カルチャー

滋賀の野菜をアートに!「食」で人をつなぎ地域を盛り上げる『コニャンナーレプロジェクト』

ならぶ野菜

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彩りゆたかな野菜がずらり。
ここにあるのは、農家さんから直接ゆずりうけた、
滋賀県でとれた野菜たち。
中には、廃棄予定だった野菜も!

滋賀県湖南市、旧東海道の宿場町でおこなわれたのは、
滋賀の恵みをまるごと楽しむアートイベントでした。

「食」をキーワードに地域を盛り上げる、
『コニャンナーレプロジェクト』をご紹介します。

滋賀の野菜は、うつくしく、美味しい。

壁際の野菜

壁際にならぶ色とりどりの野菜たち。
これをオブジェへと組み立てていきます。

野菜を並べる

自然が生み出した色、葉の向き、個性的な形…
唯一無二、このときだけの組み合わせが
作り上げられていきます。

全体

野菜以外も、滋賀うまれのものばかり。
ツタはキウイフルーツ、大きな枝はブルーベリーです。

アクセントとなる中央の青い布は、琵琶湖がモチーフ。
滋賀の多彩なゆたかさを、
約40種類ほどの素材で表現しています。

和田さん

このアートを手がけたのは、
滋賀県の野菜の魅力を伝える活動をしている
ベジフルフラワーアーティストの和田直子さん。

和田さんの感性で、
次々にオブジェへと変身していく野菜たち。
大きな窓からさすやわらかい光が、
オブジェのシルエットを浮かび上がらせます。

しかし、このうつくしいオブジェは、
姿を愛でて終わり、ではありません。

食べるまでがアート!オブジェから美味しい食事へ

調理

その美しさを存分に楽しんだ野菜たち。
展示の翌日、その行き先はお鍋や
フライパンの中へとうつりました。

今回のイベントテーマは「フード×アート」。
これは「美味しく食べるまでがアート」なのです。

サラダ

こちらは「色々野菜のカラフルサラダ」。
リーフチコリとエルバステラという野菜に合わせて、
甘めのりんごメープルドレッシングがかかっています。

オーブン焼き

美味しい野菜はシンプルな調理がいちばん。
オリーブオイル、塩、胡椒、スパイスで焼いた
「根菜のオーブン焼き」。

オブジェから料理へと姿を変えることで、
滋賀の野菜たちにあらたな「美」、
なんとも抗いがたい、欲求を刺激する美しさが宿ります。

姿を楽しんだあとは、調理して美味しく食べる。
この2つの組み合わせで、
フードとアートの掛け算は完成します。

泊まれるアート空間としての活用も

入口

今回のイベント会場となったのは、
コニャンナーレの活動拠点である「まるとしかく」。

長い間、手つかずだった町家をリノベーションした施設で、
今後は「アートを楽しめる宿泊施設」として運営していく計画もあるそう。

二階エリア

イベント当日、展示されていたのは、
フリーランスデザイナー柴崎寛子さんの写真。
古民家らしい畳の和室に、色鮮やかな野菜の写真の
とりあわせがなんとも魅力的です。

時間を気にせず作品に見入ったり、
だんだんと暮れ、夜になっていく光の違いで
変わる見え方を楽しんだり。

この部屋で過ごしながら、
アートと自分が一体になる空間、時間を感じる…
そんな体験ができそうです。

近藤さん

「まるとしかく」を運営するのは、アーティストの近藤洋平さん。

自身も空間をつかった作品づくりを得意としていることから
じっくりとアートと向き合える場として、「まるとしかく」を運用していきたいと話します。

「滋賀の食」をテーマに、人とつながっていく

うの家正面

地元の旧東海道を盛り上げようと始まった『コニャンナーレプロジェクト』ですが
近年は街道を越えて拡大中!

こちらは、旧中山道の守山宿にある「うの家」。
元内閣総理大臣・宇野宗佑氏の生家で、造り酒屋だった歴史ある町家でも、
“見て食べて楽しむアート”イベントが開催されました。

山崎さんと高橋パティシエ

講師は、守山市内でエディブルフラワーを栽培する
山崎いずみさん(右)と、高橋パティシエ(左)。

リース

エディブルフラワーとは、食べられるお花のこと。
山崎さんは無農薬・化学肥料を使わずに育てているので、
安心して口に運ぶことができます。

そんなエディブルフラワーを使って作ったのは、
クッキーでできたクリスマスリース!
カラフルなデコレーションとお花をちりばめた装飾に、
参加した子どもたちも大喜びでした。

コニャンナーレのみなさん

コニャンナーレ代表の中森さん(左)は、
「食は生きる基本であり、人とのつながりに”食”は不可欠。
これからも、滋賀の食を通じてたくさんのひとと繋がり、
その豊かさを表現できたら」と話します。

食という新しい切り口で、さらに人や町がつながり、
新しい魅力を発信していく『コニャンナーレ』の活動。
今後の展開が楽しみです。

<取材=しがトコ編集部 文=土岡菜摘(しがトコ編集部)写真=コニャンナーレプロジェクト提供、しがトコ編集部>

『コニャンナーレプロジェクト』の情報

住所(まるとしかく)
滋賀県湖南市石部東8丁目1-1
公式サイト
https://marutoshikaku.com/

提供:滋賀県 「滋賀をみんなの美術館に」プロジェクト http://bino-shiga.net/

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