カルチャー

新紙幣“渋沢栄一”は、滋賀で印刷されてます!国立印刷局を見学してきました!

【国立印刷局工場見学/滋賀県彦根市】

7月に発行された新紙幣、みなさんはもう手にしましたか?
なんだかおもちゃのお金みたいで、まだ馴れないですよね。
これからどんどん流通していく新紙幣の一部は、
滋賀県で印刷されています。

彦根市にある国立印刷局で、
大きな機械でお札を印刷する製造現場見学や
お札について学べる工場見学が行われている
ということで、実際に行ってみました!

全国に6つある国立印刷局の工場のひとつが彦根に

国立印刷局彦根工場

JR南彦根駅から徒歩13分ほどの場所にある
「国立印刷局彦根工場」。
1944年に設立された歴史ある工場です。

目の前にある道路にも
“おさつ街道”という愛称がつけられています。

印刷局の仕事を紹介したパネル

国立印刷局は全国に6つの製造工場がありますが
関西地方は彦根工場だけ。

国立印刷局では、お札だけでなく
パスポートとか切手なども作られていますが
彦根工場はお札の製造をのみを行っているのだそう。

ちなみに貨幣(コイン)を作っているのが
造幣局なんだとか。この違い、知ってましたか?

大量のお札が流れる製造現場を見てみたい!

映像で学ぶ

工場見学は、事前予約が必要です。
現在は新しいお札が発行されたこともあり
予約がなかなかとれないほどの人気ぶりとなっています。

見学ツアーに参加すると
最初に映像で国立印刷局の仕事について学びます。
その後、実際の製造現場を見学します。

製造現場のモニター映像

製造現場の様子はモニターにも映し出されていました。
大きな機械で大量に刷られるお札を見ていると
よこしまな妄想が膨らんできます(笑)

製造現場は撮影NGですが
国立印刷局のYouTubeでその様子が公開されていますよ。

1億円の重さは?お札の寿命は?お札にまつわる疑問も解決!

1億円フォトスポット

展示室では、実際に1億円の重さを体感できる
フォトスポットがあります!
1億円の重さ、どれくらいだと思いますか?

正解はおよそ10kg!

この札束は本物ではなく、重さを模しただけの紙の束でしたが、
心理的な重みはずっしりありました(笑)
(紙幣の帯は本物です!)

大紙幣パネル

大きく印刷されたお札パネルからは、
高度な偽造防止技術のすごさがよくわかります。

お札パネル拡大

図柄の一部に「NIPPONGINKO」の
微小な文字が印刷されているのがわかりますか?
これはカラーコピー機などでは
再現が困難な文字サイズなんだそう。

紙幣の歴史

これまでに流通していたお札です。
昭和世代には懐かしい聖徳太子のお姿や、
最近はあまり見かけなくなった二千円札も!

二千円札

お札について学べる工場見学は
子どもだけでなく大人も楽しめる内容でした。

豆知識

最後にお札の豆知識をひとつご紹介。

Q お札の寿命はどれくらい?

正解は、日本銀行によると1万円札で4~5年、
5千円や千円札は使用頻度が高く傷みやすいため
1~2年程度なんだそう。

ということは、1~2年もすれば
いまの新しいお札が当たり前になって
前のお札のほうが珍しく感じるように
なっているのかもしれませんね。

新紙幣を悪用したトラブルにご注意を!

20年ぶりの新紙幣の発行で
お札が話題になることも多いですが、
大きな制度改正などがあると、
それを利用した詐欺なども増えるので注意が必要です!

滋賀プラスワン新紙幣

滋賀県のデジタル広報誌「web滋賀プラスワン」でも
啓発記事が公開されているので、ぜひご確認ください!

https://shigaplusone.jp/post/shinshihei/

(文・写真/しがトコ編集部)

『国立印刷局 彦根工場』の詳細

住所
滋賀県彦根市東沼波町1157-1
工場見学受付
https://www.npb.go.jp/event/kengaku/hikone.html
電話番号(工場見学担当)
0749-27-6004
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