【古民家ファスティング藤樹の宿/滋賀県高島市】
コロナ禍で自分と向き合う時間が増えた今こそ、
“おいしい”ファスティング体験してみませんか?
素材にこだわり手作りした「発酵薬膳」を
ひと口ずつ味わいながら、時間をかけていただく。
翌朝は、琵琶湖を渡るやさしい風を感じながら、
心なしか軽くなった体に朝日を浴びて、
あてもなく川沿いを歩いてみる。
自然豊かな高島市安曇川町にある
ファスティング体験できる宿をご紹介します。
琵琶湖のほとりでファスティングを体験できる古民家
『古民家ファスティング 藤樹の宿』は、古民家を再生したお宿。
飾らないシンプルな店構えに、生成りののれんが目印です。
ファスティングは、“断食”や“絶食”を意味する英語です。
「何も食べられないなんて、辛そう・・・」と心配しなくても大丈夫。
藤樹の宿で体験できるのは、『超小食ファスティング』。
絶食ではなく、体に良いものを少しだけ食べる方法です。
宿の前に立つと、まず驚かされるのは、その見晴らしの良さ。
「三方があいた開放的な立地に惚れ込み、
ここを選びました」と、代表の安田藤嗣さん。
ファスティングの環境には、
ロケーションの良さも欠かせないポイントです。
心安らぐ非日常の場は、陽の光差し込む古民家
藤樹の宿本館は、よく日の当たる古民家。
ここを訪れる人は、都会に住んでいる人や、
都会へ通勤している人が多いそうです。
ファスティングを体験してもらうにあたって、
忙しない日常から離れやすいようにと、
古民家という環境を選んだのだとか。
和室タイプの客室は、
昔ながらの続き間を仕切っただけの
シンプルな作りになっています。
やわらかい畳の感触や木の匂いに包まれた優しい時間。
日頃のストレスから解放されて、のんびりと過ごせるはず。
デトックスのために何より大切なのは、ゆっくり休むこと。
そのために、あえて布団と机を置いただけの
簡素なセッティングになっています。
“何もしない”をたのしむ。古民家ファスティングの流れ
代表の安田さんは、25年以上の指導歴の中で、
水断食や酵素断食など、さまざまなメソッドを実践。
“食べない”断食指導も行いましたが、参加者の辛そうな様子に胸を痛めました。
「食べながらファスティングできる方法はないか」と模索し、
最終的に、発酵薬膳を取り入れた
超小食ファスティングにたどり着きました。
ファスティングを安全に行うには、
専門家の指導が欠かせません。
藤樹の宿でのファスティング体験は、
安田さんの丁寧なオリエンテーションから始まります。
宿泊初日に、オリエンテーションとカウンセリングを実施。
一人一人に合ったファスティングプランを組み立てます。
その後、発酵薬膳の夕食をいただき、
いよいよファスティングがスタート!
食後には、本格的なファスティング講座を受けます。
食事と講座以外は、自由時間。
客室ではゆっくりと過ごしてもらえるように、
あえてテレビを置いていません。
畳の上にゴロンと横になって、本を読んだり、空を眺めたり。
思い思いの時間を過ごしてください。
(※滞在中は、Wi-Fiを自由に使えます。)
デジタルデトックスを兼ねてここを訪れる人は、
あえてスマホを持たずに来るそうです。
お腹と頭を空っぽにして、一度リセットするのもおすすめです。
長い夜にやることがなくなったら、
思い切って早めに休んでしまいましょう。
鳥の声や風の音で目覚める、田舎の朝。
宿周辺の豊かな自然の中をゆっくりと散策してみましょう。
琵琶湖まで歩いて3分。
湖岸から朝日を眺めるのがおすすめです。
太陽の光をいっぱい浴びたら、深呼吸とストレッチを。
「自分の体に流れる水がどこからきたものなのか、ぜひ見てほしい」と、安田さん。
琵琶湖の癒しパワーも存分に味わえます。
無農薬有機野菜を使った発酵薬膳の“おいしい”断食
こちらが、藤樹の宿のファスティングの大きな特徴、
安田さんが25年以上の指導経験からたどり着いた「発酵薬膳」です。
健康のために理想的な食事は、“元禄以前の日本食”です。
食事を通して自分の体とじっくり向き合ってもらうため、
きちんとお膳を据えているそうです。
食習慣を改善するための第一歩は、
“美味しさ”を目で見て味わうところからです!
おいしくて体に良いものを少しだけ食べる、超小食ファスティング。
“超小食”だからこそ、本当に良い食材を厳選します。
食材や調味料に添加物や動物性食品は入っていません。
また、肉や卵を使わないだけでなく、お野菜を育てる肥料にもこだわり
動物性の肥料を使わずに栽培された、地元農家の野菜を使っています。
体のことを第一に考えて、厳選された食材ばかりです。
お茶わんに入っているのは、特製『発酵玄米』40グラム。
滋賀県産の無農薬有機玄米に、あずきをブレンドしています。
「たったこれだけ・・・?」
という不安をぐっと飲み込み、早速いただきます。
普通の玄米と違って、もっちりした食感!
プチプチした玄米の粒が減っていき、
甘みがどんどん増していきます。
こちらは、美肌&ダイエット効果のある麹納豆。
ミョウガの爽やかな香りと、コクのある納豆のバランスが絶妙です。
「薬膳」と聞くと、薄味のイメージがありますよね。
大きな声では言えませんが、私はラーメンや牛丼の濃い味が大好き。
「味が薄すぎて何も感じなかったらどうしよう」と
食べる前はドキドキしました。
しかし実際に味わってみると、そのイメージは180度転換!
味付けは濃くないのに、味の輪郭がしっかりと感じられます。
連泊をする場合は、発酵薬膳の昼食も食べられます。
煎り大豆の入った発酵玄米に、
大豆ミートのすき焼き風!
色鮮やかな和洋折衷のおかずが楽しい!
ハッとするほど色鮮やかなこちらは、ビーツのポタージュ。
見ているだけでも元気が出てきそうな、発色の良さです。
味ももちろんエネルギッシュ。
ミネラルをギュギュっと吸い上げた、根菜らしい大地の味。
滞在中に飲む自家製ハーブティは、
無農薬で育だてたハーブを使用。
メディカルハーブセラピストの資格を持つ安田さんが、
宿泊客からよく寄せられる悩みに合わせてブレンド。
リラックス効果、ダイエット効果、デトックス効果があります。
事前に申し込めば、症状に合わせたブレンドも可能です。
超小食ファスティングの秘訣は、何よりもよく噛むこと
ファスティングの根本は、食習慣の改善です。
藤樹の宿でまず教わるのは、正しい食事のとりかた。
発酵玄米とおかずを少し口に入れたら、
「毎回きちんとお箸を置いて、ひたすらカムカム!」と安田さん。
お箸を持ったままだと、ついつい手が動いて
次から次に食べ進めてしまいます。
一口ごとにお箸を置くと、
早食い防止に効果てきめんです。
噛む回数は、一口あたり48回。
最後までしっかり噛むのが、意外と難しい!
日頃、いかに早食いをしているか、思い知りました・・・。
初めは数えながら黙々と噛み続けるのですが、
余裕が出てくると、味の変化を楽しめるように。
次第に、「変化を楽しまないと、もったいない!」と思えてきます。
コロナ禍でも安心!リモートファスティング実施中
こちらのスペースは、『リモートファスティング』用のスタジオ。
自宅でも安全にファスティング体験ができるよう、
2020年末にオンラインでの指導をスタートしました。
リモートファスティングでは、オリジナルの発酵薬膳が宅配で届きます。
また、藤樹の宿と同じタイムスケジュールで、
オンラインファスティング講座を受講できます。
癒しの湖のほとりで、ゆっくりと日々を送る
藤樹の宿を切り盛りする安田さんご夫妻。
「私自身、市販の食品を食べると
体調が悪くなってしまうのです。」と、奥様のはんなさん。
発酵薬膳はすべてはんなさんの手づくりです。
超小食ファスティングの習慣を通して、
味覚が研ぎ澄まされ、自分の中から毒が出ていく。
その感覚は、熟練の安田さんでも、「言葉で表現するのは難しい」もの。
だからこそ、体験してみて欲しいのだそうです。
藤樹の宿では、1泊2日からファスティングを体験できます。
まずは、気軽に体験してみるのがおすすめです。
閉じこもって過ごす日々のなかでは、
心配事やモヤモヤを抱えやすいもの。
大自然に囲まれた古民家で、
心と体をリセットしてみてはいかがでしょうか。
(写真・文) 伊東朋子
- 記事を書いた人
- 伊東朋子/滋賀県北部のログハウス在住。ライター・webデザイナー。びわ湖の見える作業場所を見つけてはローカルノマドに勤しむ。趣味は節約レジャー、カメラ、カフェ・ラーメンめぐり。自分なりのスローライフを探しています。「びわ湖でSUPヨガ」の夢に向けて、ヨガはじめました。(Instagram@slow_life_quest)
『古民家ファスティング 藤樹の宿』を地図でみる
国道161号線「青柳」交差点から車で約10分!
→大きい地図で見る
『古民家ファスティング 藤樹の宿』の店舗詳細
- 住所
- 高島市安曇川町南船木192の7【→地図】
- 営業時間
- 8:00〜20:00(電話受付)
- 定休日
- 年中無休
- 電話番号
- 0740-34-0210
- 公式サイト
- 古民家ファスティング 藤樹の宿