観光

老舗の「酒蔵見学」から人気の「工場見学ツアー」まで!愛荘町のものづくり現場をめぐりました!

かくれ蔵

【しがトコPR:ものづくりめぐり/滋賀県愛知郡愛荘町】

江戸時代の宿場町のおもかげがのこるノスタルジックなまち、滋賀県愛知郡愛荘町。
ここには、職人の息づかいを感じる歴史と文化が色濃く根付いていました。
酒蔵から文具まで、ものづくりの現場を訪ねました!

日本酒造りの神髄を知る。『藤居本家』の酒蔵見学

藤居本家外観

国道8号線「長野」の交差点を琵琶湖側へ少し入ると
ひときわ大きく目を引く立派な建物があります。
こちらが江戸時代より続く老舗酒蔵『藤居本家』のお店。

ただ“お店”と呼ぶにはあまりにも立派すぎる建物!
玄関扉の高さも3mほどありそうです!!

こちらは約70年前に、現当主の母親である藤居静子さんが設計した
総ケヤキづくりの建物で、木材を探すところから始め
長い年数を費やして建築されたものだそう。

杉玉

立派な「杉玉」が吊るされています。

杉玉は新酒ができると新しいものに交換されるので
緑の杉玉が下がっていると新酒ができた合図なんですよ!

酒蔵外観

杉玉はもともとは酒の神様へ感謝を捧げ、
醸造の安全を祈って吊るされていたそう。
蔵の中には神様がいるとされていたんですね。

そんな日本酒文化を少しでも多くの人に知ってほしいと
酒蔵見学も受付されています。(事前予約制)

酒蔵内観

酒蔵もお店と同様にとても立派!
NHK朝の連続テレビ小説「甘辛しゃん」など、
ドラマの撮影などにも使われた趣きある蔵です。

酒造りの道具

レトロな雰囲気が残る部屋の中には
当時使われていた道具もそのまま残っていました。

旭日

藤居本家の代表銘柄は「旭日(きょくじつ)」。
幻の酒米と呼ばれる「滋賀渡船六号」を使った「渡船」も人気が高いお酒。

酒米

手に持っているのが滋賀で昔から育てられてきた酒米の「滋賀渡船六号」。
身長と同じくらいの高さがあります!
倒れやすく育てづらいことから、一時栽培が途絶えたこともありましたが
残っていた籾種から復活したそう。

「地酒はその地域の文化です。
地元産の酒米を使った酒造りに、酒蔵の生き様が反映されます」と話す藤居さん。

水の試飲

仕込み水をいただきました。
鈴鹿山系の伏流水で、蔵までたどり着くのに100年ぐらい経ってるそう!

100年前の雪解け水が脈々とこの地へ流れつき
おいしい日本酒を生み出す・・・
そう考えると、すごくないですか?

貯蔵庫

こちらはお酒を熟成させる貯蔵庫。
ずらりと並ぶ、大きな酒のタンクは圧巻です!

「お酒のゆりかごを作りたい」と、この建物も当主のお母さまが設計されたもの。
躯体を支える4本の太い柱は、樹齢700年のケヤキなんだとか。
総ケヤキの土蔵は温度変化が少なく、心地よい静寂で満たされています。

酒造りを知ることはもちろん、立派な建物だけでも一見の価値ありです!

日本酒試飲

酒蔵見学の後には、試飲しながらお買い物も楽しんでください。

かくれ蔵外観

また、蔵の一画を改装した「かくれ蔵藤居」という
お食事処もオープンしています!

かくれ蔵内観

ケヤキを使った重厚なカウンターや
酒槽(さかぶね)のテーブルなど
歴史ある酒蔵ならではの趣きある空間で
自慢のお酒に合わせた食事が楽しめます。

『藤居本家』
住所:滋賀県愛知郡愛荘町長野793
営業時間:9:00~18:00 ※酒蔵見学要予約(無料)
定休日:年中無休
TEL:0749-42-2080
公式サイト:http://www.fujiihonke.jp/kengaku.html

『かくれ蔵藤居』
営業時間:<月・火・木・日>
12:00~14:00(予約制)
17:00~20:00
<金・土>
12:00~14:00(予約制)
17:00~22:00
定休日:水曜日
TEL:0749-42-3048
※来店の際には事前にお電話でのお問い合わせをお願いします

キャンパスノートは滋賀生まれ!「コクヨ工業滋賀」の工場見学

コクヨ工業滋賀外観

国道307号線沿いにある
国内最大級のノート工場「コクヨ工業滋賀」でも工場見学ができます!

この場所は、ちょうど日本のまん中あたりに位置するため、
もとは大阪で作った製品を全国に発送するための
倉庫として機能していたのだそう。
とはいえ、わざわざ出来上がった製品を滋賀まで運ぶよりも、
滋賀で作ってしまうほうが早い。
そんな理由もあって、この愛荘町に工場が新設されました。

キャンパスノート製造風景

ここでで製造されているのは、
コクヨの定番商品であるキャンパスノートやリングノート、
ルーズリーフ、複写伝票、コピー用紙などの紙製品。

コクヨ工場内

1年間で販売されるキャンパスノートは約1億冊で、
平積みで積み上げると、なんと富士山×約100個分の
高さに相当するのだそうです!

これは滋賀県民でもあまり知らない
トリビアではないでしょうか。

トリックアート写真

コロナ禍で工場見学はしばらく休止されていましたが
2023年3月から再開が決定しました!
予約が殺到することも予想されるので
余裕をもって計画をたてることをおすすめします。

「コクヨ工業滋賀」【完全予約制】

住所:滋賀県愛知郡愛荘町上蚊野312
ツアー日時:毎月1回開催 (12~2月を除く)
午前の部=10:00~11:30 午後の部=13:30~15:00
※開催日は営業日カレンダーを確認ください
料金:100円 ※小学生以下無料
申し込み方法:ホームページの専用申し込みフォームより
お問い合わせ:0749-37-8017 ※9:00~12:00、13:00~17:00(休業日を除く)
公式サイト:https://www.kokuyo-shiga.co.jp/csr/kps_factorytour/

世界で初めて缶コーヒーを開発した『UCC』。人気の工場見学ツアー!(現在は休止中です)

UCCマグカップ看板

愛荘町のおいしい水は、おいしいコーヒーづくりにも一役買っています!
国道8号線沿いにある大きなマグカップが目印の「UCC滋賀工場」にやってきました。

こちらでは毎週火曜・木曜
10:00~と13:00~の1日2回
工場見学ツアーが開催されています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在は、工場見学が休止されています。
再開の予定は、公式サイトよりご確認ください。

UCCの歴史

世界で初めて缶コーヒーを作ったのが「UCC」って知ってましたか?
創業者の上島忠雄氏が、電車の出発ベルが鳴り、
まだ飲みかけだった瓶入り珈琲牛乳を売店へ慌てて戻した経験から
車内でもゆっくり飲めるようにと缶入りコーヒーを開発したそう。

その後、大阪万博を機に缶コーヒーは世界中で愛される飲み物となりました。

UCCスペシャルムービー

工場見学の前に、映像でUCCのコーヒーづくりのこだわりを学びます。
ジャマイカとハワイにはUCC直営のコーヒー豆農園があります。

世界には“コーヒーベルト”と呼ばれる地域があるとか
コーヒーがどんな場所でどんな風に育つのかなど
普段コーヒーはよく飲んでいるけど
意外と知らないことも多く、とても勉強になりました!

工場入口扉

コーヒー豆知識を詰め込んだら、いよいよ工場内へ!
重厚な扉の前に立ち、合言葉を唱えると扉が開く仕組みです。
合言葉は「飲むんだったら、UCC!」

写真は2人だけで少しさみしい感じですが
通常の工場見学ツアーはコンシェルジュの案内で約20人が一緒に回るので
ここが一番の見せ場なはず!(笑)

合言葉の後、センサーに手をかざすと
緑の光が点滅し、うやうやしく扉が開きます

工場見学通路

近未来的な通路から工場の中が見学できます。

工場内には企業秘密が詰まっているので写真ではご紹介できませんが
コーヒー本来のおいしさを損なわずにボトルへ詰める工夫がいろいろ!

工場がある愛荘町は平成の名水百選にも選ばれた、おいしい水が湧き出る場所。
UCCの主なコーヒー製品にも鈴鹿山系の天然水が使用されているんです。

プリフォーム

この小さいボトルは「プリフォーム」と呼ばれるペットボトルの赤ちゃん。
小さい状態で輸送することで、
手間やコストカット、CO2排出量の削減にもなります。

コーヒー飲み比べ

工場内の見学が終わったところで
最後は実際にコーヒーの飲み比べ体験にチャンレンジ!

コーヒー飲料は、「コーヒー濃縮エキス」に水を加えて作る方法と
「レギュラーコーヒー100%」で作る2つの製法があります。

テーブルに用意されたのは、その2つの製法で作られたコーヒー。
ソムリエ気分でその違いを見極めてみてください!

UCCオリジナル信楽焼

工場限定商品も見学ツアーの魅力のひとつですよね!
ここではUCCと信楽焼がコラボしたマグカップや
コーヒーの木が販売されています。

工場ででたコーヒー抽出かすはバイオマスボイラーで燃料にされます。
その使用後の灰を陶器に塗る釉薬に使用しているそう。
コーヒーによるコーヒーのためのマグカップですね!

「UCC滋賀工場」ファクトリーツアー【完全予約制】(現在は休止中です)

住所:滋賀県愛知郡愛荘町愛知川1343
ツアー日時:毎週火曜・木曜/第1回目10:00~、第2回目13:00~(受付:開始30分前より)
※上記以外の日時でも開催している場合や、工場の都合によりツアーを実施しない場合があります
料金:無料 
公式サイト:https://www.ucc.co.jp/factory/sgf/

“知る”って楽しい!ものづくりの現場で驚きと感動の体験を!

高機

愛荘町には他にも、上質な麻織物「近江上布」や
手仕事の美しさを感じる「びんてまり」など
魅力的なものづくりが溢れています!

愛荘町の手仕事を紹介した動画も公開されています。

https://youtu.be/OEeVqMSp1pk

近くには歴史を感じるスポットもいろいろあるので
愛荘町観光情報も参考に“愛荘めぐり”を楽しんでみてください。
https://www.aisho-kanko.com/

愛荘町の素敵なモノが紹介されている「ふるさと納税」も
ぜひ、チェックしてみてください。

ふるさとチョイス:https://www.furusato-tax.jp/city/product/25425
さとふる:https://www.satofull.jp/town-aisho-shiga/
楽天ふるさと納税:https://www.rakuten.co.jp/f254258-aisho/

記事公開日:2019年1月24日/最終更新日:2023年3月10日

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提供:愛荘町 

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