ちされた発酵話は興味深いものばかり。
きっと、訪れたときよりも糀や発酵を好きになるに違いありません!
古くて新しい発酵の“現場”を訪れてみませんか?

(取材・文・写真:しがトコ編集部)

『ハッピー太郎醸造所』を地図でみる

JR長浜駅から徒歩7分 湖のスコーレ内

『ハッピー太郎醸造所』の施設情報

住所
滋賀県長浜市元浜町13-29 湖のスコーレ内
定休日
火・水曜日
営業時間
11:00-19:00
公式サイト
https://happytaro.jp/
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