【genzai(ゲンザイ)/滋賀県東近江市】
近江商人発祥の地、東近江市五個荘(ごかしょう)という
町をご存知でしょうか。
観光の際は、名所の並ぶメインストリートから、
ぜひ路地裏へも足を踏み入れてみてください!
そこにあるのは築200年の元商家を
改装してOPENしたギャラリーカフェ『genzai』。
日本の美意識を感じる工芸品や、
ほっとくつろげるカフェで一息。
思い思いの時間を過ごせる空間です。
日本の美意識と居心地のよさを感じる店構え
五個荘観光センターから徒歩で約5分。
大城神社から車で約5分。
落ち着きのある小道に入ると、
風情たっぷりのたたずまいの
『genzai』が見えてきます。
外観から感じる歴史深さに
入店前は少し緊張してしまうものの、
入口に立つとモダンで明るい雰囲気が広がっていました。
お店を入って正面の土間と
左手の部屋がギャラリー・ショップ。
その奥にはサロン(カフェ・喫茶)があります。
店主の中山通正さんがお店とギャラリーを、
妻の浩美さんがサロン(カフェ・喫茶)を運営しています。
さあ、土間を通り、靴を脱いで
お店を探検してみましょう!
味わい深いメニューを堪能できる“サロン”
店内の1番のくつろぎスポットは、
「サロン」と呼ばれるショップ奥に見えるカフェスペース。
中央には大人数でも座れる大きなテーブル、
横には2人用テーブル、
奥には座布団でくつろげるテーブル
があります。
若い夫婦から高齢の方、
ひとりでふらっと立ち寄った方まで、
幅広いお客様が
思いおもいの時間を楽しんでいました。
サロンでは、浩美さんが腕をふるって
コーヒーやスイーツなどを提供しています。
食事が来るまでのあいだ、
まったりと庭を眺めてリラックス。
または、本棚をのぞいてみるのもおすすめです。
いままで読んだことのなかった本を
手に取ってみると、
新しい発想や楽しみを見つけられます。
店主が厳選した品を販売する“ショップ”
カフェの手前部分にあるのが、
趣のある器や生活雑貨のショップです。
店主が「これは……!」と思ったものを
全国各地から目利きして、
作家から直接仕入れています。
店主は、もともと彦根市中央町で
生活道具店『The Good Luck Store』
を営んでいました。
ここ五個荘の元商家(旧店名『ハクモクレン』)を
引き継ぐ形で移転したのが、
このギャラリーカフェ『genzai』。
そのため、商品セレクトの経験は長く、
信頼のおけるラインナップです。
気になったものは、店主から
作品のストーリーや思いを聞いてみると、
さらに愛情がわいてきそうですね。
こだわりの日用品を使うと、
おうち時間やおもてなしの機会が
うるおいと幸せで満たされることでしょう。
魅力的な個展を開催している“ギャラリー”
ギャラリースペースでは、不定期で
作家の個展やポップアップストアを開催!
初めての作家の個展に入るのは
「場違いじゃないかな?」などと
ためらってしまう方も多いかもしれません。
しかし、このギャラリーは、
どなたでも入れる、ウェルカムな空間です。
しがトコが取材したときは、
滋賀出身のカメラマン・若林美智子さんの
個展が開催されていました。
訪れた近隣の人からは「滋賀の日常がこんな風に見えるんだね」
と地元の新たな一面を知り、驚いたという声も。
カメラマンの若林さんならではの視点にしみじみと、
写真を見入る姿もあり、生活がきらめくような体験ができます。
これから先も、
たくさんの表現者や作品と出会える空間として、
来店するたびに
喜びがうまれるスポットになりそうです。
誰でも入れる気軽なギャラリーカフェ
店主が大事にしているのは、
「敷居を高くせず、開かれた場所でありたい」
ということ。
ここでは、
ゆっくりとひとり時間を満喫したり、
友人や夫婦でおしゃべりしたり。
あらゆる世代の人にとって
好きな過ごし方ができるようにと、
店の細部に思いやりと工夫が
こめられています。
『genzai』の自然豊かな庭は、
ギャラリーカフェのついでに立ち寄れる
散策スポットとしても
お客様に愛されています。
季節のうつろいをじんわりと感じ、
情緒的な思いにも浸れそうです。
「いちど来たら、また来たくなる」
そんな居心地のよさを
実感してみてはいかがでしょうか。
(写真・文 しがトコ編集部)
『genzai』の店舗詳細
- 住所
- 滋賀県東近江市五個荘川並町732-1(福応寺向かい)
- 営業時間
- 午前11時~午後6時
- 定休日
- 公式サイトをご確認ください
- 電話番号
- 0748-26-5110
- 公式サイト
- https://www.instagram.com/genzai_gokasho/