【滋賀のええトコ:イベント】
伝統的な祭りの中にひそむ、色彩の華やかさ!
2月7日(日)までの間、守山市にある「うの家」で
『祭りを彩るデザイン Vol.1 守山』が開催されています。
華やかな色彩とカタチから見る祭り。
そんな色とりどりの世界を、楽しんでみませんか?
会場は守山宿“うの家”伝統的な祭りが勢ぞろい!
展示会場となっているのは、中山道のギャラリースペース
「守山宿・町家“うの家(け)”」。
この蔵を使って展示がおこなわれています。
守山のお祭りと言えば、
近江の奇祭とも「勝部の火祭り」など、
“火まつり”が有名ですね。
→燃える炎と乱舞する若者たちが異世界。800年続く近江の奇祭『勝部の火祭り』:しがトコ
しかし、今回のイベントでは、
「祭りを彩るデザイン」というテーマのもと、
もう一つの大きな流れ、伝統的な“太鼓まつり”について、
華やかな衣装や飾りが展示されています。
目を奪われる大きな鉾(ほこ)!
会場内でひときわ目を引くのが、この、大きな鉾!
これは、馬路石邊神社(うまじいそべじんじゃ)で、
実際に祭礼の中で使われているもの。
なんでも、ルーツは日本の三大祭と言われる
京都の祇園祭に関連しているそうで、
京都以外で、こういった鉾を使ったお祭り自体が珍しいんだとか!
中央に描かれてるのは、麒麟ですね。
このウラ面は、鳳凰でした。
年に一度、祭りのときにだけ使われる、この鉾。
これだけ間近で見られると、ちょっと得した気分にもなりますね。
守山の祭りが勢揃い、図録も発売中です
他にも、長刀(なぎなた)を使った「長刀祭り」や、
鮒寿司を実際に切りさばく「すし切り祭り」の衣装などが、
ところ狭しと展示されています。
みてください、このカラフルな花笠!!
これは、長刀祭りで使われる衣装。
毎年、地域でより合って作り上げるそうですよ。
独特な世界観が広がってます!
こちらは、すし切り祭りの展示。
実際に鮒寿司をさばく「包丁式」を終えると、
赤い毛髪をつけた「しっころ」や
ぜんしん赤一色に包まれた「ささら」などによる
“かんこの舞”が始まります。
会場内ではこれらの祭りを解説した図録も発売中(1部500円)。
伝統的な祭りについて、興味が深まりますよ。
滋賀ならではの、おもしろいお祭りが集まったイベント。
ほかではなかなか見ることができないものが勢ぞろいです!
会場では、主催者の一人である辻村耕司さんも在廊。
その丁寧な解説は、聞き応えたっぷりですよ。
辻村耕司さんは『近江の祭りを歩く』
という本も出版されていますので、
興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
「祭りを彩るデザイン」会場を地図で見る
「うの家」内にて
→大きい地図で見る