カフェ・お店

昔ながらの昆布巻きから「煮豆スイーツ」まで!”お豆”にこだわった『青木煮豆店』

【青木煮豆店/滋賀県大津市】

今ではほとんど見られなくなった昔ながらの行商スタイルで
煮豆と昆布巻を売り歩きながらも、
”お豆”を使った新感覚の「煮豆スイーツ」やコーヒーも店頭に。
「昔ながら」と「いま」が同時に楽しめる、琵琶湖沿いの小さなお店。
JR湖西線志賀駅近くの「青木煮豆店」を取材しました。

ふっくらおいしい昔ながらの煮豆

外観

琵琶湖が大きく描かれた戸を開けると
店主の青木洋さんが迎えてくれました。

青木夫妻

「みんなそうやっておそるおそる入ってきはるんですわ」
とカウンターの向こうではにかむ店主。
その隣で微笑むのは奥様の恭子(ゆきこ)さん。
ご夫婦でお店を切り盛りしています。

煮豆

ショーケースには4種の煮豆と、昆布巻
塩昆布などが並んでいます。

4種類の豆

煮豆は、金時豆、とら豆、そら豆、青豆の4種類で
いずれもかまどで炊き上げたもの。

一番人気は金時豆で、北海道から仕入れたこだわりの豆を使っています。
聞きなれない名前のとら豆。
虎柄の模様があることから、そう呼ばれています。
金時豆より上品な甘さが特徴なんだとか。

新感覚の”煮豆スイーツ”がおいしい!


お店のメニューには、黒豆に並んで「まめ屋のどらやき」の文字が。
じつは、ここでは煮豆を使ったオリジナルのスイーツも、
お店の看板商品なのです。

どらやき

4種の煮豆をどらやきに挟んだのが”まめ屋のどらやき”です。
店主が一枚一枚ていねいに焼いているどらやきは、
いつかどこか食べた記憶があるような懐かしくてやさしい味。


こちらは店の定番商品のどらッフル。
どらッフルって何?そう思いますよね。
実はこちらはまめ屋のどら焼きをワッフルの機械で焼いたもの。
名付けてどらッフルです。

ドラッフル
煮豆のあっさりとした甘さと
焼きたての生地のカリカリ感があわさって
たくさん食べてしまいそうなほど、
ライトなスイーツなので、お子さんのおやつにもぴったり。

コーヒー
コーヒーは店主が厳選した豆を
注文してから挽いて入れてくれるスタイル。

店のすぐ裏手には琵琶湖を見ながら
のんびりできる休憩スポットもあるので、
コーヒーとどらッフルを買って湖畔で食べながら、読書なんて
とても贅沢な一日が過ごせるのではないでしょうか?

薪のかまどで炊くここにしかない昆布巻

昆布巻
しかし、こちらのお店はこれだけじゃありません。
何よりすごい商品は昆布巻です!

北海道産の良質の鰊を
火を通しても形の崩れない北海道産日高昆布で巻いた昆布巻。

昆布が魚の旨味をじっくりと吸って
とろけるほどに柔らかくなっています。

買い忘れ

「青木煮豆店」は青木さんの祖父が昭和7年に創業。
その後、二代目として青木さんがお店を引き継ぎましたが、
この煮豆と昆布巻は、創業当時からの看板商品です。


い草を使った巻き方や、
薪のかまどで長時間じっくりと火を通す炊き具合、
行商販売というスタイルに至るまで、
「お祖父さんがやっていた通り」いまでも
引き継いでいると青木さんは話してくれました。

先代の仕事を受け継ぐ昔ながらの行商スタイル

トラック
この車に、煮豆、昆布巻、どらやきをのせて
大津市内の各所を回って移動販売しているのだそう。

行商に行く場所もお祖父さんのときと
ほとんど変わっておらず、
「膳所駅前や日本赤十字病院のそばなど、
昔からの住宅街を中心に1週間に2回
行商販売をしています」と教えてくれました。

行商の様子は青木煮豆店のInstagramでアップされていますよ。

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昔ながらの味と、新しい発想が同居するお店

おくどさん

おじいちゃんっ子だったという青木さん。
19歳のときからお祖父さんを手伝うかたちで、
煮豆や昆布豆の炊き方や売り方を覚えてきました。

「今この仕事をしてるのは、煮豆屋の孫やったから。
理由はそれだけ」と語る青木さん。

お祖父さんは94歳で他界しましたが、
当時の味を知る年配のお客さんが、
いまでも昆布巻きを買っていくのだそう。

60代や70代の年配のお客さんが
「子どもの時、食べた味と変わらんなぁ」と言ってくれるのが
うれしいと青木さんは目を細めます。

ただ、そんなお客さんもひとりまたひとりと亡くなられることもあり、
寂しさを感じているとも。

青木夫妻

「大きい声では言えませんけど、うちの昆布巻はほんまにうまいんです」
と冗談めかして控えめに語る青木さん。

昔ながらの味を貫くこだわりと、
煮豆スイーツなど新しいものも生み出す柔軟な発想。
そのふたつがあわさっているのが青木煮豆店の魅力。

店主の青木さんが行商で出ているときは、
奥さんの恭子さんがお店を切り盛りしています。
ソファーに腰掛て、コーヒーを飲みながら、
世話話をしていく常連さんもいるのだとか。

煮豆や昆布豆を買いにいくだけでもいいし、
ドライブのついでに寄ってコーヒーを飲んでもいい。
ドラッフル片手に琵琶湖でたそがれてもいいし、
季節の煮豆スイーツを楽しむのでもいい。

ただの煮豆屋ではないし、かといってカフェでもない。

青木洋さんと恭子さんは
「昔と変わらずほっとするもの」「なつかしいけど今っぽいもの」
を自然につくりだしています。

それに出会うと忙しい日々のなかで、
背負った重荷をふっと下ろせるような感覚になります。

それこそが”ここでしか買えないもの”なのかもしれません。

(写真・文 若林佐恵里

記事を書いた人
若林佐恵里/滋賀県高島市出身。京都市在住。ン十年前に田舎すぎる滋賀が嫌で飛び出すも、結婚、出産、子育てを機に、故郷滋賀の魅力にハマる。日本語教師として勤務するかたわら、滋賀の自然を愛し、キャンプ場を渡り歩くアウトドア派。ひそかに移住(?)も画策中(Blog「言葉だけじゃたりない?!」 /Instagram @wakaba78/Twitter @saeriwakabaya78

「青木煮豆店」を地図でみる

湖西線「志賀駅」すぐ!

青木煮豆店

→大きい地図で見る

「青木煮豆店」の詳細

住所
〒520-0514 滋賀県大津市木戸105-7
→地図
電話番号
077-592-0270
営業時間
9:00~18:00
定休日
土・日曜日
公式サイト
http://www.aokinimame.com/

(最終更新日:2019.4.25)

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