カルチャー

視界いっぱいのヨシ!アートを街なかで楽しむ「BIWAKOビエンナーレ2022」の〝はじまり〟の展示『内湖』

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【滋賀をみんなの美術館に#02/国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ『内湖』】

滋賀県内の水辺を見ると、
必ず目に入る背の高い「ヨシ(葦)」。

日々の暮らしに当たり前にとけこんでいる、
そんなヨシが、美しい流線型を描いたアート作品に!

滋賀の文化と密接に関わってきたヨシを、
さらに身近に感じながら新しい姿を再発見する
『内湖』の展示をご紹介します。

こちらは、今年秋に開催される国際芸術祭
「BIWAKOビエンナーレ2022」のプレ企画。
本番がますます楽しみになるアート好き必見の展示です。

展示会場は、元酒蔵の「まちや倶楽部」

まちや倶楽部入口

町並みが美しい近江八幡旧市街地にある「まちや倶楽部」。

宿泊施設をそなえ、センスの良いお店が数多く入るこの場所は、
酒蔵跡の町家を改装した建物なんです。

通りからの見た目はこぢんまりしていますが…

まちや倶楽部入口2

入口に立つと、ぐっと奥行きのある、
広い建物であることが分かります。
ここをまっすぐ進んで、いざ会場へ!

会場手前

古い日本家屋特有の、ひんやりとした空気の中、
角を曲がり、さらにさらに、奥へ…

さあ、いよいよ到着です。

視界いっぱいにひろがる、ヨシのオーロラ

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会場に入ると…
美しい流線が視界いっぱいに広がります!

この展示のデザインは、
近江八幡在住の建築家・大野宏さんが担当。

材料に使われているボード状のヨシのパネルは、
滋賀県立大学 永井拓生研究室を中心とする
研究メンバーによって制作されました。

ヨシのオーロラ

使われているのは、ヨシと接着剤を熱プレスして作られたボード。
まるでオーロラのように
やわらかな曲線を描いています。

会場足元

ボードに目を奪われながら歩み寄ると、
足元の感覚がフッとやわらかくなり、「サクッ」と軽やかな音が。

見ると、会場いっぱいにヨシが敷きつめられていて
歩くたびに「足」からもヨシを感じられます。

会場にある椅子に座って見上げても
また違った趣に。

ヨシの影

重なり合ったヨシが光を通し、描いた「影」も作品の一部。
ボードに固める際に、重なり方や密度を計算し、
光のもれかたを調整しているのだとか。

地元の素材「ヨシ」を現代に活かす取り組み

西の湖ヨシ

ヨシは古くからすだれや神社仏閣の屋根などに利用され、
近江八幡市の大きな産業のひとつでした。

しかし近年は、ヨシ需要の縮小によりヨシの利用が減少し、
管理が不十分なヨシ原も増えつつあります。

県美展示ヨシボード

そんな現状を変えるべく、
ヨシの新たな活用方法として開発されたのが
建築材料「ヨシストランドボード」です。

ヨシの有効活用への道を開き、
少しでも地域の景観保全や新たな産業づくりのお役にたてれば、
という思いで研究が進められています。

ヨシを使った壁が家の中にあったら…
こんな想像をしながら、あらためてヨシの良さに気づくのも
展示「内湖」の楽しみですね。

NO-MAとのコラボ展示で、より一層の楽しさを

no-ma看板

今回の展示は、同じ近江八幡市にある
ボーダレス・アートミュージアム「NO-MA」とのコラボ。

「見る」ことを前提としない、主に触覚で感じる
鑑賞方法による展示がされています。

no_ma受付

入口の手前にある受付で音声ガイド機器を受け取り、
作品の前で物語を聞きながら鑑賞することもできます。

オーディオ機器パン

受け取るのはなんと「パン」…?!
詳しくは会場で!

「BIWAKOビエンナーレ2022」の”はじまり”の展示

カネ吉別邸01

『内湖』の展示に感じる
ダイナミックなアートを街なかで、という感覚。
これってどこかで体験したことが…?

そう、2年に一度、滋賀県近江八幡市を中心に開催されている
国際芸術祭「BIWAKOビエンナーレ」です。

「内湖」は、今年秋に始まる「ビエンナーレ2022」のプレエキシビジョン展示にあたります。

町並み

今回の会場、まちや倶楽部がある近江八幡の旧市街地は
近江商人の発祥の地でもあり、当時の面影を残す
美しい町並みが魅力。

しかし一方で、長年放置された空き家が点在している、という問題も。

こうした滋賀の古い町並みや歴史、文化の美しさや尊さに
気づいてほしいとの想いから始まったのが
「BIWAKOビエンナーレ」です。

まちや倶楽部 展示作品05

2018年近江八幡会場の展示でも、
ヨシを使った作品が会場を彩りました。

山の湯 女湯浴場

2020年彦根会場では、
ピンクの毛布が敷き詰められたアート展示が!
ここは、昭和の面影が残る銭湯の浴場。

まちや倶楽部1

今はヨシのオーロラがある場所には、こんな大型の展示が。
広い場所を生かした、ダイナミックさも魅力です。

古さも歴史も。
重ねてきた時間すらアートにしてしまう。

そんな作品に五感も体も、まるごとあずけてしまえば
「頭で考えていること」からは一歩離れた気づきや体験が。

「BIWAKOビエンナーレ」は、そんなエネルギーがあふれています。

開催10回目の節目となる今年は、さらに会場が拡大。
これまで開催した、近江八幡市街、彦根市街に加え、
彦根市の鳥居本宿や、なんと沖島も舞台になる予定です。

開催期間は、2022年10月8日から11月27日まで。
今年はどんな作品に出会えるのか…
どんな驚きや感動があるのか…胸が高鳴りますね!

会場

「BIWAKOビエンナーレ」の”はじまり”の空気を楽しめる展示、
『内湖』に足を運んでみてはいかがでしょうか。

(写真・文:しがトコ編集部)

『内湖』を地図でみる

滋賀県近江八幡市仲屋町中21

近江八幡「まちや倶楽部」

→大きい地図で見る

『内湖』のデータ

会期
2022年2月11日(金)~2022年3月30日(水)
開場時間
11:00~17:00
場所
近江八幡まちや倶楽部(滋賀県近江八幡市仲屋町中21)
→地図
休場日
月曜日 ※3月21日(月・祝)は開場
料金
無料
※2月11日(金)-3月21日(月・祝)
別途「アール・ブリュット-日本人と自然-BEYOND」展
入場料200円が必要
お問い合わせ
国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ実行委員会 0748-26-5832
公式サイト
https://energyfield.org/biwakobiennale/

※『滋賀をみんなの美術館に』プロジェクトは「しがトコ」が取材を担当し制作しています。この記事は、滋賀県公式のポータルサイト『滋賀をみんなの美術館に』でも公開されています。

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