カフェ・お店

老舗醤油の「しょうゆソフトクリーム」と冷たい清流で夏涼み。風情たっぷりの醒井宿を歩いてみました!

【梅花藻/滋賀県米原市】

冷たく透き通った清流が街中をめぐる、
風情たっぷりの醒井(さめがい)宿。
川沿いに並ぶ小さなお店やカフェで、
涼しい風を感じながらほっとひと息。
暑さからちょっと離れて、こんな風に夏を感じるのも素敵ですね。

滋賀県米原市の醒井では、
清流に咲く水中花、梅花藻(ばいかも)が
見ごろを迎えています。

透き通った清流と水中に咲く珍しい花「梅花藻」

紫陽花

梅花藻が咲くのは滋賀県の北部、
JR醒ヶ井(さめがい)駅から歩いて5分ほどの地蔵川。

緑に彩られた清流に、からからと回る水車や
小さい橋がたくさんかかっている涼しげな風景は
夏のお散歩にピッタリです。

そしてしばらく歩くと、水草に混じって
ぴょこぴょこと飛び出る白い花が。

梅花藻遠景

さわやかな川の流れの中に、
梅花藻のお花畑が現れました。
近くで見ると、こんな感じ。

梅花藻近景

直径1cmぐらいの白い花は、名前の通り
梅の花によく似ています。

梅花藻とは、初夏から晩夏にかけて
水面上に白い花を咲かせる多年生の水草。
水温15℃前後を保つ、流れのある湧き水を好むので、
全国でも生育場所が限られているのだそうです。

「梅花藻は日光が当たるときれいに咲くから、
晴れた日がおすすめ」と地元の方が教えてくださいました。

老舗醤油屋さんの名物は「しょうゆソフトクリーム」!

ヤマキ醤油看板

川沿いを歩いていると、気になる看板が。
「しょうゆソフトクリーム」に、「しょうゆプリン」…
これはぜひ味わいたい!とお邪魔してみました。

「ヤマキ醤油」は、創業から100年を超える老舗醤油店。

5代目

「地元の湧き水で醤油を作っています。
季節限定のしょうゆソフトクリームは、このためだけに仕込んだ
甘ダレをバニラアイスにかけたもの。さっぱりと甘さ控えめです」
と、店頭に立つ5代目が説明してくださいました。

しょうゆソフトクリーム

いざ、実食。
お醤油の香ばしい風味と、ソフトクリームの冷たい甘さが
合わさって、絶品の和のスイーツに仕上がっています。

甘酒

ヒンヤリと冷えた、食べ歩きストレートタイプの甘酒も人気。
「昔からずっと味噌も作っているので、麹があって。
新鮮な麹ほど甘くなる力が残っているので、
美味しい甘酒ができるんです」
無添加でノンアルコールの甘酒は、夏バテ防止にもぴったりです。

かつては中山道の宿場町「湧き水の街」醒井

郵便局

醒井は、江戸時代に栄えた中山道の宿場町の一つ。
道中には、大正4年に建てられ、
ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計に携わった
とされる「旧醒井郵便局」や、

旧醒井宿問屋場

江戸時代に、宿場を通行する大名や役人に
人足や馬の提供などを行っていた
「旧醒井宿問屋場」なども現存しています。

水路

驚いたのは、梅花藻の咲く地蔵川に限らず、
街中を流れる何気ない水路の水まで
本当に透き通っていてきれいなこと。

湧き水スポット

川に沿って歩いて行くと、
水にまつわる歴史的なスポットがたくさんありました。

「平成の名水百選」にも選ばれた
「居醒の清水(いさめのしみず)」は、
その昔、ヤマトタケルノミコトが、戦いで得た毒を
洗い流した霊水と伝えられています。

街中を巡る清流は、かつてはここに来た旅人の疲れを癒し、
現在はこの街で暮らす人々の生活の一部になっているのですね。

期間限定、梅花藻のライトアップも開催中!


(写真投稿:なかむら 義宣さん)

ちょうど満開を迎える梅花藻、
期間限定で夜のライトアップも開催されています。

ライトアップ遠景
(写真投稿:なかむら 義宣さん)

自然が作り出す鮮やかな緑が、透き通った水面に
ゆらゆらと漂う幻想的な風景。

暑〜い夏に疲れたら、情緒ある日本の風景と
涼しさを求めて、ぜひ出かけてみてください。

(写真・文:林由佳里)

(記事公開日:2017年7月25日/最終更新日:2023年7月28日)

「醒井地蔵川(梅花藻)」のデータ

住所
〒521-0035  滋賀県米原市醒井 
→地図
お問い合わせ先
0749-51-9082 (一般社団法人びわ湖の素DMO)
鑑賞料
無料
ライトアップ日時
2023年8月1日(火)〜8月24日(木)
19:00〜21:00
駐車場
普通車50台(JR醒ヶ井駅前)、駐車スペースに限りがありますので、なるべく公共交通機関をご利用ください。
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