カルチャー

クリスマスブーツは滋賀県生まれ!発祥の地・草津の老舗会社を訪ねました

ブーツ全体

【近商物産/滋賀県草津市】

街中がクリスマスソングやイルミネーションに彩られ
クリスマスをあちこちで感じる季節になりました!

スーパーやコンビニのレジ横に並ぶこれを見て
クリスマスを感じる方も多いのでは?

そう!サンタさんのブーツに
お菓子が詰まった「クリスマスブーツ」です。

クリスマス&お菓子の最強の組み合わせに
幼心がとてもワクワクしたことを思い出します。
無理やり足にはめて歩いた人も、きっと多いはず。

そんなクリスマスブーツ、
実は滋賀県草津市が発祥の地だったんです!

草津から全国へ!「日本だけの文化」クリスマスブーツの誕生秘話

大きなブーツ

クリスマスシーズンになると草津駅近くに出現するこの大きなブーツ。
見たことある方も多いのではないでしょうか?
「クリスマスブーツ発祥の地 草津」の文字にびっくりしますよね!

クリスマスブーツが誕生したのは今からちょうど60年前。
実は、草津市にあるお菓子の包装材などを扱う「近商物産」
という会社が初めて世に送り出したものなんです!

そもそもブーツにお菓子を詰める発想は
どこから生まれたのでしょうか?

クリスマスブーツ

実は先代の社長がクリスマスツリーに飾られていた
サンタのブーツ型のオーナメントを見て思いついた
ことだったそうです。

こんなにもロングセラーになるとは想像していなかったそうで、
「第1号も残っていないんですよ~」と笑う担当者の方に
思わず「えー!もったいない!」とつっこんでしまいました。

それ以来、半世紀以上も作り続け、現在でも
近商物産がクリスマスブーツの国内シェアNO.1を
守り続けています!

さまざまなブーツ

クリスマスは西洋から日本に伝わった風習ですが、
ブーツ型の入れ物にお菓子を詰めて贈る
「クリスマスブーツ」は日本だけに広まった文化だそう。

近年は海外の工場で生産されるブーツもあるようですが
それらもすべて日本にのみに流通しています。

熨斗紙など贈り物の包装にも気遣う
日本人ならではの感覚なのかもしれませんね。

クリスマスブーツでわかる時代の流行

赤ブーツ

近商物産さんの資料室にずらりと並んだクリスマスブーツ!
見ているだけで大人でもワクワクしてきます。
定番からオリジナルまで、いままでに100種類以上の
ブーツを生み出してこられました。

キャラブーツ

現在の主流は「赤」や「キャラクターもの」ですが、
近商物産さんの資料室には懐かしの「銀ブーツ」もたくさん並んでいました。

銀ブーツアップ

紙の型に銀紙を貼りフェルトなどで飾り付けたものが「銀ブーツ」

作業の様子

型紙を丸めブーツを作ったら、
銀紙やサンタさんの顔パーツなどを貼り付けていきます。

手作業

その工程のほとんどが、なんと手作業!!

クリスマスブーツが持つ独特の温もりは
作り手さんの手間暇に比例しているような気がします。

フリルブーツ

なかには、こんなに手の込んだものも!
これは入れ物の域を超え、ひとつの作品のようです!

大ブーツ

小さな子どもの身長サイズのものから

小ブーツ

手のひらサイズの可愛らしいものまで、サイズもさまざま。
ただしほとんどが手作業なので手間は同じくらいかかるそうです。
クリスマスブーツの世界も奥が深いですね!

日本一クリスマスブーツのことを考えている会社

野田さん

愛しそうにクリスマスブーツを抱きしめて笑うのは、
取材を受けてくださった、企画室の野田さおりさん。

野田さんたちのクリスマスブーツ作りは1月から始まり、
お菓子メーカーなどに企画や提案しながら
9月以降に最盛期を迎えます。

作ったブーツに「近商物産」の名前はでてきませんが
一年中クリスマスブーツのことを考え、
たくさんの子どもたちに笑顔を届けている陰の立役者です。

「日本一クリスマスブーツのことを考えているのは私です!」と
おっしゃっていたのも納得。

銀ブーツ

「お菓子をだした後のクリスマスブーツは
壊れるまでたくさん遊んでほしいですね」と野田さん。
愛があるからこその言葉ですね!

こうやって、愛情こめて作られたクリスマスブーツだからこそ、
日本中の子ども達を幸せにできるのですね。

会社外観
滋賀県草津市にある近商物産。
こんな身近にクリスマスブーツの発祥の地が
あったなんて驚きでした。
ぜひこれからも全国へ愛のこもったブーツを
届けてほしいですね。

(取材・文 しがトコ編集部)

記事公開日:2017年12月1日/最終更新日:2022年12月19日

『近商物産』の詳細

住所
滋賀県草津市西大路町11番18号
電話番号
0120-234-420
公式サイト
http://kinsyou.co.jp/
しがトコ採用情報

関連記事

  1. 映画『線は、僕を描く』は滋賀で撮影された?ロケ地をご紹介!
  2. 5歳の子どもが琵琶湖を撮ると…。カメラ片手にぶらりしてきました!…
  3. 海鮮丼 マグロの解体も、魚介類も、人の熱気もスゴイ!「市場の朝市」が面白…
  4. びわ湖大津館外観 かつて外国人観光客をもてなした、琵琶湖畔に佇む迎賓館『びわ湖大津…
  5. 青春21文字中吊り 電車に乗ればあの日の言葉がいまも揺れている。『青春21文字のメッ…
  6. 国も言葉も文化も違う、宿泊客同士が交流できる『ゲストハウス無我』…
  7. 走り回る鳥たちを見つめる 鶏の卵拾い体験に感動。食と命がつながる場所『楽農舎なごみの里観光…
  8. 滋賀の田園風景 心にしみる田園風景。『ONE SLASH』の兼業農家応援PV第2…
滋賀を自慢したくなるカレンダー2024 ご注文受付中
PAGE TOP