カルチャー

実は奥深い“マンホールの蓋“の世界!滋賀県内にも素敵なデザインがずらり

ひこにゃんマンホール

【マンホールの蓋】

普段何気なく歩いている“道路“。
足もとをよくみると、そこには奥深い
マンホールの“蓋”の世界が広がっています。
彦根では「ひこにゃん」、大津では「瀬田の唐橋」、
守山では「ホタル」などなど、
地域の魅力を伝えるマンホールの“蓋”が面白い!

ということで今回ご紹介するのは“マンホールの蓋”です。

全国で配布されている『マンホールカード』というものもあり、
入手困難なレアカードも存在するとか。

普段、踏んで歩いているマンホールの蓋の奥には、
実は深~い世界があるのです。

滋賀県内のマンホールの蓋をご紹介!

まずは県庁所在地の大津市。

大津市マンホール
市の木(山桜)、市の花(叡山すみれ)、市の鳥(ゆりかもめ)を中心に、
大津絵の「藤娘」と「鬼の寒念仏」を左右に、
下段には「びわ湖」と「瀬田の唐橋」をあしらっています。

大津市100周年
同じ大津市でもこちらは平成10年10月1日に市制施行100周年を迎え、
これを記念して作られた絵柄です。
ミシガンやびわ湖大花火大会の花火も描かれていますね!

守山市のホタル
ホタルの住む町、守山市のデザインも素敵ですね!

草津市
かつて東海道五十三次の52番目の宿場だった草津市は
歌川広重の浮世絵を想像させるようなデザイン。

ひこにゃんマンホール
そして彦根駅前西口広場の歩道にあるのは、
全国の人から愛されている『ひこにゃん』が描かれたマンホールの蓋です!
2016年4月13日にひこにゃんが10歳となったことを記念して、
観光客や市民にひこにゃんの街をPRしようと制作されました。

お披露目の時には、「ひこにゃん、ふたになる」とニュースになったんですよ。⇒産経WEST

ひこにゃんが可愛らしくジャンプしているポーズと、
市の花『花しょうぶ』のデザインです。
ひこにゃんがデザインされた蓋はこれから増えていく予定だそうですが、
こちらが記念すべき第1号です!

同じ滋賀県内でも、各地域の個性が光っていて面白いですね。

そもそも、マンホールって何?マンホールの蓋は明治時代から

マンホールは、地下にある建造物や水道管の不具合の確認、
修理などを行うために、人が出入りするための点検孔です。
英語では『Manhole』。
まさにman(人)とhole(穴)を組み合わせたわかりやすい言葉ですね!

今までは人が直接出入りし、点検や作業を行ってきましたが、
最近では機械による作業も一般化しているそうなので、
いつか「なんでマンホールって言うの?」という時代が
来るのかもしれませんね。

今回取り上げているマンホールの”蓋”は、
誤って人がマンホールに落下するのを防ぐために取り付けられ、
明治初期の木製の格子蓋がはじまりだそうです。

木製の蓋に変わって、鋳鉄製の格子蓋が登場したのが明治の中頃。
現在も一部が現役で活躍している、東京の神田下水(明治17年~18年建設)に
使われたのが、日本で最初だと言われています。

その後、マンホール蓋は交通上の安全確保や交通事情の変化などに応じ、
幾つもの改良がなされてきました。

『マンホールカード』をご存知ですか?

全国各地で配られている『ダムカード』は、何となく聞いたことがある方も
いらっしゃると思いますが、実はマンホールにもカードがあるのです。
マンホールカードも全国で配布されており、2017年10月現在、
194自治体227種類もあるんですよ!

マンホールカード表
ちなみに滋賀県では現在、この3種類が入手可能です。

マンホールカード裏
裏にはデザインの由来が書かれています。

実はこのマンホールカード、ダムカードよりも集めにくいと言われています。
ダムカードは、ダムの管理事務所や道の駅など、
休日でも有人の施設で配られていることが多く、
現地に行けば手に入れられることが多いのです。

一方のマンホールカードは下水道処理施設など
公共の施設が配っていることが多く、休日に空いていない事が多く
「平日はお仕事や学校」という方は入手困難というわけです。

自ら足を運んで集めるのが楽しいのですが、
最近ではSNSを通じて交換会なども開かれているので、
全国まわらなくてもコンプリートすることは可能かもしれませんね。

また、イベントなどで配られることもありますので、
各地のイベントに参加してみてはいかがでしょうか。

滋賀県内のマンホールの蓋がまとめて見れる!『淡海環境プラザ』に行ってみました

探し歩くのは面倒だ!まとめて見たい!という方に朗報です。
草津市の矢橋帰帆島にある『淡海環境プラザ』には、
滋賀県と各市町村(合併前含む)のマンホールが沢山飾られています。

淡海環境プラザ
あの奥に並んでいる丸いものは、もしや??
近づいてみると、、、

マンホールの展示1
ありました!
カラフルで美しいマンホールの蓋がずらりと並んで
見ごたえがあります。

マンホール展示2
最初にご紹介した大津市のマンホール。
こんなカラーだったんですね!

マンホール展示3
こちらは甲賀市のマンホール!
やはり忍者ですね~。

あなたの街のマンホールも、探してみませんか?
『淡海環境プラザ』では、マンホールカード『滋賀県 流域下水道』を
GETすることも出来ます!
気になる方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

あなたの街のマンホールはどんなデザインですか?

皆さんの街にはどんな名所や名物がありますか?
それがその街のマンホールに反映されているか、
確かめてみるのも楽しいですよ。

そして、いつもと違う街に出かけた時、
そこにはその街に由来した数々の絵柄のマンホールが
待っていてくれるはずですので、立ち止まった時、
ふと地面に視線を落としてみるのもいいかもしれませんね。

(写真・文:ひろのいえ)

しがトコ採用情報

関連記事

  1. 守山市役所 市役所や図書館も隈研吾!有名建築家の建物が溶け込む町・滋賀県守山…
  2. 【滋賀区】開国のキーパーソン井伊直弼。その波乱の人生を首都圏で体…
  3. ならぶ野菜 滋賀の野菜をアートに!「食」で人をつなぎ地域を盛り上げる『コニャ…
  4. 全国でダントツ1位!「環境こだわり農業」トップを走る”…
  5. 撮影開始 NHK『あさイチ』に「#しがトコ」が登場?!”滋賀を…
  6. 古くから“都”の食を支えてきた近江米。その歴史を紐解きます。
  7. 地元小学生が「イナズマロック フェス」の舞台裏に潜入!社会見学の…
  8. 滋賀の新しいご当地グルメが誕生?!滋賀県公認『びわ湖魚グルメ』発…
滋賀を自慢したくなるカレンダー2024 ご注文受付中
PAGE TOP