【しがスポーツSTORY#017eスポーツ】
ビデオゲームの腕を競う「eスポーツ」が、世界的に盛り上がりを見せています!
ゲームに馴染みがない人も「eスポーツ」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?
オリンピックでの正式種目に検討されるなど、メディアで取り上げられる機会も増えたeスポーツ。
でもテレビゲームが本当にスポーツなの!?なんて疑問の声もあったり…
実際に観てみないとわからない!ということで、湖南市で開かれたeスポーツ大会に行き、
滋賀県内のeスポーツの現状などを探ってきました。
湖南市長もゲーマーだった!?ウイニングイレブンこにゃん市長杯に潜入!
訪れたのは「湖南市魅力発信拠点施設HAT」。
第2回目となる「ウイニングイレブンこにゃん市長杯」が開催されていました!
あいにくの雨模様のなか、県内外から6名の選手が出場。
観客もちらほら集まっています。
大会の進行は県内を中心に活躍するタレント「もえりーぬ」さん。
解説は2019年に茨城国体で開かれた「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」に、滋賀県代表として出場した「やな」さんです。
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称です。
「一般社団法人日本eスポーツ連合」が発足し、流行語にも「eスポーツ」がノミネートされた2018年は、「eスポーツ元年」とも言われています。
2019年には茨城国体の文化プログラムとして「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」が開催されるなど、着実に競技としての認知も広まってきました。
海外では1万人を超える観客が会場で選手を応援したり、配信でも同時視聴者数100万人を超えるなど、eスポーツはするだけでなく見ても熱狂できるもの。
ここで、いったいどんな戦いが繰り広げられるのか期待が高まります!
今大会の冠にもなっている、湖南市の谷畑市長にお話を聞いてみました。
谷畑市長:eスポーツって昔からあったけど、日本ではなかなかスポーツとして認知されてきませんでした。僕自身は、ファミコンの時代からずっとコントローラー握ってて、手にコントローラーが張り付いているんじゃないかってくらい(笑)。最近でこそ仕事に追われて時間がとれませんが、気分転換に「信長の野望」とか「シティーズ:スカイライン」とかやったりしますよ。ゲームのなかでも街づくりや国づくりやったりして、結局仕事と同じやんって(笑)。
真面目な話に戻すと、eスポーツには色々いいところがあって。実際に体を動かすわけじゃないから、年齢や性別で不利にならないし、AIサポートでハンデを設定すれば、小さな子どもでも大人と同レベルで戦えたり。海外の人とも一緒にプレイできたり。ボーダレスに楽しめるんですよ。
ゲームには、ハンドルネームやオンラインでも参加できたりするから、素顔を出さずにすむ。ひきこもり状態にある人が外とつながるきっかけになったりもしますよね。eスポーツが広まることは望ましいし、これからも全面的に支援したいと思ってます。
たしかに、一般的なスポーツだとフィジカルやセンスなど、生まれ持った能力の差による影響は少なくありません。
その点、eスポーツはコントローラーを握ることさえできれば、フィジカルの差は影響がなく、ただ単純に誰が一番うまいかを競うことができます。
強さを純粋に求めるゲームだからこそ、eスポーツという概念が生まれるのかもしれません。
2024年に滋賀県で開かれる国民スポーツ大会でもeスポーツ大会の開催が検討されています。
谷畑市長はeスポーツが採用されたら、会場にぜひ名乗りをあげたいと話してくれました。
白熱の試合はスポーツ観戦にも通じるものが!
大画面では「ウイニングイレブン 2020」のゲームが進行中。
よく見ると、バルセロナとバルセロナが対戦!?
現実ではありえないこともeスポーツならおこります(笑)。
リアルな映像で、本物のサッカーの試合を見ているみたい。
ゲームの中の選手の華麗なパス回しに歓声があがり、ゴールが決まると拍手がおきています。パブリックビューイングでスポーツ観戦をするのに近い感覚でしょうか。
本人が身体を動かすわけではありませんが、1秒の瞬間的な判断をしたり、心理的なかけひきがあったり、そこには既存のスポーツに通じるところもあります。
※「しがスポーツSTORY」は『しがトコ』が企画・取材を担当し制作しています。この記事は、滋賀県公式の総合スポーツサイト『しがスポーツナビ』で公開されています。