カルチャー

八木莉可子さんが非公開エリアに潜入!開館30周年の琵琶湖博物館へ

【滋賀プラスワン特集動画 紹介記事】

琵琶湖のすごい!が体感できる「琵琶湖博物館」、通称「びわ博」。今年、開館30周年を迎えました。

今回、びわ博にやってきたのは、滋賀県出身の俳優・八木莉可子さん。幼い頃に何度か訪れたという八木さんですが、今回はちょっと特別。普段は入れない非公開エリアに潜入します!

展示室の地下にある収蔵庫から、水槽の上まで。バイカルアザラシの健康チェックも間近で見せてもらい、いつもの展示だけではわからない「びわ博」の秘密を探ってきました。

琵琶湖にゾウやワニがいた!? 昔の姿を探る手がかりは、展示室の地下にも

今回、案内してくれるのは、琵琶湖博物館の学芸員・金尾滋史さん。まずは、琵琶湖の400万年の歴史が体感できるA展示室へ向かいました。化石や地層の標本、ジオラマなどを通して、湖や生きものの移り変わりを知ることができます。

琵琶湖は、昔から今の場所にあったわけではありません。約400万年前、三重県の伊賀市付近に誕生し、長い年月をかけて場所や形を変えてきました。

その話を聞いて、八木さんから気になる質問が。「いつかこのまま北上して、海に戻っていっちゃうとか?」

金尾さんによると、今の研究では、海へは行かず、この辺りにとどまると考えられているそう。それを聞いて八木さんも、ちょっと安心した様子でした。

さらに進むと、目の前には大きなゾウの姿が! 昔の琵琶湖の周りには、ゾウやワニも暮らしていたといいます。

でも、遠い昔の風景が、どうしてわかるのでしょう?

手がかりになるのが、地層から見つかる化石です。動物の骨や歯だけでなく、植物の化石も調べることで、どんな森が広がり、どんな気候だったのかを探っていきます。目の前に広がる展示には、そんな研究の積み重ねがあるのです。

続いて訪れたC展示室では、琵琶湖やヨシ原、田んぼ、川や森の自然と、私たちの暮らしのつながりを紹介しています。

八木さんが見入っていた鳥の剥製も、滋賀の多様な生きものに出会える展示の一つ。けれど、展示されている資料は、博物館が保管するもののほんの一部なのだそう。ほかの資料は、どこにあるのでしょう?

こで今回は特別に、普段は入れない地下の動物収蔵庫へ。

扉の先には、昆虫標本や鳥の剥製、動物の骨など、数々の資料が保管されていました。
八木さんが気づいたのは、骨にも一つひとつタグが付いていること。金尾さんによると、こうした骨の資料と見比べることで、見つかった化石が体のどの部分なのか、どんな動物に近いのかを調べられるのだそうです。

保存されている資料のなかには、アマチュアの研究者が長年集めてきた標本もあります。
こうした資料が、博物館全体で約160万点! 展示室で見ていたのは、その膨大なコレクションのほんの一部だったのです。

「この膨大な資料があってこその、あの上の博物館になってるんですね」と八木さんも驚きの様子。

展示室で見た昔の琵琶湖も、こうした資料を調べることから見えてきた姿。棚に並ぶ骨や標本が、まだわかっていないことを解き明かす手がかりになるかもしれません。資料を守り、未来へ残すことも、博物館の大切な仕事なんですね。

魚を見上げた、その上へ!トンネル水槽の非公開エリアに潜入

続いて向かったのは、水族展示室。頭の上まで魚が泳ぐトンネル水槽に、八木さんの記憶もよみがえります。

「なんかすごい幼少期の記憶を思い出します」

懐かしい景色がある一方、新しい展示との出会いも。今年4月にオープンしたビワコオオナマズの水槽では、ちょっと珍しい角度から魚を観察できます。

2023年の水槽破損事故を受け、全国からの寄付など、多くの応援とともに再建された新水槽。その見どころの一つが、下から見上げるナマズのお腹です。

白いお腹が、すぐ頭の上に! じっとしている姿に、八木さんも本当に生きているのかと驚いていました。

じつはこれ、ナマズが明るい場所を避け、隙間に隠れたがる性質を生かした工夫。水槽に隠れ家をつくり、そこに入ると、下からお腹が見える仕組みになっています。

生きものの特徴を知っているからこそできる、展示の見せ方なんですね。

さて、魚たちの姿がよく見える、このきれいな水。どこから来ているのでしょう?

金尾さんによると、水族展示の水は、ほぼ琵琶湖の水を使っているのだそう。ただし、そのまま流し続けているわけではありません。その仕組みを見せてもらうため、再び非公開エリアへ向かいます!

やってきたのは、さっき歩いたトンネル水槽の上。展示室から見上げたときには魚しか見えませんでしたが、ここからは、水面越しにトンネルの位置がわかります。

ここは、魚に餌を与えたり、水槽を掃除したりする作業の場所でもあります。清掃の際は、はしごを下ろし、スタッフが潜水して水槽の中へ入るのだそう。

餌やりも、与えたら終わりではありません。今度は展示室側に戻り、魚たちがまんべんなく食べられているか、一匹一匹の様子を確認します。水槽の上と下を行き来しながら、健康状態を見守っているのです。

さらに奥へ進むと、水をきれいに保つ仕組みがありました。

案内されたのは、水槽の水が戻ってくる「ろ過槽」。中には砂があり、水が通る間に微生物が汚れを分解します。きれいになった水は再び水槽へ戻り、循環して使われています。

しかも、こうしたろ過槽は水槽ごとに設けられているのだとか。

「水槽ひとつずつにですか。すごい!」

展示室からは見えない場所にも、大きなろ過槽や、いくつもの配管がずらり。水槽の裏にこんな空間が広がっていたとは、驚きです!

バックヤードの広さに、八木さんも今、自分が博物館のどこにいるのかわからなくなるほどでした。

バイカルアザラシのすぐそばへ!かわいい動きに隠れた健康チェック

続いて会いに行くのは、バイカルアザラシ。水槽を泳ぐ愛らしい姿に、八木さんも思わず表情がほころびます。

でも、琵琶湖の博物館に、どうしてアザラシがいるのでしょう?

バイカルアザラシが暮らすのは、ロシアのバイカル湖。琵琶湖と同じく、長い歴史を持つ「古代湖」なんです。水族展示室では、世界の古代湖に暮らす生きものも紹介しています。

今回は、アザラシの研究や健康管理に携わる学芸員の松岡さんの案内で、給餌の様子を間近で見せてもらいます。八木さんも黄色い胴長に着替えて、いざ、ガラスの向こう側へ!

じつは、餌の時間は、健康を確かめる大切な時間でもあります。

トレーナーが前に立ったとき、どんな反応をするか。どう近づいてきて、最初の餌をどう食べるか。松岡さんたちは、餌を与える前から、その様子をじっくり観察しています。

近くで見ると、体にはたくさんの毛が生え、顔には小さな耳の穴も。

口を開ける動きにも、ちゃんと理由がありました。口の中の血色や歯の状態などを確認しているのだそうです。

松岡さんは、バイカルアザラシを通して、琵琶湖が古代湖であることや、地域ごとに固有の生きものがいることも知ってもらいたいと話します。

琵琶湖にはいないアザラシが、琵琶湖を知るきっかけになる。かわいい姿をじっくり眺めたくなるこの場所は、世界の湖と琵琶湖を見比べる入口でもありました。

「またじっくり見に来たい」八木さんが感じた、びわ博の魅力

地下の収蔵庫、水槽の上、バイカルアザラシのすぐそばへ。普段は入れない場所を巡った八木さんに、一日の感想を聞きました。

「今まで小さい頃に琵琶湖博物館に来たことはあったんですけど、初めて知ることがたくさんあって、展示もどんどん進化されてて、もう驚きばっかりですごい楽しかったです」

「今日1日見ただけでも見尽くせないぐらいあって、改めてじっくり見に来たいなと思いました」

次に「びわ博」を訪れたら、魚を見上げたその先や、標本に添えられたラベルにも、つい目が向くかもしれません。見慣れた展示にも、まだ知らない話の続きがありそうです。

そんな発見を楽しみに、開館30周年の「びわ博」に出かけてみてください!

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※本記事は、しがトコ編集部が制作し、滋賀県の広報メディア「web滋賀プラスワン」に掲載された記事を再掲載したものです。
元記事:web滋賀プラスワン

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