【ゲストハウス居醒庵/滋賀県米原市】
冷たく透き通った清流が街中をめぐる、
風情たっぷりの中山道「醒井(さめがい)宿」。
かつて多くの旅人が行き交い賑わった宿場町に
古民家をリノベーションしたゲストハウスが2020年1月に誕生しました!
醒井宿で泊まれるのはここだけ!
ライトアップされた梅花藻を窓から眺めたり、
清流のせせらぎに耳を傾けながら眠りにおちたり、
宿泊しないと味わえない特別な体験が魅力です。
清らかな湧水が流れる中山道の宿場町「醒ヶ井宿」
「醒ヶ井宿」は中山道61番目の宿場町。
夏場は、街道沿いに流れる地蔵川が濃い緑に覆われ
五感で涼が楽しめるお散歩スポットです。
ふと水面に目をやると、清流のなかにゆらゆらと白く可憐な花が!
醒ヶ井宿の夏の風物詩「梅花藻」です。
「梅花藻」とは、初夏から晩夏にかけて
水面上に白い花を咲かせる多年生の水草。
水温15℃前後を保つ、流れのある湧き水を好むので、
全国でも生育場所が限られているのだそうです。
夜は水面がライトアップされ、また違った雰囲気で訪れる人を魅了します。
そんな風情ある醒ヶ井宿に残っていた古民家を改修して誕生したのが
ゲストハウス『居醒庵(いざめあん)』です。
職人の手仕事に出会えるギャラリーも併設
玄関を入ってすぐはギャラリースペース。
こちらは宿泊者でなくても立ち寄れるので、
醒ヶ井宿に遊びに来たらぜひ覗いてみてください。
ギャラリーに並ぶのは手仕事が美しい、木工やガラスの作品です。
米原市で活躍する職人や作家の作品のほか
ガラス作品の一部はオーナーとつながりのある沖縄でつくられたものも。
梅花藻をイメージしたグラスなどもありましたよ。
仏壇づくりの里・上丹生の現役伝統工芸職人たちの作品。
手にしっくり馴染む木のぬくもりにうっとり。
木の香りもほのかに感じます。
疫病退散の御利益があるとされる妖怪「アマビエ」の姿も!
こんなキュートなアマビエ様なら肌身離さず身につけておきたいかも。
上丹生まで足を運べば、作品が生まれる工房で直接手ほどきをうけながら
作品づくりも体験できます。
現代版・旅籠屋は、新たな賑わいを創出する交流の場
宿泊者スペースも案内していただきました。
こちらは1階のオープンスペース。
築200年以上が経ち、放置されていた建物だとは思えないほど
見事に蘇っています!
実はこの建物はもともと旅籠屋(はたごや)だったんだとか。
宿場町にあった旅籠屋が、新たな命を与えられ
ゲストハウスとして現代に蘇りました。
上丹生の職人チームによるワークショップの会場として使われたりもするそうです。
地元の人向けに居酒屋として開店されるときもあるので
宿泊者同士はもちろん、さまざまな人と出会い、語り合える
交流の場となっています。
窓から街道風景が眺められる宿泊ルーム
階段をのぼった先は宿泊者の専用スペース。
違ったタイプの4部屋があります。
照明からこぼれる影が美しい!
こちらはリーズナブルな価格のドミトリー。
とはいえ、隣の部屋とは壁で仕切られているので
カーテンを閉めてしまえば、おこもり感が味わえる1人部屋になります。
この狭さが逆に落ち着きそう。
最大4名まで利用可能なファミリールーム。
枕を並べて床に就けば、面と向かって話せないようなことも語り合えたりして。
畳や床の間が設えられた和室もあります。
部屋の窓からの景色がまた最高なんです!
梅花藻がライトアップされる幻想的な風景を部屋からひとりじめ!
なんて贅沢な時間なんでしょう。
(梅花藻のライトアップは8月20日頃まで)
四季折々の街道風景と暮らしを体感できる宿
宿を切り盛りするのは店長の臼井新人さん。
オーナーの今村さんに誘われ、建物のリノベーションから関わってきました。
「オーナーは地元の人ではないのですが、
たまたまこの建物が売りにだされていることを知り
『この景観を壊してはいけない』と古民家を購入し保存することにしたんです」
その後、ふたりは地元の人の協力を得ながら
3年の月日をかけて建物をリノベーション。
今年1月にゲストハウスをオープンしました。
当初は日本に訪れる海外の人向けにオープンしましたが、
日本人が宿泊しても、日本の街道風景を味わえる宿として、じわじわ人気がでてきています。
「お客さんの要望で一緒に釣りにいったり、ホタルを見にいったり。
その時期ならではの体験を楽しんでもらえたら」と臼井さん。
宿泊して、ゆっくりと過ごすことで知る、その町の良さってありますよね。
醒ヶ井宿に現存する宿泊施設はここだけ。
街道歩きをするハイカーや、自転車旅をする人などにもおすすめです。
地元をめぐる自転車ツアーなどもあるので、
のんびり1日かけて、日本の原風景が残る米原を楽しんでみるのもいいかもしれません。
クラウドファンディングで支援を!
オープン直後に新型コロナウイルスの余波をうけ
『居醒庵』にも多大な影響がありました。
まだ始まったばかりの宿のこれからを
クラウドファンディングで支援しませんか?
クラウドファンディングの支援はこちらから。
「コロナに負けたくない!古民家ゲストハウス“居醒庵”の存続にご支援ください!」
<写真:辻村耕司 文:しがトコ編集部>
『居醒庵』を地図でみる
JR醒ヶ井駅より徒歩約10分
→大きい地図で見る
『居醒庵』のデータ
- 住所
- 〒521-0035 滋賀県米原市醒井378
(→地図) - 電話番号
- 0749-53-3585
- 公式サイト
- https://izameann.jp/