【ひこにゃんミュジアム/滋賀県彦根市】
ひこにゃん誕生から18年!
ひこにゃんの聖地・滋賀県彦根市に『ひこにゃんミュジアム』がオープンしました。
18年間の活躍を振り返る展示や、原作者もへろんさんの初公開の原画、期間限定の貴重な作品、もへろんさんのアトリエを再現したコーナーなど、ここでしか見ることのできない見どころが満載です。
右も左も“かわいい”に囲まれた『ひこにゃんミュジアム』をご紹介します!
四番町ダイニングが『ひこにゃんミュジアム』にリニューアル
大正ロマンの雰囲気が漂う、モダンなまちなみの四番町スクエア。
「ひこにゃんショップ」のオープンからちょうど1年後の2024年9月29日、長年親しまれていた四番町ダイニングが、『ひこにゃんミュジアム』として装いも新たに生まれ変わりました!
カラフルな外観にはひこにゃんやわるにゃんこ将軍が大きく描かれていて、そのつぶらな瞳に自然と足が吸い寄せられます…!
ひこにゃんだらけの空間がスタート!
2階にあるミュージアムの入口では、様々なポーズのひこにゃんや悪にゃんこ将軍がお出迎え。
通路を進んでいくと、キャラクターの性格などが書かれているもへろんさんの落書帳や、生原画がずらっと壁一面に並びます。
その中には、これまで本に登場したことのないキャラクターも!
まだここでしか見られない新しいキャラを、ぜひ探してみてくださいね。
3巻まで発売されている「ひこにゃんえほん」。
こちらでは、リメイク前の旧絵本と現在発売されている新絵本が飾られています。
よく見てみると、ひこにゃんの持っているお団子がみたらし団子から3色団子に!
これはひこにゃんではなく、もへろんさんの好みが変わったからなんだそう(笑)
こちらのコーナーでは、もへろんさんの賑やかなアトリエを再現。
コロンとした愛らしいフォルムのフィギュアたちは、キャラクター制作の際に平面の絵を360度で確認したいという思いから、自身のキャラクターを粘土で立体化したもの。
気づかないうちに新しいキャラクターがひっそり増えている、なんてこともあるかもしれません。
その他にも、商品化されなかったアイテムや、今後販売予定のグッズサンプルなど、ここでしか見られない貴重な展示が揃っています。
さらに奥には、ひこにゃんの日常を写した写真パネルやコラボイラストなど、魅力的な展示が盛りだくさん。
普段からとっても礼儀正しくて優しいひこにゃんは、お友達もいっぱいです!
グルメとひこにゃんを同時に味わえる、コラボダイニング
施設の1階には、ひこにゃんとのコラボダイニングやひこにゃんショップがあり、ショッピングやグルメを満喫できます。
「中華そば さくら亭」の愛嬌のある暖簾をくぐると、店内のいたるところにキャラクターのパネルがずらっと。
“かわいい”に囲まれて、料理を待っている間も退屈する暇はありません!
ひこにゃんをイメージした「あっさり塩ラーメン」。
丼や箸袋をはじめ、こちらを見つめるひこにゃんの湯葉や兜のような赤こんにゃくまで、食べる前から楽しい気持ちに。
ミュージアムを堪能した後もひこにゃんの世界から抜け出したくない!という方は、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。
18年の歴史をかさねてきたひこにゃん
今回『ひこにゃんミュジアム』を案内してくれたのは、ひこにゃんの原作者であるもへろんさんと、もへろんスタジオ副社長の松田さん。
ミュージアムはなんと2か月間で展示を準備したそうで、とにかく時間との勝負だったそうです。
松田さんはデパートの催し会場の展示経験が豊富で、そのノウハウを活かして短い期間で作りあげました。
「ただ可愛いキャラクターを作ればいいわけではなく、ひこにゃんがいる世界観の中には悪役やそれを取り囲む優しい人達がいて、全てがひとつに紐づいて繋がっている。キャラクター性やどういう背景を持たせるかなど、彦根市の中でその空気に触れていないと現実にしていくのが難しい。」
ここにあるものは、そうして大切に作り上げられたキャラクターの原画や彦根市の資料を再編集したもの。
「これまでの創作の資料、そしてひこにゃんの18年の歴史。積み重ねてきたものがあるからこそできたミュージアムです」
「ミュージアム」でなく「ミュジアム」にした理由は?
『ひこにゃんミュジアム』は、まだこのミュージアムは完成していない、まだ発展途中という意味で、あえてミュージアムの音引き(ー)を取った名称になっているんだとか。
「半年に一回は少しパネルを変更したり展示替えもしながら、飽きのこない何度も来たくなる場所にしたい」
階段やウッドデッキなど、まだ装飾がされていない部分もこれからどんどんミュージアムの仕様になっていくそうです。
彦根を盛り上げる拠点になるために
まだまだ進化を続ける『ひこにゃんミュジアム』ですが、ここに集客することだけが目的ではなく、彦根市に人を集めるための基地として、ひとつのアイコン的な役割を果たすために誕生しました。
人が集まる取り組みとして、市内の郵便局と協力しひこにゃんの消印のスタンプラリーも考えているそう。そのコース上の飲食店ではひこにゃんのコラボメニューが味わえるなど、いたるところで楽しめそうです!
「ここにはマスコットキャラクター(ひこにゃん)もお城(彦根城)もある。最終的には彦根市全体を入場料無料のテーマパークのようにしたい!」
そう熱い構想を教えていただきました。
『ひこにゃんミュジアム』を出発点として彦根が賑わい、この場所が本当の意味で完成するとき、はじめて『ひこにゃん“ミュージアム”』に変わる日がくるのかもしれませんね。
(取材・写真:しがトコ編集部 文:熊谷明日香)
『ひこにゃんミュジアム』の店舗詳細
- 住所
- 滋賀県彦根市本町1-7-34
- 営業時間
- 10:00〜18:00(3月〜11月)、10:00〜17:00(12月〜2月)
- 定休日
- なし
- 電話番号
- 0749-27-7755
- 公式HP
- https://www.hikonyan-museum.com/