【美の魅力発信5館ネットワーク】
滋賀の美術館・博物館から5名の学芸員さんが集結した
「学芸員スペシャル座談会」。
前編では、”お宝”をめぐる熱いトークが止まらず、
マニアックすぎる視点に思わず引き込まれる展開に。
そして今回の後編では……?
学芸員だからこそ知っている館の見どころや穴場スポット、
さらに、ちょっと意外な裏話まで。
知ればきっと、足を運びたくなる。
そんな魅力をたっぷりご紹介します!
(前編記事:滋賀のお宝を発掘せよ!学芸員スペシャル座談会はこちらから)
“通”ほど見逃さない美術館のコア「常設展」(滋賀県立美術館)

滋賀県立美術館の山田創さんがすすめるのは、企画展の影に隠れがちな「常設展」。実はその美術館が集めてきた作品=個性がいちばん表れる場所で、学芸員の熱量が伝わるいわば“美術館のコア”ともいえる空間。通り過ぎがちですが、ここを見るとその館らしさがぐっと見えてきます。
長い階段の先にある、ちょっと特別な景色(陶芸の森)

陶芸の森の三浦弘子さんが教えてくれたのは、美術館へと続く長い階段。通称「ダイエット階段」とも呼ばれ、登りきった先には印象的な景色が広がります。さらに道中には、思わず写真を撮りたくなる“パンダ”のモニュメントも。公園全体に点在する作品とあわせて、展示室の外でも楽しめるスポットです。
発掘の“裏側”がのぞける場所(安土城考古博物館)

安土城考古博物館の佐藤佑樹さんが選んだのは、中庭にある「回廊展示」。発掘された土器などを修復する作業を、ガラス越しに見られる場所です。バラバラに出土した破片をつなぎ合わせていく様子は、まさに研究の最前線。タイミングが合えば、思わぬ発見の瞬間に立ち会えるかもしれません。
細かすぎて伝わらない!?学芸員の展示へのこだわり(琵琶湖博物館)

滋賀県立琵琶湖博物館の金尾滋史さんが教えてくれたのは、“細かすぎる”展示の楽しみ方。たとえば琵琶湖博物館では、4mのヨシのジオラマの中に、ヨシ原に産卵にやってくる魚のわずか1mmの卵までが再現されているのだとか。普通なら絶対に気づかない学芸員のこだわりは、実は他の展示の各所にも。すべて見つけられたら、もう立派な「琵琶湖博物館通」です。
地下にプール!? 昔の琵琶湖文化館は“遊べる博物館”だった

琵琶湖文化館の和澄浩介さんが教えてくれたのは、ちょっと意外な過去の姿。かつて県内最古の博物館として、美術館・博物館・水族館の機能を全部まとめて持ち、向かいには植物園まである“総合レジャー施設”だったんです。
そして館内の地下には、なんとプールまで!…ただし、水が冷たすぎてすぐに使われなくなったとか。
現在は閉館中で見られませんが、当時の貴重な内部の写真を通して、かつての文化館の楽しさをしっかり体感できます。
とどまることを知らない学芸員トーク
その後も座談会は続き「仏教美術とアールブリュットの共通点」などの壮大な話題から、「学芸員になったきっかけ」や「これまで受けた一番インパクトのあった質問」など、様々な学芸員トークが広がり、盛り上がりのまま閉会となりました。

記事だけでは伝えきれない盛りだくさんなトークは、ぜひ「動画」でお楽しみください
普段なら「歴史は好きだけど、近代美術はあんまり…」など、自分の興味にあわせて美術館や博物館を選びがち。
でも学芸員さんの話を聞くと、どの館にも思わず足を運んでみたくなる魅力があることに気づかされます。
動画では、今回紹介しきれなかった館の見どころや裏話もたっぷり。ぜひチェックして、あなたの“新しいお気に入りの館”を見つけてみてください。
【滋賀のお宝を発掘せよ!学芸員スペシャル座談会(前半)】
【学芸員がこっそり教える穴場スポット!学芸員スペシャル座談会(後半)】












