【きのもとほんもの展/滋賀県長浜市】
しんしんと雪が降り積もる冬の木之本。
伝統や歴史とともに、この地に受け継がれる数多くの「本物」。
2月10日(土)~12日(祝・月)にかけて開催された
『きのもとほんもの展』は、その受け継がれてきた「本物」を、
そして木之本の魅力あふれるスポットの素顔や裏側を、
写真と音声アプリでわかりやすく紹介する企画展。
例年以上に積もる雪にも負けず、期間中はたくさんの方が訪れ、
普段は静かな冬の木之本の町が、あたたかい空気に包まれました。
まるで学校の文化祭のように賑やかで落ち着く展示会場
メイン会場となった木之本交遊館には、地元の写真愛好家の皆さんが
撮影した写真がずらり。
約90店の作品が木之本交遊館や、取材先の店舗などに展示されました。
この写真展を楽しみにしていたたくさんの方が市内外から訪れ、
それぞれの視点で作品を楽しみます。
会場はまるで学校の文化祭のような、賑やかで温かい雰囲気!
地元の人からは「見慣れた風景がいつもと違って見えた」という声が聞こえ、
観光で訪れた方には、ガイドブックには載らない「本物」の魅力が
伝わったのではないでしょうか。
2月10日と11日には、賤ヶ岳の麓にある『丘峰喫茶店』が出張で
応援にかけつけました。
寒さが厳しかったので、鹿肉のカレーや温かいドリンクなどに
来場者の皆さん大喜びでした。
スマホの音声ガイド片手に街を回遊!まるで街全体が美術館
木之本交遊館だけでなく、取材を行った各スポットにも写真を展示
しているのが今回の企画展のおもしろいポイント。
カレーで温まったところで、まち歩きに出発!
雪化粧の冨田酒造は、いつにも増して風情があり、
この写真展に華を添えてくれているようでした。
展示している店舗の入り口には、目印の赤い看板が。
本を開いたようなデザインで、ページをめくって中を覗いているような
ワクワク感がありますね。
地元写真愛好家による作品は、優しい視線で撮られたことが伝わるものばかり。
普段は見ることができない、裏方で撮影された写真もあり
皆さん興味津々で見つめていました。
出展:https://itunes.apple.com/jp/app/on-the-trip/id1221976012?mt=8
『きのもとほんもの展』では、スマートフォンのアプリを使用した
音声ガイドも作成。
ガイドを片手に各店舗をまわる人の姿が多く見られ、
その様子はまるで街全体が美術館のようでした。
創業150余年の『ダイコウ醤油』でも取材、展示がされました。
こんなクイズ形式の紹介もあり、子どもも大人も飽きずに楽しめますね!
街を巻き込んだ斬新な写真展
写真はもちろん、木之本の風情ある町並みやお店の人との会話も楽しめる、
街を巻き込んだ斬新な写真展。
主催しているのはどんな方なのでしょうか?
地元の方と一緒に写真を眺める奥の男性が、今回の写真展を主催した
Mediartの代表・植田淳平さん。
植田さんは地域おこし協力隊として、約2年前に木之本へ移住してきました。
植田さんを「木之本の良いところを掘り起こし、一体感を作り、
良い意味で混ぜてくれている」と評価している
地元の方の声も聞こえてきました。
まさに今回の企画展で、その様子が伝わってきます。
滋賀県各地で活躍する地域おこし協力隊の活躍を見ていると、
外からの視点の大切さに改めて気づきます。
もちろん協力隊員を受け入れ、活躍できるよう協力している
地元の皆さんの包容力あってこそ。
訪れた方に『きのもとほんもの展』の感想をうかがうと、
「街を元気にするのは立派な建物やお土産とかも大事だけど、
やっぱり地元の方々の元気な姿が一番!」と答えてくださいました。
木之本に寄り添い、地元からも愛された『きのもとほんもの展』。
展示から、そして訪れた人の笑顔からも元気をもらえる素敵な一日となりました。
(写真提供:Mediart)
『きのもとほんもの展』を地図でみる
北陸本線 木之本駅より徒歩約10分!
→大きい地図で見る