カフェ・お店

ご飯のアルデンテ!?土鍋ご飯と旬の食材でもてなす『自然坊(じねんぼう)たなか』

【自然坊(じねんぼう)たなか/滋賀県大津市】

特注の土鍋で炊きあげられた白く輝くご飯。
滋賀県産の旬野菜をふんだんに使った料理の数々。
炭火でじっくり焼き上げられた肉や魚・・・。
滋賀県大津市のかつて「大津百町」として栄えた「ナカマチ商店街」から
脇道に入ると、物腰柔らかなご夫婦がもてなしてくださる
『自然坊たなか』があります。
お昼のコースをいただきながら、
ゆっくりながれる至福の時間を堪能してきました。

商店街から一歩、脇道へ


京阪びわ湖浜大津駅から徒歩約7分。「ナカマチ商店街」の一つ、
菱屋町商店街の「まちなか交流館・ゆうゆうかん」
横を曲がるとすぐの場所に『自然坊たなか』があります。

暖簾をくぐると、5メートルの檜でできた一枚板のカウンター、
3つ並んだ彦根に工房を構える信楽出身の陶芸家さんによる土鍋、
奥にある朽木の築130年の古民家から移設した食器棚。
店主の田中敬治さんと奥様の明美さんのこだわりを感じる内装が目を引きます。

「グミが可愛らしくて外に飾りたかったんですけどね、この暑さで・・・。
過保護ですけど店内に飾っています」。
田中さんの人柄を表すような
お客さまとのやり取りに顔がほころびました。

ご飯が3度、味わえる!芯が甘いご飯のアルデンテ


「基本的に滋賀のお米を使用しています。お米やさんと相談しながら好きな甘味、
食感のお米を使用しています」と田中さん。
今年のお米は、近江八幡市の「ミルキークイーン」という品種です。


まず登場したのが、お米からご飯に変わる瞬間、通称「煮花(にえばな)」。
「八寸」から始まるコースの中で楽しみにしていた3度味わえるご飯です。
少し残っているお米の芯に甘味があって、よりお米の味を噛み締められる一品です。


待ってました!白く輝く、炊き上がったご飯。ふわっと香りがよく、もちもちと甘い!
そのまま食べても十分美味しいのですが、おばんざい3種と香の物で益々ご飯がすすみます。

ご飯の〆は、おこげ。土鍋の底のおこげを取り分けていただき、
自家製山椒オイルとお塩を付けて食べると、山椒の風味がぷう~んと包み込み、
カリカリとした食感とマッチします。そして実は4度目のご飯を楽しむことも可能で、
希望があればプラス200円で卵かけご飯も味わえるとか!!
お腹に余裕のある方はぜひ味わってもらいたい逸品です。

ご飯の前には舌はもちろん、目も喜ぶ料理の数々

和食に携わって31年。京都の名店「草喰(そうじき)なかひがし」を経て独立され、
現在のおもてなしスタイルにされた田中さん。
田中さんが創り出す料理はまず、手元に置かれた瞬間に「うわっ」と感動を生みます。
6月は無病息災を祈願する「茅の輪くぐり」に見立てた八寸。
よもぎの水無月豆腐、鴨ロースの新じゃが巻き、さつまいものレモン煮、
鰻の八幡巻き、山ウドとこしあぶらのおひたし、チーズとクルミ入り鯖燻製、出し巻き、
山椒の葉を使った鱒寿司とどれも手の込んだ一品一品が盛り込まれています。


とち餅を台にして蒸したヤングコーンとせりがアクセントの「白味噌」。


生きた滋賀県産鮎を目の前で串に差し、
頭はカリカリ、身はふっくらと炭火で焼き上げていきます。


こちらの「焼き物」は、1年前から漬け込んだ自家製の「のびる酢」でさっぱりと味わえます。
添えられたズッキーニとナスには煮詰めたトマトと自家製山椒オイルがアクセントに。

軽くあぶったスズキにバターとしょうゆを軽くからめ、
ミョウガと青じそのごま油ソースをかけていただくさっぱりだけどコクのある「お造り」。

揚げ加茂ナスとれんこん挟み蒸しの上にハチクを炊いた汁でフキ、
新ごぼう、せり、天然のみつばを餡かけにした「炊き合わせ」。

ご飯の後のお楽しみ

デザート
自家製チーズケーキにグミの実、甘く炊いたうすいえんどう、
フルーツをあしらった「デザート」。
上品な甘さのデザートとコーヒーでほっこりしました。

ご夫婦のおもてなしの心

暖簾前お二人

「月替わりで献立を考えています。お客さまの喜んでくださる顔が何よりも
励みになり、また新しい料理を考えようと頑張る活力になります。
『小さい自然の祠(ほこら)』でゆっくりくつろいで帰ってくださいね」と田中さん。
ご夫婦のおもてなしの心にお腹も心も満たされました。

(写真・文 安部愛子)

記事公開日:2019年6月25日/最終更新日:2021年6月14日

『自然坊たなか』を地図でみる

京阪びわ湖浜大津駅より徒歩7分

滋賀県大津市長等2-10-9

→大きい地図で見る

「自然坊たなか」の店舗情報

住所
滋賀県大津市長等2-10-9(→地図
電話番号
077-526-4555
営業時間
ランチ      12時~15時(入店13時半まで)
ディナー 18時~22時半(入店19時半まで )
料金
ランチ     3500円/5000円(税別)
ディナー 6000円/8000円(税別)8000円は要予約
HP
http://www.jinenbo.hyakucyou.jp/
しがトコ採用情報

関連記事

  1. 長浜散策のおともに!黒壁スクエア周辺の食べ歩きグルメ5選
  2. クリームソーダもケーキも全部ほうじ茶!熟練の「焙じ」技をスイーツ…
  3. 琵琶湖の旨さに感動!漁師が営む贅沢旅館『舟倉』
  4. 外の焚火 グランピングの夜空の下、カフェ&バーでゆったり過ごせる期間限定の…
  5. 波音のそばで過ごす“焚き火カフェ”。非日常感たっぷりの「びわ湖時…
  6. 窯内 まるで異空間。信楽焼の”窯の中”で寛ぐ?…
  7. ノラカフェ 外観 ノラカフェ(滋賀県甲賀市水口)[カフェ]
  8. “萌え断”サンドイッチに目が奪われる?!あの話題カフェ2号店が草…
滋賀を自慢したくなるカレンダー2024 ご注文受付中
PAGE TOP