カルチャー

堅田の町をアートで“彩る”。地元大学生のプロジェクト『堅田*はまさんぽ』

※お出かけの際は、マスクの着用や手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスを保った行動など、感染予防の徹底をお願いします。また、お住まいや、お出かけされる都道府県の要請をご確認ください。各施設の最新の営業状況については、公式ホームページをご確認ください。

【堅田*はまさんぽアートプロジェクト2022/滋賀県大津市堅田】

琵琶湖とともに歴史を重ねてきた町、
滋賀県大津市の堅田(かたた)。
風情を味わいながらお散歩気分で楽しめる
アートプロジェクト『堅田*はまさんぽ』が今年も始まりました!

ショーウィンドウや公園など
町のあちこちに展示された作品を見てまわりながら
ウォークラリーやワークショップにも参加したり。
学生たちの工夫を凝らした企画が目白押しです!

今年のテーマは「とき つなぐ びわこたび」


(清水あかり/《ゆく河の流れは絶えずして》/撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)

『堅田*はまさんぽ』は
「地域に深く関わり、地域のことをもっと知る」
をコンセプトに毎年、地元の芸術大学・
成安造形大学の学生が、地域の人たちと協力しながら
開催しているアートプロジェクトで今年で5年目を迎えます。

今年のテーマは、「とき つなぐ びわこたび」。
歴史ある堅田の、過去と今をつなぎ、
未来にも思いをはせたい、という
学生のこだわりがつまっています。

1年に一度、アートの世界に


(撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)

普段は空き家だという、この建物。
親しみを込めて「草の家」と呼ばれる、
『堅田*はまさんぽ』のメイン会場です。


(MIYAMOTO ANJU/《kyouka》)


(くまさんとうさぎとましゅマロ太/撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)

足を踏み入れると、一転、芸術の世界。
学生の多様な作品に引き込まれます。

ワークショップでオリジナルの作品も作れる!

取材に訪れたこの日、「草の家」では、
学生発案のワークショップの真っ最中!

来場者が、ビニール傘をキャンバスに
琵琶湖に住む生き物たちを描いています。


(撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)

そして、カラフルに彩ったビニール傘を
青空の下で広げると…。
自分だけの「びわ湖水族館」が出現!


(撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)

完成した作品は、「草の家」からほど近い
びわ湖に面した「本堅田児童公園」で展示されています。

なんと、気に入った傘があれば、
「持ち帰ってもらうのもOK」とのこと!

作品を作った「誰か」に想像を膨らませ、
ゆるやかに“つながる”プロジェクトです。

堅田の過去と今をつなぐ、新しい試みも!

50年以上前の堅田の町の写真と、
現在の姿を見比べる「堅田今昔物語」は今年初の試み。

堅田の“原風景”を写真集にまとめた
写真家・大西艸人(そうじん)さんの
協力の下、行われています。

写真に残る50年前の姿を探して
今の風景をスマートフォンでパチリ。
まち歩きしながらタイムスリップ気分も楽しめます。

全8箇所のスポットのうち、
3箇所以上、周るとうれしいプレゼントも!

プレゼントは『堅田*はまさんぽ』のマスコットキャラクター
「らくがんさん」がモチーフの
砂糖菓子「落雁(らくがん)」です。

落雁は堅田と縁が深いお菓子で、
琵琶湖にまつわる名勝「近江八景」のひとつ、
「堅田落雁」で描かれる情景が
名前の由来となっています。

このプロジェクトは、お菓子の木枠作りから、
堅田で愛される製菓店「金時堂」が全面協力。

店主・山本伸一さんは、
『堅田*はまさんぽ』を応援している地域住民の一人です。
「仕事半分、町のこと半分でね(笑)。
でも、実際に僕ができることは本当にわずか。
その“少しづつ”が大事なんだよね」と話してくれました。

店には長年、落雁を作り続けてきた木枠がたくさん!
山本さんが「菓子屋の宝物」と呼んで、
大切に扱ってきたものです。
連綿と続く歴史が今に生きている証拠です。

コロナ禍でも“つながり”を

「琵琶湖が家と家の間から見えるほど近くて、
町には温かさがあふれています。
町の人が気さくに声をかけてくださるのがうれしくて」

こう話すのは、成安造形大学の2年生で、
代表を務める清水あかりさん(写真左)。
メンバーとともに春から準備を進めてきました。

「私の学年はコロナの影響をとても受けました。
入学式もなく、座学の授業もオンラインでした」
と「堅田今昔物語」を担当した3年生の中島百香さん(写真右)。

「でも、人と人との交流が制限される苦労を
経験しているからこそ、人と町のつながりを深めることの
大切さがわかったような気がします」と話します。

アート作品に誘われてまち歩き

「浮御堂」や歴史ある寺社など名所の多い、堅田。

町のあちこちに点在するアート作品に誘われ、
普段は入らない路地に足を踏み入れた先に、
なにか新しい発見があるかもしれません。

堅田の町の温かさにも、学生たちの熱い思いにも触れられる
『堅田*はまさんぽ』に出かけてみてください。


(藤本和颯/《塞ノ石》《クジラの景色Ⅳ》/撮影・地域とアートプロジェクト実行委員会)

11月27日の会期終わりまで、もう少し。

最初に、メイン会場の「草の家」に立ち寄り、
そこから、時間が許す限り、
ゆったりとまち歩きを楽しんでみてください!

来年2月には県立美術館でも


(前回の県立美術館での展示風景)

2023年2月には、滋賀県立美術館で
「出張!堅田*はまさんぽ」と題して、
プロジェクトの紹介展示も行われます。

ワークショップで作った「水族館」も展示予定です。

『出張!堅田*はまさんぽ in 滋賀県立美術館』
会期:2023年2月7日(火)〜19日(日)
時間:9:30〜17:00(※最終日16:00まで)
場所:滋賀県立美術館Lab(大津市)

ワークショップに参加した方は、
作品が県立美術館に展示されるかも!
こちらもぜひご覧ください。

(取材・しがトコ編集部 文・川島圭 写真・地域とアートプロジェクト実行委員会、川島圭)

『堅田*はまさんぽ~とき つなぐ びわこたび~』の情報

開催期間
2022年11月18日(金)~27日(日)、10:00〜16:00(会期中無休)
開催場所
堅田浜通り商店街周辺 メイン会場「草の家」(滋賀県大津市本堅田2丁目14-2)
主催
地域とアートプロジェクト実行委員会・成安造形大学
公式サイト
https://sites.google.com/view/hamasanpo/

『滋賀をみんなの美術館に』プロジェクトは「しがトコ」が企画・取材を担当し制作しています。この記事は、滋賀県公式のポータルサイト『滋賀をみんなの美術館に』でも公開されています。

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