【しがトコPR:滋賀をみんなの美術館に】
琵琶湖とともに歴史を重ねてきた町、
滋賀県大津市の堅田(かたた)。
風情を味わいながらお散歩気分で楽しめる
アートプロジェクト『堅田*はまさんぽ』が今年も始まりました!
ショーウィンドウや公園など
町のあちこちに展示された作品を見てまわりながら
ウォークラリーやワークショップにも参加したり。
学生たちの工夫を凝らした企画が目白押しです!
今年のテーマは「とき つなぐ びわこたび」
(清水あかり/《ゆく河の流れは絶えずして》/撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)
『堅田*はまさんぽ』は
「地域に深く関わり、地域のことをもっと知る」
をコンセプトに毎年、地元の芸術大学・
成安造形大学の学生が、地域の人たちと協力しながら
開催しているアートプロジェクトで今年で5年目を迎えます。
今年のテーマは、「とき つなぐ びわこたび」。
歴史ある堅田の、過去と今をつなぎ、
未来にも思いをはせたい、という
学生のこだわりがつまっています。
1年に一度、アートの世界に
(撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)
普段は空き家だという、この建物。
親しみを込めて「草の家」と呼ばれる、
『堅田*はまさんぽ』のメイン会場です。
(MIYAMOTO ANJU/《kyouka》)
(くまさんとうさぎとましゅマロ太/撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)
足を踏み入れると、一転、芸術の世界。
学生の多様な作品に引き込まれます。
ワークショップでオリジナルの作品も作れる!
取材に訪れたこの日、「草の家」では、
学生発案のワークショップの真っ最中!
来場者が、ビニール傘をキャンバスに
琵琶湖に住む生き物たちを描いています。
(撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)
そして、カラフルに彩ったビニール傘を
青空の下で広げると…。
自分だけの「びわ湖水族館」が出現!
(撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)
完成した作品は、「草の家」からほど近い
びわ湖に面した「本堅田児童公園」で展示されています。
なんと、気に入った傘があれば、
「持ち帰ってもらうのもOK」とのこと!
作品を作った「誰か」に想像を膨らませ、
ゆるやかに“つながる”プロジェクトです。
堅田の過去と今をつなぐ、新しい試みも!
50年以上前の堅田の町の写真と、
現在の姿を見比べる「堅田今昔物語」は今年初の試み。
堅田の“原風景”を写真集にまとめた
写真家・大西艸人(そうじん)さんの
協力の下、行われています。
写真に残る50年前の姿を探して
今の風景をスマートフォンでパチリ。
まち歩きしながらタイムスリップ気分も楽しめます。
全8箇所のスポットのうち、
3箇所以上、周るとうれしいプレゼントも!
プレゼントは『堅田*はまさんぽ』のマスコットキャラクター
「らくがんさん」がモチーフの
砂糖菓子「落雁(らくがん)」です。
落雁は堅田と縁が深いお菓子で、
琵琶湖にまつわる名勝「近江八景」のひとつ、
「堅田落雁」で描かれる情景が
名前の由来となっています。
このプロジェクトは、お菓子の木枠作りから、
堅田で愛される製菓店「金時堂」が全面協力。
店主・山本伸一さんは、
『堅田*はまさんぽ』を応援している地域住民の一人です。
「仕事半分、町のこと半分でね(笑)。
でも、実際に僕ができることは本当にわずか。
その“少しづつ”が大事なんだよね」と話してくれました。
店には長年、落雁を作り続けてきた木枠がたくさん!
山本さんが「菓子屋の宝物」と呼んで、
大切に扱ってきたものです。
連綿と続く歴史が今に生きている証拠です。
コロナ禍でも“つながり”を
「琵琶湖が家と家の間から見えるほど近くて、
町には温かさがあふれています。
町の人が気さくに声をかけてくださるのがうれしくて」
こう話すのは、成安造形大学の2年生で、
代表を務める清水あかりさん(写真左)。
メンバーとともに春から準備を進めてきました。
「私の学年はコロナの影響をとても受けました。
入学式もなく、座学の授業もオンラインでした」
と「堅田今昔物語」を担当した3年生の中島百香さん(写真右)。
「でも、人と人との交流が制限される苦労を
経験しているからこそ、人と町のつながりを深めることの
大切さがわかったような気がします」と話します。
アート作品に誘われてまち歩き
「浮御堂」や歴史ある寺社など名所の多い、堅田。
町のあちこちに点在するアート作品に誘われ、
普段は入らない路地に足を踏み入れた先に、
なにか新しい発見があるかもしれません。
堅田の町の温かさにも、学生たちの熱い思いにも触れられる
『堅田*はまさんぽ』に出かけてみてください。
(藤本和颯/《塞ノ石》《クジラの景色Ⅳ》/撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)
11月27日の会期終わりまで、もう少し。
最初に、メイン会場の「草の家」に立ち寄り、
そこから、時間が許す限り、
ゆったりとまち歩きを楽しんでみてください!
来年2月には県立美術館でも
(前回の県立美術館での展示風景)
2023年2月には、滋賀県立美術館で
「出張!堅田*はまさんぽ」と題して、
プロジェクトの紹介展示も行われます。
ワークショップで作った「水族館」も展示予定です。
『出張!堅田*はまさんぽ in 滋賀県立美術館』
会期:2023年2月7日(火)〜19日(日)
時間:9:30〜17:00(※最終日16:00まで)
場所:滋賀県立美術館Lab(大津市)
ワークショップに参加した方は、
作品が県立美術館に展示されるかも!
こちらもぜひご覧ください。
(取材・しがトコ編集部 文・川島圭 写真・地域とアートプロジェクト実行委員会、川島圭)
『堅田*はまさんぽ~とき つなぐ びわこたび~』の情報
- 開催期間
- 2022年11月18日(金)~27日(日)、10:00〜16:00(会期中無休)
- 開催場所
- 堅田浜通り商店街周辺 メイン会場「草の家」(滋賀県大津市本堅田2丁目14-2)
- 主催
- 地域とアートプロジェクト実行委員会・成安造形大学
- 公式サイト
- https://sites.google.com/view/hamasanpo/
提供:滋賀県 「滋賀をみんなの美術館に」プロジェクト http://bino-shiga.net/