カルチャー

元モーグル日本代表・伊藤みきさんは田植えセンスもスゴかった!

【MLGs広報大使・伊藤みき 田植えプロジェクト】

絶好の田植え日和に、元モーグル日本代表の伊藤みきさんが
出身地の日野町で米作りをスタートしました!
自らも田んぼに入って、泥にまみれながら、手植えを体験。
そこで見せてくれたのは、初田植えに前向きに取り組む底抜けの明るさと、
元アスリートならではの絶妙なバランス感覚でした!

滋賀の自然の豊かさも感じる田植えの様子をレポートします。

伊藤さんの地元・日野町で田植えプロジェクトが始動

日野町西明寺の田んぼ

訪れたのは山間にのどかな田園風景が広がる
滋賀県蒲生郡日野町。
伊藤みきさんの出身地です。

水をたたえた田んぼはまさに水鏡。
この時期ならではの絶景が広がっています!

わたむきの里のみなさん

この日、田植えに参加したのは伊藤さんと
社会福祉法人わたむきの里福祉会のみなさん。

今回の「伊藤三し米」づくりは、
昨年、滋賀県のMLGs広報大使に就任した伊藤みきさんが
地元の人と一緒に活動を始めたいと自らなげかけ実現したものです。

毎年米作りをしているわたむきの里のメンバーも、
手植えに挑戦する機会は珍しいとのこと。
きっちり等間隔に植える人もいれば、豪快な人もいて
植え方にも個性がでるようです。

泥にはまる伊藤さん

伊藤さんも、手植えは初めての体験。
田んぼのぬかるみに対して
「雪よりはバランスが取りやすいけど、
長靴が持っていかれそうになるのが難しい」と
悪戦苦闘気味です(笑)。

手植えする伊藤さん

「手植えだと、一つひとつ時間がかかる。昔の人は偉いですよね」
としみじみと話す伊藤さん。
持ち前の運動神経で、田んぼのなかでの重心移動もコツをつかみ
その後は黙々と苗を植えていきます。

指導をうける伊藤さん

「作業中、後ろを振り返ったらあかんよ。
まだこんなに植えなあかんのか!と嫌になるからね」
とアドバイスされ苦笑する一面も。

腰を低く落とす伊藤さん

そして……見てください、この低い姿勢!
ぬかるんだ田んぼ作業で、
ここまで重心を低く保てるのは、じつは至難の技。

モーグルで培った足腰が田植えにも生かされています!
この体幹は、間違いなく田植え界でもトップクラス?!
「作業に集中してゾーンに入ってました」と
研ぎ澄まされた集中力をここでも発揮する伊藤さんなのでした。

わたむきの里の賞状

わたむきの里は、2020年の「第22回 米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で
最高賞の「金賞」を受賞したことがある米作りのプロ。

みんなで植えたお米は「滋賀産環境こだわり農産物」の基準に沿い
低農薬で育てていくそうです。
すくすく育って、美味しいお米が出来上がるのが楽しみですね。

今回のお米は、モーグル三姉妹で有名となった「伊藤三姉妹」ならぬ
「伊藤三し米」として今秋に商品化するそう。

雪山と田んぼは繋がっている。海外で転戦した伊藤さんの気づきとは?

稲を手にする伊藤さん

「大のお米好きで、海外遠征でお米が食べられない日続くのがつらかったんです(笑)」と伊藤さん。

現役時代にスイスで地球温暖化による氷河の縮小を目の当たりにし
雪がなくなる危機感や、自然環境への興味が芽生えたんだそう。
滋賀県のMLGs広報大使に就任したのも、その想いが強かったから。

「雪解け水は田んぼに流れ、びわ湖へ。
田んぼは、山とびわ湖の途中にある場所で、山からの水を借りて返す場所なんですね。
その田んぼでの米作りを、人の健康にとっても、
自然環境にとってもいいものにしようと努力して作られているのが近江米だと思うんです」。

1歳を迎えたばかりの娘さんも、
ご飯(お米)が大好きなんだとか。

「母として、自分たちが食べているものの背景を娘に伝えたいと思っていて。
娘には心から感謝して『いただきます』や『ごちそうさま』が言えるようになってほしいです」。

インタビューに答える伊藤さん

「現役時代、自分の活動は本当にさまざまな人の努力や
熱意によって支えられていると実感しました。
自然の中にコースを作ってくれている人、採点してくれている人、
試合を運営するボランティア、応援してくれる人たち。
そんな人たちが世界のあちこちにいる。その恩返しの意味もこめて、
いま私ができることを実践することで、一人でも多くの人に環境を良くするための行動に
気づいてほしい。それが地球全体が良くなることだと思うんです」と伊藤さん。

すごくスケールの大きな話のようですが、
世界各地をその目で見て、それぞれの場所でいろんな人の思いに触れ、
感謝してきた伊藤さんが言うと、すごい説得力!

地球環境のためにできることを、まずは地元から。
そんな思いからスタートした「田植えプロジェクト」。
引き続き、しがトコでも見守っていきます!

(取材・文・写真 しがトコ編集部)

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