【向町cafe/滋賀県蒲生郡日野町】
近江商人の町並みが今もなお残る日野町。
その街並の中に、一軒の古民家を改装した
レトロ可愛いカフェが昨年オープンしました。
目印は、目の前のバス停をモチーフにした
可愛らしい手作りの看板。
日野町出身の山本さんが、大切に作り上げた空間には
地元野菜を使った手作りランチをいただく人や
楽しいイベントに参加する人、
思い思いの時間を過ごすお客さんの姿がありました。
古民家の魅力を最大限に活かした、レトロでキュートな店内!
風情ある街並みに馴染む一軒の古民家。
看板は出ているものの、お店の外観は
普通の民家のように見えるので、
中がどうなっているのか想像もできません。
まるで田舎のおばあちゃんの家に
里帰りしたような気分で、お店の引き戸を開けます。
店内に入るとまず目に飛び込んでくる大きなカウンター!
珍しい柄のタイル張りのカウンターは、
お洒落で落ち着く空間を作り出している
主役級の存在感です。
そのカウンターに腰掛けて店内を見渡していると、
「落ち着く家やなぁ」と
ぽつりとつぶやいてしまいました。
ついうっかり「家」と言ってしまうほど、
懐かしさを感じる店内。
カフェと家がひとつの建物に同居している、
そんな雰囲気のつくりになっています。
店内にはキュートで温もりを感じる小物があちこちに。
お店のモチーフになっているバス停のオブジェは
頂き物なのだそう。
歴史を感じる、古いアンティークのミシンや
キッチンの奥に見える、調理器具の数々も
レトロな可愛さがあり、見ているだけでも楽しめます。
食材はほぼ地元の日野産!家族が作った野菜やお米で『お母さんの味』を
カフェのメニューは、『本日のプレートごはん』のみ。
「どうぞー!」と店主の山本さんが
カウンター越しに出してくれたプレートがこちら。
色とりどりでボリューム満点!
どれから手をつけようか迷ってしまいますね。
お味の方は、家庭的でとても温かみが感じられ、
まるで実家に帰ってお母さんに出してもらう
手作り料理のようです。
すぐにペロリとたいらげてしましました。
だいたい週替わりで内容が変わるメニュー。
この日のメインはささみカツで、
「日野菜のタルタルソース」や「日野菜づけ」という文字が!
『向町cafe』では、日野町特産の野菜「日野菜」が
ふんだんに使われています。日野菜以外の食材も、
お肉と調味料以外は全て日野産だそう。
店主のご家族の畑で採れた野菜や、
親戚の方からいただくお米など、
周りの方々の支えがあって
このプレートごはんが作られているそうです。
たくさんの人の想いが詰まっていると聞くと、
ランチがさらにあたたかく、美味しく感じました。
イベントも盛りだくさん!自然と人が集まる地元の秘密基地
お店の店主は、地元、日野町出身の山本さん。
お店を始める前は、友人達と一緒に
さまざまなイベントを実施していたそうです。
イベントの回数を重ねるうちに、自分のお店を持って
そこでイベントを開催できるようにしよう、
と考えたのがきっかけでお店をオープンさせました。
「向町cafeは人との繋がりで成り立っている」と、
山本さんは言います。
山本さんの友人や、お客さんとして来店した人との
繋がりによって各種イベントが開催され、
日々たくさんの人達がここに集まってくるそうです。
店内の小物などは、近隣の方からのもらい物もたくさん。
お店の雰囲気も、行われているイベントも、
山本さんの人柄だからこそ成り立っている
ということがしみじみ感じられました。
『向町cafe』では、アート作品の展示や
ウクレレ教室、ヨガ教室など、多岐にわたる
イベントが随時開催されています。
お店のfacebookページでイベントの予定が
見られますので、ぜひチェックして
足を運んでみてくださいね。
(写真・文:仲上 涼太)
記事公開日:2017年2月23日/最終更新日:2021年6月14日
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