【多賀大社の万灯祭/滋賀県犬上郡多賀町】
古くから「お多賀さん」の愛称で親しまれる、
滋賀県犬上郡多賀町の「多賀大社」。
その多賀大社で毎年8月3日~5日にかけて
夏の風物詩『万灯祭(まんとうさい)』が行われます。
辺りがうっすらと暗くなってくる午後7時。
1万2千灯もの提灯に明かりが灯り、
境内は厳かで、幻想的な雰囲気に包まれます。
(写真投稿:みとこんさん)
(写真投稿:みとこんさん)
毎年この風景を楽しみにしている多くの方が
県内外から訪れ、ずらりと並ぶ提灯を見上げたり、
写真に収めたりと、思い思いにこの空間を楽しみます。
普段は渡れない『太鼓橋』もこの期間は特別に
通行が許可されるので、橋の上から眺める提灯の明かりを
ぜひ目に焼き付けてくださいね。
(写真投稿:銀河鉄道999さん)
多賀大社の御祭神は、数々の神をお産みになられたといわれる
伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)の大神様。
生命の神様であることから延命長寿、縁結び、厄除けの
神様として信仰を集め、年間約170万人が訪れます。
後に黄泉の国(死後の世界)の大神となられたと
言い伝えられており、『万灯祭』は祖先の霊を
お守りくださる女神様に感謝を捧げるお祭りです。
(写真投稿:彦根のKさん)
8月3日の夕方、杉坂山で古式により浄火が切り出され、
午後7時になると運ばれてきた火が、
1万を超える提灯に一斉に明かりを灯します。
参道の正面から見ると、遠くまで連なる提灯に圧倒され、
思わず感嘆の声をあげてしまうほど。
(写真投稿:みとこんさん)
屋台やステージの賑やかな声、浴衣姿の足元から聞こえてくる
下駄の音、そして幻想的な明かりに包まれる時間は、
まさに夏の夜の夢のようです。
『万灯祭』の期間中は、様々なイベントが催され
大人から子どもまで存分に楽しめます。
(写真投稿:松野恭史さん)
点灯時間は午後7時~午後9時30分まで。
イベント情報をチェックして、ぜひ夕涼みに
出かけてみてくださいね。
<記事公開日:2017年7月18日/最終更新日:2019年8月2日>
(文:汐崎わか子)