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繊細かつ大胆な作品に圧倒!『湖北のアール・ブリュット展2017』と『まちなかArt Brut』でいつもとは違う長浜の楽しみ方を発見

大作の数々

【湖北のアール・ブリュット展2017/滋賀県長浜市】

毎年秋に開催されている『湖北のアール・ブリュット展』。
今年も、滋賀県長浜市にある「ヤンマーミュージアム」で
11月23日(木・祝)から4日間にわたり開催されました。

繊細でいて、迫力もあるアール・ブリュット作品の数々。
会場には長浜、米原エリアに住むしょうがい者40名の作品、
80点がずらり!
初日からなんと250名を超える方が来場し、賑わいをみせました。

この展覧会は入場無料ながら、さまざまなタイプの作品を
シンプルにわかりやすく展示していて見応えたっぷり。
『アール・ブリュット初心者』にこそ訪れてもらいたい展覧会です。

同時開催された『まちなかArt Brut』の様子とあわせて
レポートします。

開催初日から約250名が来場!注目度があがっているアール・ブリュットの世界

ヤンマーミュージアム
今年の会場となったのは、滋賀県長浜市にある
「ヤンマーミュージアム」の研修室。

入り口看板
洗練された建物に入ると、大きなポスターを発見!
さっそく会場に入ってみましょう。

会場内の様子
会場内には、絵画や立体的な粘土の作品など、
40名による計80点の個性的な作品がずらり!
これらは全て、長浜と米原に住む人達による作品です。

ポスター掲載作品
会場中央にひときわ目立つ大きな作品が。
無数の指のあとから、作品に込められた
エネルギーが伝わってきます!

下に敷き詰められている細かい物体を
よくよく見てみると、、、

ガムテープ
なんとガムテープなんです!
ガムテープを少しずつ丸めてポイっとするのが
好きだという作者。
それをまとめると、こんなに大きくて立派な
アート作品に生まれ変わるのですね。

大作の数々
こちらも大作が並んでいます!
動物をモチーフにしたものや、小さな人間が船に
たくさん乗っているものまで、会場は本当に個性豊かで
自由な作品にあふれていました。

さまざまなタイプの作品をわかりやすく展示

解説
会場にはアール・ブリュット作品についての解説も。
作者には大きく分けると2つのタイプがあるのだそうです。

「饒舌」な想いを言葉のかわりに作品で
熱く激しく表現するタイプ、
もう1つは細かな作業を黙々と続けて作品を
作り上げるタイプ。

繊細な絵
こちらは整然と並んだ、さまざまな色彩が特徴的な絵です。
作者は単純作業を繰り返すことで
落ち着きを取り戻し、静かに心の安定を得るのだとか。

小さな人たち
こちらには、手を合わせた小さな人間が
たくさん集まっています。

かっぱ集合
こちらの作者は「かっぱ」がお気に入りなのだそう。
以前は、単体のかっぱを作ることが多かったそうですが、
最近ではこのようにかっぱがギュッと集まって
何かをしている作品が増えてきているそうです。

プロジェクター
プロジェクターでは作品を創作する様子や、
アール・ブリュット作品を紹介する動画が流れていました。
コンパクトな会場ながらも様々な作品が並び、見応えたっぷり。
眺めているとあっという間に時間が過ぎていきました。

『まちなかArt Brut』を見つけながら長浜を散策

同時開催された『まちなかArt Brut』では、
長浜の町の4ヶ所にアール・ブリュット作品を展示しました。

町屋と赤い作品
今年の『湖北のアール・ブリュット展』の会場となった
ヤンマーミュージアムと、観光の中心地『黒壁スクエア』が
あるあたりは徒歩10分ほどの距離があります。

人が集まる観光中心地とヤンマーミュージアムを
繋ぐ役割も果たしていた『まちなかArt Brut』。

町家とマッチする作品
風情のある建物と個性的なアール・ブリュット作品の共演は
意外にもマッチして、それぞれの魅力を引き立たせていました。

虫籠窓
長浜の古い建物によく見られる2階の格子部分。
これは通風と採光のための虫籠窓(むしかごまど)
というそうです。
そんな説明を受けていると、軒下にまたまた発見!

魚のような作品
建物によく馴染んでいるこちらの作品は
鋭い牙、鱗のように整然と並んだ突起物が特徴的ですね。

鍾秀館
『鍾秀館(しょうしゅうかん)』の門の中にもありました!

門の中の作品
鍾秀館は外壁の色彩や、デザインにヴォーリズの
意匠を反映しており、とても優美で堂々たる風格の建物。
その鍾秀館にも負けない独特の存在感を放つ作品に、
多くの通行人が目を奪われたのではないでしょうか。

赤い壁と作品
最後の一つは人通りの多い元浜町にある
『ビワコレストランROKU』の店先に。
モダンな色の壁に力強い作品が
とてもよく映えていました。

利用者のお母さん達と作り上げる展覧会

『湖北のアール・ブリュット展』を主催するのは
湖北アール・ブリュット展推進会議のみなさんです。

廣部さん後ろ姿
記録用に写真を撮られているこちらの方が、
理事長の廣部猛司さん。

長浜の街づくりや福祉に携わってきた廣部さん。
しょうがい者が通う施設で、利用者のお母さん達からの
「湖北でも作品を発表する場があればいいな」という声をうけて
2011年にこの『湖北のアール・ブリュット展』を
初めて開催しました。

船に乗る人
滋賀県は「アール・ブリュット先進県」とも言われていますが、
その中心は湖南エリアで、湖北ではあまり活発な取り組みが
行われていなかったのだとか。

ヤンマー展示
湖北でもアール・ブリュット展を開催することで、
施設や利用者、そのご家族のの意識にも少しずつ
変化が見られているそうです。

「小さな展覧会を、自分たちで開催する施設も出てきたんですよ」
廣部さんは嬉しそうに教えてくれました。

『アーリュ・ブリュット』とは、芸術の伝統的な訓練を受けず、
作家自身の創造力から湧き上がる、真に自然発生的な芸術表現のこと。

その活動を発表する機会が身近に増えることは
しょうがいのある方や、その家族にとっても素晴らしいことですよね。

作者の心がストレートに表現された、心をわしづかみされるような
作品の数々に出会える『湖北のアール・ブリュット展』と『まちなかArt Brut』。
来年はどの会場で、どのように開催されるのでしょうか。
今から楽しみですね。

『湖北のアール・ブリュット展』のデータ

開催場所
長浜市内
開催期間
毎年11月中旬頃
入場料
無料
主催
湖北アール・ブリュット展推進会議

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