カルチャー

琵琶湖岸を歩く人にインタビュー「ここで何をしてるんですか?」

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【新企画:ここで何をしてるんですか?】

風が通り、空気の気持ちいい5月のある日。
大津市のなぎさ公園で、のんびり過ごしているとき、ふと思いました。

「ここにいる人たちは、ここで何をしてるんだろう?」

気になったので、そのまま取材してみました。
みなさん、ここで何をしてるんですか?

いきなりの問いかけに快く応じてくださった、
7組の方のインタビューをご紹介します。

1組目:大学の定期演奏会の申請に来た人

まずは、この2人に声を掛けてみます。
すみません、ちょっとお話を聞かせてもらっても良いですか?

「え、取材ですか、良いですよー」

応えてくださったのは、立命館大学吹奏楽部のお2人。
平尾さんと村西さん。

いまここで何をされてるんですか?

「来年の5月24日に立命館の定期演奏会を大津市民会館でするんです。
今日は、その申請に来てました。私たちは2人ともバイオリンしてます」

「BKC(びわこ・くさつキャンパス)じゃなくて、
僕らは、茨木キャンパスなんです。
だからあまり滋賀には来ないんですけど、琵琶湖、いいですよね。
車で彦根あたりまでドライブしたこともありますよ」

「琵琶湖、ほんと、良いですよね」

2組目:湖岸に捨てられた釣り糸を拾う人

うつむきながら、琵琶湖を散歩してたのは近江八幡市に在住の奥村さん。

いまここで何をされてるんですか?

「きょうは大津市民会館で、吉本新喜劇の芝居があってよ。
妹に誘われたんで、久しぶりに浜大津までね。
芝居が始まるまでまだ時間あるし、ちょっと散歩しよかと」

「ほうしたら、釣り糸が捨てられてるねん。
これ、鳥がひっかかると危ないやろ?
だから釣り糸を拾ってるねん」

「ほら、これが危ないの」

「よく釣りはするんです。小鮎をとりに、犬上川の金屋まで行って。
きれいな水に鮎はあつまるやろ?」

「お、糸とんぼがそこにとまってるな。川によくいてるけど、今年は早いな。
糸とんぼもやけど、花も今年は咲くのが早いわ」

3組目:「何も考えない日」を大事にしている人

琵琶湖を望むベンチに腰掛けて読書していたのは近所に住む小菅さん。

「あ、しがトコさんですか。知ってますよ。
取材ですか。はいはい、良いですよ」

「ここから10分ぐらいのとこに住んでます。
職場が京都なんで、ここは便利なんですよ。
この場所は、抜け感がすごく気持ちいいでしょ。
何も考えないためによく来るんです」

「と言いながら、今日は“何もしない”という本を
読んでるんですが(笑)。
この本、仏教関係の人が書いてるんです。オススメですよ。
何もしないことについて書かれてる。
今の流行りの言葉で言うと、“マインドフルネス”かな」

「カバンの中にもう1冊入ってました。
こっちはもうちょっと読みやすい。
普段は脳が働きすぎてるんですよ。みんな。
だから今日は何もしないと決めてこの場所にくる」

「仕事は京都の百貨店で広告の仕事してるんです。
もう20年ぐらいになるかな。
琵琶湖は抜け感があって本当に良いですよね」

「ここで風を感じ、音を感じ、光を感じる。
五感で感じることって大事です」

4組目:埼玉の友人とこれからライブに行く人

何やら楽しそうに笑いながら歩いていたおふたり。
平川ありささんと、埼玉から遊びに来た長井ちひろさん。

「今日は、ちひろが埼玉から遊びにきてくれたから、
会うのは、たぶん1年ぶり?」

「エグザイルの弟分でランページって知ってます?
今日、そのライブが琵琶湖ホールであるので行くところー」

「え、琵琶湖の印象ですか?
う~ん。びわこデカッ!って感じ(笑)」

「記事にしてもらうのは全然良いんですけど、
ランページ、宣伝してくださいね!」

ランページが気になる方は、公式サイトをチェック!

5組目:琵琶湖の“蜃気楼”を撮影していた人

琵琶湖に向かって望遠レンズを構えていたのは
カメラ歴は20年と言う冨田正三さん。

「琵琶湖の蜃気楼を撮ってます。
3月半ばから6月頭頃までがシーズンなんですよ。
気温が高く北風のとき蜃気楼が現れやすい」

「蜃気楼にも2種類ありましてね。上蜃気楼、下蜃気楼とあります。
下蜃気楼は普段見れるけど、上蜃気楼は蜃気楼の形が“Z”にみえるんです」

「Z型の蜃気楼、みます?
タイムラプスって言うんですかね、それで作ったんですよ」


(撮影:冨田正三)
「蜃気楼研究会っていうのもあるんですよ。
僕より長く蜃気楼撮ってる人もいますよ」

「いつも、ここの場所で3、4人ぐらいカメラ構えてます。
たまたま、みんな同じスポットに集まってくるんで、
今日は来てないんですけどね。カメラはもう20年ぐらいになります。
鳥を撮るのも好きですよ」

6組目:子育て環境の良さに魅せられた人

広い芝生をよちよち歩く姿が可愛らしい、
まつりちゃん1歳3ヶ月とお母さんの未沙さん。

「京都から4年前に引っ越してきたんです。
ここは、芝生もたくさんあるし、
子どもを遊ばせるのにもすごく良い環境やなぁ、って」

「買い物も、すぐ近くに大津テラスができて、
やっぱり便利になりましたねー。
気候も過ごしやすくて、
この琵琶湖を吹く風が涼しくて、ほんと良いですね」

7組目:犬の散歩中に海外観光客によく道を聞かれる人

颯爽とお散歩する姿が目立っていた、加藤さんとワンちゃん(小太郎くん13歳)。

「ごめんなさいね。恥ずかしいから
顔は写らんように撮っといてね(笑)」

「いつも午前中は散歩してるんです。
この犬、黒いでしょ。すぐ汗かくし、かわいそうやから涼しいうちに散歩しようと思って」

「琵琶湖は毎日のように見てるけど飽きひんねぇ。
今日は穏やかやけど、風があるときは水しぶきがあがって、
遠くの山も水しぶきで見えへんくなるんよ」

「最近はここを散歩してると、海外の観光客さんに道を聞かれることが増えてね。
商店街の中に大津祭りの鉾(ほこ)が飾ってある、その場所を教えてあげたくても、
わたし身振り手振りで伝えられへんし、いつももどかしい。
散歩してると、大津はどこがオススメか?って本当よく聞かれる」

「そういえば、この間は中国人の観光客の人に
“ヒシヤチョウってどこですか?”て、
3人ぐらいに聞かれたわ。
菱屋町って商店街やけど、何やろう人気あるんかな?」

いま「その場所」にいるのは、あなたがそれを選んだから。
選ぶ理由は、きっと無数にあるけれど、小さなことでも大きなことでも、
一つひとつがかけがえのない人生の記憶。

琵琶湖を見ながらそれぞれの時間を過ごす人たちから、
それぞれの「いま」を、少しだけ、おすそ分けしてもらいました。

次は、またどこかで、
「いま」を尋ねる取材をしてみようと思いました。

(取材・文 亀口美穂)

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