カルチャー

19歳の話題の女性騎手・今村聖奈さんが、原点でもある栗東で見つけた未来

今村聖奈さん

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「にんじん、美味しいかー?」
にこやかな表情で馬にそう語りかけるのは、
滋賀県栗東市出身、19歳の騎手、今村聖奈さん。

2022年3月、JRAの騎手としてデビューすると、
すぐさま勝利を積み重ね、女性騎手としては初となる新人50勝を達成。
2022年度のJRA賞「最多勝利新人騎手」も受賞し、華々しいルーキーイヤーを飾りました。

“馬のまち”栗東が生んだ、ニューヒロイン

今村聖奈さんが育ったのは、滋賀県栗東市。
日本に2か所だけ、日本中央競馬会(略称:JRA)の
トレーニング・センター(通称:トレセン)がある、”馬のまち”です。

栗東トレセンの近隣には、競馬に関する会社や施設がたくさん並びます。
その中の競馬施設のひとつ「栗東トレーニング・センター乗馬苑」で今村さんにお話を聞きました。

今村聖奈さん

「小学校4年生の終わり頃、ちょうどこの乗馬苑でスポーツ少年団の見学会があって、どんなことするのかなぁと興味本位で見に来て入団したのがきっかけです。そのときは、騎手になりたいとか明確な目標があったわけじゃなく、馬とたわむれるのがすごく楽しくて。その気持ちを感じるたびに、将来は馬に携わる仕事がしたいなと考えるようになりました」。

サッカーや野球などのスポーツ少年団の活動とは違って、乗馬は生き物を扱うスポーツ。
練習の回数や時間には制限があり、おもに土日祝や夏休みなどの長期休暇中の午前中4時間に活動をします。

「練習のたびに乗る馬が変わるので金曜日の夜は、明日はどの馬に乗れるんだろうとわくわくしてました。
練習というより、馬と一緒に過ごしながら乗馬もするという感じです。
スポーツ少年団の同期には、同じ年にデビューした角田大河騎手や、大久保友雅騎手もいます。
彼らは小学校も同じ幼馴染。彼らがいたから、私も刺激をうけて騎手を目指せた気がします」。

今村聖奈さん

栗東という、”馬のまち”ならではの環境の中で育った今村さん。
中学卒業後はJRA競馬学校へと進学、3年間の厳しい騎手課程を修了し、
2022年、JRAで10人目となる女性騎手として、騎手デビューを果たします。

デビューイヤーは「世界が一転した」

「環境にも人にも恵まれた1年でしたね。騎手としてデビューしてからは、お金を稼ぐ立場になったので、自分の中でもしっかりしないと、と感じましたし、とても内容の濃い1年でした。2月はまだ競馬学校の学生だったので、2月から3月がほんとに大きく変わりました。すべての世界が一転しましたね」

レースの様子

3月に栗東・寺島良厩舎から騎手デビューすると、17戦目の騎乗で初勝利(ブラビオ号)。
5月には通算10勝目を挙げ、JRA新人女性騎手の年間最多勝記録を更新。

7月、GⅢ・CBC賞で重賞初騎乗すると、1200mを1分05秒8という
日本レコードタイムで圧勝(テイエムスパーダ号)し、重賞初制覇。
10月、新潟競馬場で通算19勝目をあげ新潟リーディングジョッキーに。
12月にはGⅠレースにも初騎乗。

レースの様子

「ひとつひとつ記録というものが出るたびにメディアにも大きく取り上げられて、自分のなかでも印象に残っています。結果が残せるようになってからは、3月頃に抱えていた不安も、自信にうまく変換できるようになってきたように思います」。

デビューイヤーは最終的に、JRA女性騎手では年間最多の51勝を記録。
2022年度JRA賞(最多勝利新人騎手)も受賞し、大きな飛躍の一年となりました。

自分の性格は「気性の荒い馬」タイプ

厩舎に立ち寄る今村さん

デビューから華々しい記録を達成した今村聖奈さんですが、どんな性格なんでしょう。
ちょっと自己分析してもらいました。

「私の長所は、誰とでも気軽に話せて、ポジティブなところですね。特にこの1年でポジティブになったと思います。レースは次々にあるので、気持ちを早く切り替える必要もあるので。短所は、周りに弱みをみせたくないところかも。小さい頃から負けず嫌いで、負けるとわかってる勝負なら最初からやらない、みたいな。気性の荒い馬みたいです」。

馬と触れ合う今村さん

今村さん自身が、じつは気性の荒い馬!
では逆に、騎乗馬には相性の良いタイプはあるのでしょうか?

「馬にも性格がいろいろあるんですね。優しい子、おとなしい子、ひねくれてる子もいれば、人間を頼りにしてなんでも受け入れてくれる子。逆に、距離感をうまくつかまないと心を開いてくれない子とか。私と合わないのは、気が強い女の子ですね。自分と一緒のタイプだから、お互いにカーっとなっちゃたりして。逆に、強気な男の子とか、優しすぎるくらいの性格の子をリードするのは、得意かなと思います」。

「競馬の聖地」滋賀・栗東から競馬界を盛り上げる

「私の父親も元騎手で、今は調教助手をやっています。父親がいなかったら馬の仕事があることも気づいてなかったと思うし、近所に乗馬苑があったから乗馬を始められた。そういった意味では、環境には本当に恵まれていると思います。全国に2か所しかないJRAトレーニングセンターのひとつがある滋賀は、競馬の聖地と言えるのかもしれません」。

やはり、馬のまち・栗東ならではの環境が今村さんの根底になっています。
またどうしても女性騎手ということで注目が集まりがちですが、本人は異なる認識のよう。

今村聖奈さん

「競馬界はまだまだ女性が少ない世界なので、女性騎手というだけで、私の言動が注目されてると感じることはあります。でも私自身は、男性の体になったことがないから、男女の差はわからないですし、いま女性で不都合だと感じることは何もありません。この先、もっと女性騎手が増えて、レースに女性騎手がいることが当たり前になってきたら、より競馬界も盛り上がるんじゃないかなと思います」。

最後に、読者に向けてメッセージももらいました。

「騎手という仕事は危険と隣り合わせですし、厳しい部分も多いですが、結果をだすことで大きな喜びも味わえる。私にとっては天職だと思っています。この1年を通して、自分がどれだけ多くの人に影響を与えるかも実感しましたし、たくさんの方に応援され、勇気づけられる存在になれたらと思っています。これからも応援よろしくお願いします」。

2年目となる2023年も3月時点ですでに10勝を挙げるなど、今年も活躍が止まらない今村聖奈騎手。
女性騎手としてだけでなく、滋賀・栗東から競馬界を盛り上げるスターとして注目を集めるだけに、
今後のさらなる活躍に期待が膨らみます!

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