【伊吹の天窓2018/滋賀県米原市】
夏夜の静かなスキー場に流れる
心地良い音楽に、見上げる空は満天の星。
切り絵から生まれた装飾の動物たちに光が灯ると、
まるで踊りだしそう!
米原市の奥伊吹スキー場で
毎年開催される里おこしイベント『伊吹の天窓』。
2018年の今年は8月4日(土)に開催。
幻想的な光と音楽に包まれたイベントの様子をレポートいたします!
夏の奥伊吹スキー場へ!出迎える切り絵の世界
2011年から開催され、今年で8回目を迎える『伊吹の天窓』は
米原市の山中にある夏の「奥伊吹スキー場」が開催地。
広場には楽しい雰囲気があふれています。
あちらこちらに立っているのは、
切り絵アートから生まれた動物たちの装飾。
『伊吹の天窓』は“自然の動物”がテーマの
切り絵作家・早川鉄兵さんの切り絵と
奥伊吹の自然いっぱいの環境を組み合わせたイベント。
可愛らしい動物たちがテントに描かれていたり、
切り絵アートの装飾がたくさんあったり、
まるで切り絵の世界に入り込んだかのよう!
こちらはイベントの主催者であり
切り絵作家のご本人、早川鉄兵さん!
早川さんもイベントに馴染んでいました!
切り絵に夢中だったお客さんたちも、
「あ、ご本人!」と早川さんに驚く様子。
早川さんは、小さな子どもが自分の作った動物たちに
またがる様子を嬉しそうに眺めます。
切り絵の動物たちがたくさんいる広場からさらに奥へ進むと、
ステージの前にはたくさんの人。
ステージで何やら楽しいライブが始まるよう。
みんなシートの上に座ったり、芝生に寝転がったり。
日が沈みだすとだんだんと涼しくなる会場は
爽やかな雰囲気に包まれていきます。
ライブが始まると、穏やかな夕暮れのスキー場に
優しいバラードが響き渡ります。
美味しい食べ物でお腹も満足!星空食堂とゆっくりマルシェ
こちらは飲食ブースの『星空食堂』。
センスの良いお店が並び、たくさんの人が列を作っています。
会場へ入るなり、無料で振舞っていた伊吹名物の「伊吹そば」!
米原市伊吹山麓は日本のそば発祥の地。
「伊吹そば」は修行僧が中国から持ち帰り栽培したことから
米原市から広がっていったと言われています。
こちらは米原市の『みんなの家EH』のジビエピザ。
ピザの上に乗っているのは猪肉と鹿肉なのです!
タイ料理のこちらのお店は、
岐阜県大垣市からやってきたのだそう。
滋賀県産の全粒粉を使った
ビーガン菓子のお店は愛知県から。
このイベントには地元米原市のお店だけではなく、
県外からやってきたお店も出店。
“伊吹の天窓”の世界観を形づくる、
雰囲気の良いお店が県内外よりずらりと集合しています。
伊吹の天窓ブースでは、
可愛らしいオリジナルTシャツも。
グリーンカレーをいただきました。
野外でいただくと、美味しさもまた格別です!
そして気が付くと、どんどん日が落ちてきました。
夕暮れを待つ、そのひと時も楽しむ
だんだんと日が沈むと、一層と会場の雰囲気も増してきます。
夕日に照らされる空が素敵です。
そしてついに会場は暗くなりました。
ぽつぽつと点灯が目立つテントが幻想的。
肌寒いくらいの涼しさで、照明の明かりだけを頼りに、
イベントは楽しい雰囲気に包まれていきます。
優しい灯とこのひと時を楽しんでいましたが、
見上げると、空は満天の星。
吸い込まれてしまいそうなほど透き通っています!
ステージに向かって座ってイベントを楽しむ人、
芝生に寝転がって、星空と音楽を楽しむ人。
皆が好きなようにこのひと時を過ごします。
満天の星と動物たちが照らす夏夜のイベント
「切り絵に光を灯したら、命が吹き込まれるような、
そんな切り絵の世界を楽しんでほしい」と話してくれた早川鉄兵さん。
“伊吹っていいよね”思わずそんな言葉が出るようなイベントになるように、
切り絵の動物たちも、流れる音楽も美味しい食事も、
すべてこの『伊吹の天窓』ならではの世界観を演出するもの。
優しい音楽に身をゆだね、独特な雰囲気の素敵な世界へ。
伊吹の自然に魅せられる夜がここにはありました。
(写真・文 安積里沙)
「奥伊吹スキー場」を地図でみる
名神高速道路「米原IC」から車で約40分!
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