【多々美家(たたみや)/滋賀県米原市】
旧中山道の宿場町・醒井(さめがい)にある
『多々美家(たたみや)』は
江戸時代に旅籠屋として創業され、
現在は料理屋として営業する老舗のお店。
清流でとれる魚など、旬の食材を調理して
訪れる人をもてなしています。
すべて個室になっているので、
新鮮な料理をいただきながら
ゆったりとした時間を過ごせます。
清らかな水辺に咲く「梅花藻」が有名
JR醒ヶ井駅から徒歩で約6分。
『多々美家』が軒を連ねる醒井宿は、
冷たく透き通った地蔵川が街道沿いに伸びる
風情ある宿場町です。
地蔵川の源流は、
加茂神社の湧き水として
「平成の名水100選」にも選ばれているほどの
清らかな水です。
7月下旬から8月下旬頃、地蔵川の水中には
梅花藻(ばいかも)という可憐な白い花が咲き、
訪れる人たちの心を癒しています。
そんな場所で、江戸時代の大名行列から令和の観光客まで、
通りを行き交う人々を
ずっと見守ってきたのが『多々美家』です。
すべて個室で1名様からOKという贅沢
お店に入ると、ほっこりする安心感と
背筋がぴんと伸びるような歴史深さが絶妙に共存しています。
2階建てで、席は1・2階の両方にあります。
階段を上るのが不安な方は、
予約時に伝えておくのがおすすめです。
店内はすべてゆとりのある個室。
醒井宿場町の宿だった当時の面影も残り、
落ち着いた空間が広がります。
畳の上に椅子が置いてあるので、
座敷の床に座るのが辛い方でも大丈夫です!
部屋からは、庭園も鑑賞することができます。
四季の変化を感じるような趣がたっぷり…。
時間を忘れて自然を楽しめます。
地蔵川のいけすから新鮮な鱒を引き上げ
今回注文したのは、「鱒塩焼き定食」です。
注文後に、
お店の人が地蔵川のいけすから
鱒を引き上げて調理をしてくれます!
素材はまさに、新鮮そのもの。
鱒の身がほくほくとしていて、
自然の恵みをいただくありがたさを感じます。
『多々美家』は、
修行をつんだ料理人によって調理された
旬のメニューを味わえるお店です。
旧中山道や川の清流を見ながら
ふと立ち止まって、
風情あふれるひとときを
過ごしてみてはいかがでしょうか。
(文:中込里菜 取材しがトコ編集部 写真:pit_acco)
- 記事を書いた人
- 中込里菜/埼玉県出身、ライター。表現者のためのWebメディア「創作の郷」主宰。趣味は小説を書くこと、庭の草むしり。好きな言葉は「思い立ったが吉日」「棚からぼた餅」。いろいろな地域でさまざまな年代の方々の考えにふれて、日々学ばせていただいています!
『多々美家』の店舗詳細
- 住所
- 滋賀県米原市醒井362
- 営業時間
- 11:30~14:30(※夜は完全予約制)
- 定休日
- 不定休
- 電話番号
- 0749-54-0024
- https://www.instagram.com/tatamiya_shiga/