カルチャー

「美しい田園風景は農家がつくる」知られざる情熱現場を追いかけておよそ1年、ついに動画が完成!

【みらいの近江米プロジェクト:イメージ動画】

土を耕し苗を植えて…。
米づくりをする人がいなければ
この田園風景もいつかはなくなってしまう。

季節を鏡のように映す美しい“田園風景”は、
自然がつくりだすもの…?

いえいえそこには農家という“人の手”が必要でした。

お米の消費量は、全国的にも減り続ける一方ですが、
つくらなければ、美しい風景を未来に残していくこともできないかもしれません。

そんな思いとともに2024年、滋賀から新しいお米が誕生します!

しがトコでは、お米のデビューにむけた取り組みを、
「みらいの近江米プロジェクト」と名付けて、
生産者さんや農家さんの“お米”にかける情熱を1年かけて取材しました。
今回は、その様子を、ダイジェストでご紹介いたします!

まずはこちらの動画をご覧ください!

あたらしいお米をデビューさせるのは、大変なこと。
この1年、品種改良や生産現場の声をたくさん取材しました。

さまざまな願いのもと、2024年にデビューするお米。
その物語を、1本の動画にまとめました。

まずはご視聴いただきながら、これからご紹介する米づくりや
開発現場の様子もあわせてご覧くださいね!

滋賀の農業の中枢に迫る?!

滋賀は米どころ
滋賀県の真ん中に日本一の湖があるという独特の地形から、
じつは、環境への意識の高さは全国でもトップクラス。

琵琶湖に流れ込む水環境を守るため、
さまざまな試行錯誤と歴史を積み重ねて、
農薬や化学肥料をできるだけ減らした
「環境こだわり農業」の普及率は、全国でもなんと1位!


環境にこだわったお米づくりとは?
2024年の新しいお米のデビューに向けて、
日夜「お米」と向き合う研究者たちの拠点があると聞き、
しがトコは、滋賀のとある施設を訪れました。

「滋賀県農業技術振興センター」。

じつは、10年以上も前から新しいお米の研究を
行ってきたという吉田貴宏さんに、開発秘話についてインタビュー。

お米のことを考えすぎて
「夢にも米が出てきます…」と衝撃の発言が。

記事の続きはこちら>>>「夢にも米が出てきます」近江米の開発担当者に聞いた新品種誕生の裏側にあるディープなお話しhttps://shigatoco.com/toco/ohmimai_pj_02/

(マニアックすぎる!)品種改良の現場に潜入

品種改良の現場
そしてカメラをかかえて訪れたのは
イネの品種改良の現場。真夏のある日の取材でした。

「風が吹くと稲の花粉が飛んでしまうから」と
空調もストップ。窓も開けられないという環境で挑む過酷な撮影!

こちらが交配の様子。母親となるイネのめしべに、父親となるイネの花粉を振りかけています。
その花粉をカメラでおさえようと苦戦中。
高温の室内では熱がこもりすぎて、
スタッフのレンズも曇りがちに…。
交配作業を行うのは、夏の暑い時期。

風が吹かないように窓を閉めきった部屋は蒸し風呂のよう!
品種改良の現場は、想像以上に大変でした。

記事の続きはこちら>>>およそ10年ぶりに近江米の新品種が登場!2024年発売に向けたプロジェクトが始まりました!https://shigatoco.com/toco/ohmimai_pj/

季節をまたぎ米づくりを追いかける!


滋賀県は米どころ。
見渡す限り田んぼ!なんて風景も当たり前だったりします。

滋賀の豊かな自然のなかで育つお米は「近江米」として親しまれていて
「コシヒカリ」や「みずかがみ」など、おいしいお米がいっぱい!

この苗は、品種改良の長い過程を経て2024年にデビューが決まっている”新品種”候補なんです。

滋賀を代表するお米となった「みずかがみ」以来、
約10年ぶりに登場する近江米のニューフェイス。
その姿をカメラで捉えようと田植えシーズンの5月に取材。


その後も、何度となく田植えの現場に足を運び、
黄金色になった稲穂が垂れ下がる頃、
ふたたび稲刈りの現場も撮影しました。

記事の続きはこちら>>>全国でダントツ1位!「環境こだわり農業」トップを走る”滋賀のじつはスゴイ”を取材しましたhttps://shigatoco.com/toco/ohmimai_pj_03/

収穫したお米を、たくさんの人へ!

試食

収穫後のお米は、一足お先にお米のプロに実際に食べていただき、
その味についてもお話を伺いました!

やってきたのは、セブンイレブンのおにぎりを監修することでも知られる
お米のプロ「八代目儀兵衛」。

京都で創業230年の老舗米屋として、また
“米料亭”として祇園で店をかまえるなど、
お米界隈では知る人ぞ知る存在です。

2024年にデビューするあたらしいお米の味はいかに?

きらみずき

「うん。まず一口目の印象としては、すごく滋賀県産らしいお米だな、という感じですね。
しっかりとした食感と、すっきりとした甘さを感じますね」。

「粒が大きくて、でも、どちらかと言うとサッパリ。
粘りはコシヒカリみたいに強くはないんですけども、でも、切れ味がいいですね」

でも、滋賀県産らしいって、どういう意味なんでしょうか?

気になるお話の続きはこちらの記事からどうぞ>>>近江米の新品種『きらみずき』はどんな味?お米のプロに試食してもらいましたhttps://shigatoco.com/toco/ohmimai_pj_05/


そしてまだまだ取材は終わりません!

デビュー前のお米をたくさんの人に試食してもらいたい!
そんな思いのもと、10月には子供たちを集めて「お米の学校」も開催しました。

お米の豆知識や、お米の食べくらべ。
そして、一大イベントして「あたらしいお米の名前を考える」ことにも挑戦してもらいました!
お米の名前を一生懸命に考えてアンケートに書き込んでいく子どもたち。

じつは、この名前の中から
新しいお米のネーミングが誕生するのですが、詳しくはこの後に…。

近江米のすごさがわかるお米の記事もあわせてチェックしてみてくださいね!
記事の続きはこちら>>>古くから“都”の食を支えてきた近江米。その歴史を紐解きます。https://shigatoco.com/toco/ohmimai_pj_04/

みんなで選んだお米の名前『きらみずき』


2024年にデビュー予定の近江米新品種の名称は、
あらかじめ募集していた5つの名前の中から投票で決定!

地元のスーパー、平和堂やコープさんにも協力していただき、
店頭に「投票ポスター」が掲示されました!


お買い物ついでに訪れたみなさんが、好きな名前にシールを貼っていきます。
お母さんに連れられてきた子どもたちも
「この名前がいい!」と自らシールを貼る姿もありましたよ。

きらみずき名称発表
そしてついに!3,522件の名称応募と、5,612の投票の結果、
名前が『きらみずき』に決まりました!

じつは、この名前を考えたのは、近江八幡市在住の小学2年生の
関澤涼介くんでした。

なんと、先ほどの写真でも紹介していた、
あの「お米の学校」にも参加してくれていた男の子だったという
幸運の結末となりました!

2024年『きらみずき』デビュー!店頭に並ぶ日までお楽しみに!

イネの交配作業から田植え、収穫
そして、日夜お米を研究するみなさんや、
実際に育てる農家さん。また、店頭にならぶお米をたくさんの人に
知ってもらうべく努力する流通のみなさんやお米のプロ。

およそ1年をかけて、2024年にデビューするあたらしいお米の
開発現場を取材してきた私たちしがトコ編集部ですが、
なによりも、そのお米を食べることで、滋賀の美しい田園風景や
お米に関わるたくさんの人を支えることになるのだなぁと改めて感じたお仕事でした。

もっとたくさんの人に知ってもらいたい!
そして食べてもらいたい。そんな想いとともにつくった
あたらしいお米のイメージ動画もやっと完成!
ぜひみなさんにも見ていただけると嬉しいです。

そして、2024年、あたらしいお米『きらみずき』が店頭に並ぶ日を
いまから楽しみにお待ちくださいね!

(取材・文 しがトコ編集部)

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