【滋賀県体育文化館(旧武徳殿)/滋賀県大津市】
滋賀県庁のすぐお隣に建つ、ただならぬ存在感を放つ建物。
『滋賀県体育文化館(旧武徳殿)』です。
大津駅から滋賀県庁エリアにおける街並みのひとつとして、
市民のみなさんに長年親しまれたこの旧武徳殿。
実はこの春に解体されることになりました。
歴史的にも貴重で、たくさんの思い出が詰まった「武道の殿堂」が
解体される前に、有志による「お別れ会」が3月25日(日)に開催されます。
内部に入ることができる、おそらく最後のチャンスです。
駆けつけることができない方も、思い出募集しておりますので
一緒に旧武徳殿への思いを共有しませんか?
『旧武徳殿』とは。歴史に翻弄された貴重な建物
(写真:武徳殿お別れ会実行委員会)
平成21年から立ち入り禁止となり、フェンス越しにしか
見ることができない滋賀県体育文化館(旧武徳殿)。
「なんだろう?」と気になっていた方も少なくないはず。
実はすごい歴史がある建物なんです。
旧武徳殿は、昭和12年に大日本武徳会滋賀支部の武道場として、
三井道男氏の設計で建てられました。
太平洋戦争後、GHQによって武道が一時的に禁止されたこともあって、
その用途が問題となります。
初代公選知事・服部岩吉の時に、「本県の産業文化の殿堂たらしめん」ものとして
滋賀県立産業文化館(滋賀県立琵琶湖文化館の前身)として改装されました。
仏教美術をはじめとする各種の文化財を展示・公開する施設として機能していましたが、
昭和29年に一部の陳列が滋賀会館に移転したことや、県下各武道団体による返還を
もとめる運動もあり、昭和30年に再び武道場に戻されることになります。
和風建築が特徴的な、昭和戦前の貴重な建物である「武道の殿堂」は、
滋賀県庁エリアの街並みのひとつとして、市民のみなさんに
長年親しまれました。
しかし残念ながら、この春にいよいよ解体されることになりました。
「お別れ会」が3/25(日)に開催!
歴史と思い出がたくさんつまった旧武徳殿。
解体前に、有志による1日だけのお別れイベントが開催されます。
これまでの思い出を、新しく生まれ変わる「未来のまち」への
想いを共有しませんか?
この日限り、外観や内部を自由に見学することができるので、
最後にもう一度、道場の雰囲気を味わうことができます。
撮影も可能なので、道着着用での参加も大歓迎です!
(ただし、床の状態はよくありませんのでご注意ください。)
旧武徳殿や県庁周辺の懐かしい写真を展示し、有志メンバーによる
建物の特徴や見どころを紹介もありますので、
「建築のことはよくわからないけど、、、」という方でも
安心して楽しんで見学していただけます。
『旧武徳殿』お別れ会の詳細
住所:滋賀県大津市京町3丁目6【→地図】
日時:2018年3月25日(日)10時~15時
入場:無料
駐車場:無いので近くの有料駐車場をご利用ください
詳細はこちらから
(写真:辻村 耕司)
『旧武徳殿の思い出』募集中!!
お別れ会には残念ながら参加できない、、、という方も、
思い出を共有し、後生に残すことができます!
(写真:武徳殿お別れ会実行委員会)
旧大津公会堂2階の談話室「座」 に、『思い出シート』を設置していますので、
みなさんと旧武徳殿との関わりや思い出を、ぜひ記入してください。
また、下記の方法でも募集しておりますので、どしどし思い出をお寄せください。
※ご記入いただいた思い出シートは、3月25日のお別れ会で掲示させていただきます。
お別れ会終了後は、個人が特定できない範囲で 実行委員会のFacebookページ等を通じてご紹介し、
末永く思い出を共有させていただきます。
思い出シートは、大津市(歴史博物館を予定)に寄贈・ 保管される予定です。
また、 滋賀県で進めている記憶保存のひとつとして検討するため、
滋賀県に連絡先等を情報提供する場合があります。
『武徳殿の思い出』応募方法
Facebookアカウントをお持ちの方:こちらから
Facebookアカウントをお持ちでない方:sayonarabutokuden@gmail.com
に下記内容をメールでお送りください【お聞かせ頂きたいこと】
①イニシャル・ペンネーム、公開可能の場合のみお名前
②お生年まれになった年代
③利用・訪問された年頃や日付
④利用・訪問の目的
⑤当時の居住地
⑥思い出100字程度【例】
①はなこ
②1970年代
③2008年
④散歩
⑤大津市
⑥滋賀会館に訪問した際に知人に案内されて初めて見ました。
大きく不思議な建物だと思っていました。詳細はこちらから
参考ページ:「新近江名所圖會 第262回 本県の産業文化の殿堂たらしめん - 滋賀県立産業文化館」
(情報提供:大津市中心市街地活性化協議会 武徳殿お別れ会実行委員会)