カルチャー

競馬場が”栗東”づくし。新装OPENした京都競馬場「栗東ステークス」に行ってきました!

【京都競馬場/栗東ステークスREPORT】

映画のスクリーンのようにも見えるこの風景。
見渡す一面にターフが広がるここは、
滋賀県のすぐお隣、京都市にある京都競馬場。

今日のメインレースは「栗東ステークス」という、
馬のまち・栗東の名を冠したレースがあるということで、
ここ京都競馬場にやってきました!

「馬のまち」栗東市から旅立つサラブレッドたち

トレセンコース

滋賀県栗東市は、全国に2か所しかない
JRAトレーニングセンター(通称・トレセン)がある場所。

トレセンは、日本中央競馬会の競走馬が暮らす施設で、
関東の美浦村(茨城県)と、この栗東市しかありません。

馬の看板

栗東トレセンに暮らしている競走馬は約2,000頭。
そしてその関係者、約1,400人が働く「馬のまち」。
施設のそばには、馬の通行を注意喚起する標識もあります。

馬運車

この日の朝も、栗東トレセンからは、
馬運車(ばうんしゃ)と呼ばれる大型のトラックが
ぞくぞくと出発していきます。
競走馬は、こうして運ばれているのですね。

馬運車が目指すのは、
高速道路を使って約40分ほどの場所にある、
京都競馬場です!

これが競馬場!?リニューアル後の京都競馬場がすごい

パドックから見た競馬場

京都競馬場は、4月22日に2年5ヶ月の改修を終えて
リニューアルオープンしたばかりの注目スポット。

競馬場と聞くと、ちょっと暗い場所?というイメージがあったり、
いまいちピンとこない人も多いかもしれませんが、
今の競馬場はそんな場所じゃありません!

京都競馬場フロア

建物の中は、おどろくほどピカピカ。
そして、とにかく広くて、フロアの先が見えない…!

京都競馬場の白壁

印象的な白い壁に近づくと、
美しいデザインが立体的にほどこされています。
まるでアートのような装飾に
「競馬場ってこんな感じなの?!」とびっくり。

UMAJOスポット

子ども向け遊具やキッズルーム、
女性限定のカフェ「UMAJO SPOT」など、
ふらりと休日に遊びに来たくなるような場所も充実。

4階指定席エリアから見える景色がこちら!
さえぎるもののない、ひらけた視界は、
まるで巨大スクリーンで映画を見ているかのよう。

指定席

とにかく広い競馬場は、席の規模もすごい!
4階指定席の数はおよそ2,000席と大迫力。

こちらの指定席は料金がかかりますが、競馬場に入るだけなら大人200円。
15歳未満は無料です。

広大な建物のフロアや、芝生が気持ちいい屋外エリアで
一日過ごすことができますよ。

名馬や有名騎手ともゆかりが深い栗東市

電光掲示板

そんな京都競馬場でこの日におこなわれたのが、
栗東市の名前を冠する「栗東ステークス」というレース。

「栗東ステークス」は、GIレースなどの重賞競走に次ぐ、
“リステッド競走”として格付けされています。
中央競馬に登録されている馬の
上位9%ほどしか出走できない、実力馬たちのレースです

栗東トレセンからも近い京都競馬場で
毎年開催されているレースです。

コントレイル号銅像

京都競馬場には、栗東トレセンから輩出された名馬の像が、
いくつも展示されています。

こちらは、コントレイル号。栗東トレセン所属。
3つの格式あるクラシックレースで一着となり、
「三冠」の栄光を手にしました。

三冠馬たちの写真

長い競馬の歴史の中で、三冠馬となったのはわずか14頭。
2000年代に入ってからは、三冠を達成した8頭のうち、
なんと6頭が栗東トレセン所属!

栗東は“三冠馬を生み出すまち”として、
競馬界ではある種のブランドともいえる場所なんです。

また、競馬界のレジェント・武豊騎手や
最近騎手を引退して調教師になった福永祐一さんなど、
有名騎手の多くが滋賀県出身。

競馬と深い縁があるのが滋賀県、栗東市です。

競走馬の「馬蹄」も販売!?栗東物産展も同時開催!

栗東物産展

「栗東ステークス」にあわせて、
競馬場内では栗東物産展も開催!

最寄り駅から直結の2階入口すぐの広場に、
カラフルなテントが並びます。

ゼッケンのバッグ

栗東の物産展って、何が買えるのかな?と
楽しみに行ってみたら、やっぱり、競馬関連がズラリ!

馬のゼッケンをつかったバッグは特に人気のアイテム。
ナンバーのロゴがかわいい!

競走馬の蹄鉄

幸運を呼ぶアイテムとして有名な、馬の蹄鉄(ていてつ)も、
よく見ると土がついたまま。

実際に競走馬が使った蹄鉄をゲットできちゃうなんて、
トレセンのある栗東ならではですよね。

いよいよ出走!「栗東ステークス」に密着

誘導馬

本日のメインレース「栗東ステークス」は
15時30分スタート。
誘導馬にいざなわれ、いよいよ馬たちが登場です。

さきらオーケストラ

入場行進曲とファンファーレは
栗東芸術文化会館「さきら」
『さきらジュニアオーケーストラ』による特別バージョン!

モニターのくりちゃん

物産展でも活躍している栗東市のマスコット
「くりちゃん」も、どどんとモニターに登場!

栗東づくしで始まる「栗東ステークス」が
いよいよ始まります。

最終コーナー

大勢の観客に見守られながらコースを駆ける馬たち。
全員、無事にゴールしてほしい!

ゴール

今年の「栗東ステークス」を制したのは、10番アイオライト!
5番人気のところ、2着以降に差をつけて
あざやかにゴールしました。

アイオライト号と岩田騎手

騎乗した岩田望来(いわたみらい)騎手、
厩務員さんとともに記念撮影。
ツヤツヤの馬体がとっても凛々しい!
お疲れ様でした、本当におめでとうございます!

表彰式

表彰式で、岩田騎手の右隣に立つのは、
プレゼンターとして登場した
栗東市長の竹村健さん。

副賞として、栗東市にあるヴァンテック社製の
タンブラーが進呈され、
2023年の「栗東ステークス」は幕を下ろしました。

数千頭の競走馬が暮らすまち、栗東市

パドック

競馬場で、さまざまな物語をつむぐ、
個性豊かなレースホースたち。

その活躍をささえ、育んでいるのが
「馬のまち」栗東市であり、栗東トレセンで働く人たちです。

栗東トレセンから近い京都競馬場は、
リニューアル後はさらにおしゃれに、
アクセスの良いお出かけスポットとして進化!

ぜひ、気軽に競馬場に足を運び、
栗東で暮らす馬たちの勇姿を応援してくださいね!

(取材・文:しがトコ編集部)

『京都競馬場』の詳細

住所
〒612-8265 京都府京都市伏見区葭島渡場島町32
営業時間
9:00~17:00(競馬開催時)
入場料
200円(15歳未満は無料・指定席別途)
公式サイト
https://www.jra.go.jp/facilities/race/kyoto/index.html

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