観光

【滋賀区】首都圏で「信楽」をめぐる小旅行へ!器も日本茶も滋賀を楽しむ1日

【滋賀区を旅する#005】

首都圏で滋賀の魅力に触れられる場所『滋賀区』を紹介する連載企画。
第5回は、連続テレビ小説『スカーレット』の舞台でもある
「信楽」がテーマです。

東京を散策しながら信楽焼の器や、
“シングルオリジン”の煎茶が楽しめるお店へ、
1日かけてのんびり訪ねてみませんか?

忙しい毎日を乗り切る、休日デトックスにもおすすめの『滋賀区』歩き。
今回は、東京で働く滋賀出身の田ヶ原恵美さんが
小旅行のパートナーとして登場。
滋賀の空気に包まれた時間を楽しみながら、
「信楽」と出会えるお店を巡ります。

東品川のウォーターフロント、天王洲アイルで見つけた信楽

天王洲アイル
ガラス越しのディスプレイを見つめながら
「このお店かわいい!」と声をあげる田ヶ原さん。
普段は渋谷のオフィスで広報として働いていますが、
今日はせっかくの休日。慌ただしい時間とはさよならして、
まずは東品川のウォーターフロント、天王洲アイルへやってきました。

ライフスタイルストア「スローハウス」
この場所にあるのが、ライフスタイルストア「スローハウス」。
インテリアショップのACTUSが手掛けるとあって、
生活を豊かにしてくれる家具や雑貨がそろいます。

ACTUSオリジナルの信楽焼の器
店内の2階には、信楽焼を扱うコーナーが。
「このティーカップ、取っ手がすごく持ちやすい!」と
手にしているのは、ACTUSオリジナルの信楽焼の器。
ポートランド発のライフスタイル雑誌「KINFOLK」編集長の
ネイサン・ウィリアムスがディレクションし、
信楽焼窯元の明山窯が焼きあげたものです。

信楽焼
こちらも同じく明山窯とのコラボ商品。
あえて釉薬は使わず、土の色そのものを生かして作り上げているので、
シンプルながらも独特の味わいがあります。
主張しすぎす、生活に心地よく馴染む器たち。
スローハウスならではの信楽焼をじっくり楽しんだら、
次の目的地、銀座の煎茶専門店へと向かいます。

「スローハウス・天王洲」
住所:東京都品川区東品川2-1-3
電話番号:03-5495-9471
営業時間:11:00-20:00
定休日:水曜日
詳しくはこちらから

シングルオリジンの煎茶で味わう専門店

煎茶堂東京の外観
ここは、銀座にある「煎茶堂東京」。
日本各地の茶園の茶葉をブレンドせずに提供する
”シングルオリジン”にこだわったお店です。

お茶のパッケージを手に取るモデルの田ケ原さん
「ホラ、これ!缶詰みたいなデザインが良いでしょ」
と、お茶のパッケージを手にして思わず笑顔に。

店内にずらりと並ぶおよそ42色のカラフルな缶は、
それぞれの茶園を色で表現したもの。

滋賀県からは、田ヶ原さんが手に持つ甲賀産の品種「おくゆたか」と、
信楽の朝宮で摘まれた「香駿雁金(こうしゅんかりがね)」の2種類がセレクトされています。

お茶を淹れる様子
気になるお茶の味は、試飲で確かめてから購入可能。
お茶のコンシェルジュが急須で3煎のお茶を淹れてくれます。
1煎目は甘味があり、2煎目には深みが。
3煎目には玄米を追加して、玄米茶としていただきます。

透明急須
そして、この透明な容器がじつは急須。
手で持っても熱くない、割れない、省スペースと、
細部まで考え抜かれた究極のシンプルデザイン。
オリジナル商品「透明急須」として、店頭でも販売されていましたよ。

お茶の香りを楽しむモデルの田ケ原さん
まずは1煎目が目の前に出されると
「美味しそうな香りがする!」と思わず前のめりに。
アロマのように、なんとも癒される香りがほのかに漂います。

お茶を試飲する様子
水出しの試飲コーナーでは、毎日、
品種の違う6種類のお茶が自由に試飲できます。
「お茶って、こんなに甘いの?」。
予想していなかった味わいに驚く田ヶ原さん。
それぞれのボトルには、深蒸しや浅蒸し、中蒸しなどがセレクトされ、
シングルオリジンだからこその、違いがはっきりわかる煎茶が楽しめます。

お茶の奥深さを知る心地良い時間を満喫し、
お次は白金にあるギャラリーショップへ!

「煎茶堂東京」
住所:東京都中央区銀座5-10-10 銀座マルシマビル1F
電話番号:03-6264-6864
営業時間:11:00-19:00
定休日:なし
詳しくはこちらから

クリエイティブユニットKIGIが手がけた新スタイルの信楽焼

OUR FAVORITE SHOP内観
ここは信楽焼から誕生したブランド、KIKOF(キコフ)の器がそろう「OUR FAVOURITE SHOP」。
KIKOFは、東京のクリエイティブユニットKIGI(キギ)と、
滋賀で活動するさまざまな職人たちによる
マザーレイクプロダクツ」が共同で立ち上げたブランドです。

KIKOFの器
「KIKOF」の器を焼き上げるのは信楽焼の窯元、丸滋製陶
これまでの信楽焼のイメージが変わるほど、
手に取ると驚くほど薄く、軽い仕上がりです。
そして特徴的なのが、この独特の色彩。
琵琶湖の朝、昼、夕方、月夜をイメージした4色で展開されています。

KIKOFの竹生島をテーマにした器
ブランド発足から4年目を迎えた2017年からは、
年に1度、新しいプロダクトを展開。
その第一弾となるのが、こちらの器。
琵琶湖に浮かぶ「竹生島」をテーマにしています。

店内でくつろぐモデルの田ケ原さん
お店の奥のギャラリースペースは、ちょうどポスター展の開催を終えたばかり。

「休憩にどうぞ、座っても大丈夫ですよ」

案内された大きなテーブルに腰掛けて、ギャラリー空間で一息。
ワークショップやパフォーマンス、落語家イベントまで、
スタッフみんなが「いま面白い」と思うものを
ジャンルにとらわれず企画しているのだとか。

この時、お店の方に出していただいたティーカップもKIKOFのもの。
見た目のデザイン性の高さに加えて、軽くて持ちやすい。
想像以上に実用的で「友達にもプレゼントしたい!」と
田ヶ原さんもお気に入りの様子でした。

信楽焼の新しいスタイルを見せてくれた「OUR FAVOURITE SHOP」を後にして、
その表情が何とも可愛らしいと噂の「たぬき」を求めて
新宿の「BEAMS JAPAN」を訪ねます。

「OUR FAVOURITE SHOP」
住所:東京都港区白金5-12-21
電話番号:03-6677-0575
営業時間:12:00-19:00
定休日:月・火(祝日を除く)
詳しくはこちらから

愛くるしい表情!ビームスオリジナルの信楽たぬき

BEAMS JAPAN外観

新宿駅東口から徒歩約3分。
この大きなビルまるごと「BEAMS JAPAN」です。
日本の魅力を発信するキュレーション・ストアをコンセプトに、
地下1階から地上5階まで、
「食」「ファッション」「コラボレーション」「カルチャー」など
テーマを設けて展開されています。
オレンジたぬき

信楽のたぬきが見つかる場所は、1階のエントランスフロア。
これ、これです!愛くるしい表情がたまりません。
ビームスのテーマカラーであるオレンジ色を使用した
オリジナルの信楽たぬきです。

巨大サイズのオレンジたぬき

こんな巨大サイズもありました。
その明るい色と、個性的な姿に惹かれて、
新宿界隈にある飲食店の関係者が
「店先に置きたい」と購入していくこともあるのだとか。

ちなみに、たぬきの足元にある滋賀県のロゴは
比叡山延暦寺の「平和の鐘(開運の鐘)」をモチーフにしたもの。

滋賀=琵琶湖ではなく、なぜに鐘?!

じつは、ジョンレノンの楽曲、マザーの冒頭に流れる鐘の音だったからという、
なんともマニアックでビームスらしい視点でデザインしたロゴなのでした。

朝からスタートした信楽をめぐる小旅行も、
夕方を迎えてそろそろ帰宅の時間。
でも、どうしても立ち寄りたい場所がありました。
東京メトロ有楽町駅、地下通路の一角に
「ぽん太の広場」なるたぬきスポットがあるとかないとか。
その真相を確かめるべく、行ってみることにしました!

「BEAMS JAPAN」
住所:東京都新宿区新宿3-32-6 B1F-5F
電話番号:03-5368-7300
営業時間:11:00-20:00(1F-5F)/月‐金〈昼〉11:30-15:00〈夜〉17:00-23:00・土日祝11:30-23:00(B1Fクラフトグリル)
定休日:不定休
詳しくはこちらから

信楽と有楽町駅がコラボ?!「ポン太の広場」のたぬき

ぽん太の広場
ここが有楽町駅地下コンコース。
ちょうど「D1出入口」付近の通路あたりに・・・あれだ!
きっとあれが「ぽん太の広場」。
しかし地下通路にポツンと置かれた様子が、なんともシュール。

「お母さん、何でたぬきが置いてあるの?」

そう言って通り過ぎる親子の後ろ姿を見ながら
「そうそう!」と、しがトコ取材陣も思わず合いの手を入れたくなります。

噂では、駅長がお土産で買ってきた2匹のたぬきを置いたのが
「ポン太の広場」の始まりとも言われていますが真相は定かではありません。

たぬきを眺めるモデルの田ケ原さん
駅のスタッフに尋ねても当時を知る人がおらず、
「でも、これならありますよ」と、手渡された資料をもとに調べると、
昭和63年に「たぬきが2匹置かれた」との記述が。
その後、待ち合わせ場所として「ポン太の広場」と名けられ、
家族も増えていったのだそう。

「ぽん太」「ぽん吉」「ぽん助」「きんぼう」「ぽこたん」「ポコポン」と
名前はすべて公募から付けられ、おまけにたぬきのお世話をする
“ポン太の広場サークル”まで存在していたとか!
当時の愛されぶりがうかがえます。

ジャケット姿のたぬき
「ジャケット姿のたぬきが、大人の雰囲気ですね?」と
ニヤニヤ見上げる田ヶ原さんですが、
じつは「ぽん太」や「ぽん吉」をはじめ、
あの当時のたぬきたちは、家出(?!)して行方不明になってしまったとか。
いまはどこに居るのかさえわかりません。
新しいたぬきが増えたり、また減ったりを繰り返しながら、
現在の顔ぶれに落ち着きました。

「たぬきだー!」と声をあげて笑顔になる子どもの姿や、
振り返って見つめる人。

ただ足早に通りすぎるだけの地下通路ですが、
そこに、たぬきが居るだけで、なんだか心が安らぐ瞬間です。
「ポン太の広場」は、有楽町と信楽をつなぐ心の中継地点でもありました。

くつろいでいる姿のたぬき

「息抜きがてら、また遊びにおいでや~」

くつろいだ姿をみせるたぬきが、
信楽をめぐる私たちに、そう声をかけたような気がしました。

「「有楽町駅」ポン太の広場」
住所:東京都千代田区東京メトロ「有楽町駅」地下コンコースD1出入口付近

信楽焼をベースに、独特の色彩やデザインを施して
新しい器の世界を見せてくれた「KIKOF」や、
シングルスタイルでの煎茶の楽しみ方を教えてくれた「煎茶堂東京」など、
ショッピングを通じて滋賀の”今”まで、しっかり情報収集できた『滋賀区』めぐり。

忙しい毎日の中で、つかの間の休息時間を
心にたっぷり吸収できた1日でした。
首都圏で暮らすみなさんも、ぜひ、こんどの休日は
『滋賀区』をめぐって信楽に触れてみてくださいね!

(写真:川本史織 文:亀口美穂)

東京で滋賀の”いいもの”を、もっと知るなら

【滋賀区 https://shiga-ku.tokyo/

首都圏で、滋賀を「食べる」「買う」「知る」のカテゴリーにわけて、
首都圏で触れられる滋賀ゆかりの情報を紹介するWebサイト『滋賀区』。
特に「知る」のカテゴリーでは、江戸時代より近江商人が活躍した日本橋をはじめ、
滋賀ゆかりの歴史・場所が紹介されています。
じつは、首都圏のあのスポットも、滋賀に繋がっているのかも?!
滋賀を身近にかんじられる、「滋賀区」を旅してみてはいかがでしょう。

【ここ滋賀|https://cocoshiga.jp/

近江商人ゆかりの地、東京の日本橋に誕生した滋賀県の情報発信拠点『ここ滋賀』。
店内に一歩入れば、様々な滋賀の商品がずらりと並び、
東京にいながら滋賀の魅力を体感できます。

じつは、あなたのそばにあるかもしれない滋賀の魅力を、
東京でぜひ見つけてみてくださいね。

※この記事は、首都圏における滋賀ゆかりのある地域などを掲載した『滋賀区』をさらに周知・拡大する事業のもと『しがトコ』が企画・取材を担当し制作しています。

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