【美の滋賀trip!#08】
ちょうど琵琶湖のてっぺんあたり、
滋賀県長浜市西浅井町にある「菅浦」という集落をご存知でしょうか?
随筆家の白洲正子が紀行文で「かくれ里」と表現した小さな村で、
昭和30年代に道路ができるまでは、船でしか行けない陸の孤島でした。
独特の立地と歴史から、そこでは独自の暮らしが育まれ
国の「重要文化的景観」にも選定されています。
そんな菅浦に実際に足を運び、そこで暮らす人々と交流しながら
現在の菅浦を姿を伝える特設サイト『隠れ里の暮らしに触れる菅浦』が、
長浜の日常を伝える「長浜生活文化研究所」の手によって完成しました。
ここでは、Webサイト『隠れ里の暮らしに触れる菅浦』の中から
いくつか抜粋し、特設サイトの内容をご紹介いたします。
菅浦の暮らしに密着したレポートでリアルを伝える
山と琵琶湖に挟まれたわずかな平地に約60軒の家が立ち並ぶ菅浦。
ほんの50数年前まで、菅浦の人たちが市街に出るための主な足は船だったそう。
いまも集落にはコンビニもなく、懐かしさを感じるのどかな風景が広がっています。
菅浦に魅了され訪れる人がいる一方、
同じ長浜市に住んでいても菅浦を知らない人も多いのだとか。
より多くの人に菅浦の魅力に気づいてほしいとの想いから
作られたのが、特設サイト『隠れ里の暮らしに触れる菅浦』です。
長浜の日常を紹介する「長浜暮らしノート」のメンバーが
菅浦に暮らす人々に寄り添い、共に過ごしながら、リアルを取材しています。
例えば、こちらは菅浦で50年以上漁師を続けてきた長澤さん。
港が船で埋め尽くされるほど賑わっていた好景気の時期から
専業漁師がほとんどいなくなってしまった現在まで
菅浦の漁師目線で、昔と今の違いや現在の問題点などを赤裸々に語っています。
漁で使う道具はほとんど手作りなんだとか!
ただ訪れるだけでは知ることができないディープな部分まで
踏み込んだ記事がこのサイトの魅力です。
こちらは菅浦で営業を続ける「割烹旅館佐吉」のご夫妻。
湖魚はもちろん、滅多に口にすることができなくなった琵琶湖産のうなぎや
長浜名物の鴨鍋など、地元の食材をふるまってくれるアットホームなお店なんだそう。
その地の伝統や暮らしと切り離せないのは地元神社のお祭り。
季節ごとのお祭りにも密着取材し、その魅力をつぶさに紹介しています。
隠れ里の暮らしに触れる菅浦/長浜生活文化研究所(長浜暮らしノート)
脈々と受け継がれてきた菅浦での暮らしが詰まった
『隠れ里の暮らしに触れる菅浦』をぜひご覧ください!
『隠れ里の暮らしに触れる菅浦』の詳細情報
※「美の滋賀trip!」は『しがトコ』が企画・取材を担当し制作しています。この記事は、滋賀県公式のポータルサイト『美の滋賀trip!』でも公開されています。