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車いすバスケはやってみると面白かった!障害者スポーツ体験会の様子をご紹介します

車いすバスケットボール体験会

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スラムダンクの作者が描く車いすバスケの漫画「リアル」や、
車いすテニスプレーヤー国枝慎吾さんの引退など、
なにかと車いすスポーツが話題にのぼることも多くなっています。

車いすを普段使わない方にとって車いすスポーツは
「みる」スポーツだと思いがちですが、
じつは誰でも参加できて、体格差や年齢差を気にせず、
みんなで楽しめるスポーツなんです。

とはいえ、実際にやってみなければわからない!ということで、
大津市で開催された車いすバスケットボールの体験会にお邪魔してみました。

パラリンピックでも注目された、車いすバスケットボールを体験!

滋賀県立障害者福祉センターの増田さん、外池さん

車いすを華麗に操るテクニックとスピーディーな試合展開が
魅力の「車いすバスケットボール」。
ドリブルをしたり、シュートをしたり、
ボールを自在に扱うだけでも難しいバスケを、
車いすを操りながらやるなんて…。
簡単ではなさそうですが、どうなることでしょう。

講師は滋賀県立障害者福祉センターの増田圭亮副所長と外池涼子さん。
体験会に参加したのは、普段は地域でスポーツを指導する立場にある、
スポーツ推進委員やレクリエーション協会の役員さんなど、およそ40名です。

競技用車いす

車いすバスケで使用する車いすは、病院などで使うものとは異なり、
とても軽量でブレーキはありません。
止まるときは、両手でタイヤの横のハンドリムを上から押さえます。
タイヤがハの字になっていることで旋回しやすく
スピーディーな動きができます。
また、後方への転倒防止のキャスターもついているので、
後ろに倒れにくく、ダイナミックな動きが可能になります。

車いすに試乗

両手でハンドリムを上から下へ動かし前進。
片方のハンドリムだけをつかむと
その場でクルリと回転し、方向が変わります。
まっすぐ進むには両手の力を均等にかける必要がありますが、
これがなかなか難しい。
ちょっとした力加減の違いで車いすが回ってしまうので、
まっすぐ進むのも一苦労です。

何度かコートを往復し、操作のコツをつかみはじめると
「競技の面白さを知ってもらうには、試合形式が一番!
細かなルールや操作は、試合のなかで覚えられます」
と増田さんから声がかかりました。
ということで、早速チーム分けをして試合開始です!

細かいルールは気にしない。楽しめば自然と体が動き出す!

試合前の整列

試合は5対5。すべてのプレーヤーが車いすに乗っていること以外、
ほとんどのルールはバスケットボールと同じです。
まずは細かいルールは無視して、
パスをしながらボールを運び、リングをめざします。

試合の様子

やはり最初は、咄嗟に思った方向に動けず、
座ったままでボールを投げたり受けたりするのも難しそう。
ようやくリングの下までボールを運べても、
座った状態からのシュートはボールをリングに
届かせるのがやっとで、なかなか点が入りません。

それでも各チーム2試合目にもなってくると、
相手チームのパスをカットしたり、車いすでコースを防いだり、
ゴール前に走り込んでパスを要求したりと、
徐々にバスケのゲームらしくなってきました。

シュート

「よし!いけー」「ナイスパス!」
コートサイドからの声援も大きくなり、ついに待望のシュートが!
参加者全員から大きな拍手と歓声がわき起こりました!

大津市レクリエーション協会の船本力さん

大津市レクリエーション協会の船本力さんは
「車いすバスケは全く初めてでしたが、だんだん動き方もわかり、
知らない人同士でもワイワイと楽しめました。
どうやって広めるかも考えていきたいですね」と意欲的な様子でした。

「工夫」するから、みんなが一緒に楽しめる

増田さん

「できないことをどう工夫するか。
それを考えるところから始まるのが障害者スポーツです。
脚が不自由だけど車いすを使えばバスケットボールができる。
これが工夫。ボールを落とさないように、
前かがみにして体でボールを押さえながら進む。これも工夫です。
その工夫は障害者や、障害者に接する人の日常生活でも活かすことかできます」と増田さん。

増田さんと外池さん

「スポーツによっては体の大きさにより有利不利がありますが、
障害者スポーツは、障害の程度によってレベル分けをしたり、
ハンデをつけたりすることで有利不利がなくなり、
平等に競い合うことができます。
今日みたいにみんなが車いすを使えば、
身長差や年齢差もほとんど平等になりますし、
障害者と一緒にバスケを楽しむこともできます。
これも工夫の一つ。できないことをできるようにする。
そのための工夫を考えることが障害者への理解につながるんじゃないかと思います」。

試合の様子

車いすバスケの場合、競技大会では障害の程度により
一人1.0~4.5の持ち点をつけ、コート上の5人の持ち点の合計を
14点以内にするというルールが設けられています。
これにより障害の程度に関わらず、平等に出場する機会が与えられ、
競い合えるように工夫されています。

最後に「こういった体験会などで障害者スポーツを見ていただき、
やりたいなと思ったらどんどんやってみて、
勝敗に関係なく楽しんで、好きになって欲しいですね」とも話してくれました。

滋賀県は昔から福祉の先進県として、
コミュニティづくりやアート活動など、
さまざまな分野で先駆的な取り組みが行われてきました。
車いすバスケに限らず、さまざまな障害者スポーツが、
障害者のためのものではなく、みんなが楽しめるスポーツとして広まっていけば、
誰もが気軽にスポーツが楽しめる機会も増えるのではないでしょうか?

県内ではゴールボールやボッチャなどの障害者スポーツも盛んで、
だれもが参加できる体験会なども開催されています。
気になる人はぜひ参加してみてください!

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