【手づくりスモーク工房-杣人-/滋賀県高島市マキノ】
店のすぐ裏手に流れる川のせせらぎを聴きながら、
あたりに漂う燻製ならではの芳醇な香りと、
緑豊かな澄んだ空気に包まれて、
大自然の中で生み出される燻製の数々。
滋賀県高島市マキノにある「スモーク工房 杣人(そまびと)」は、
燻製職人の理想の場所で作る
こだわりの燻製商品と出会えるお店です。
美味しい空気と澄んだ水に恵まれた環境で
観光スポットとしても有名なメタセコイア並木を抜けたところ、
白谷温泉の近くに、「手づくりスモーク工房-杣人-」はあります。
工房に到着すると、平田ご夫妻が
笑顔で出迎えてくださいました。
ご自宅兼工房のすぐ裏には、八王子川が流れ、
素晴らしい景色が広がります。
4月中旬には、目の前の山桜が満開になり、
夏には蛍が見られ、渓流釣りもできるそうです。
秋になれば木々が真っ赤に染まり、冬は一面の雪景色。
季節の移ろいをこんなにも間近で感じながら暮らせるなんて、
この地ならではの贅沢!
マキノは燻製にもってこいの場所!その条件とは?
燻製作りに最適な条件。それは、湿度が低いこと。
そして気温が低いこと。
でも、凍ってしまうほど低くてはいけないそうです。
ここマキノの冬は、雪は降りますが
置いてあるものが凍りつくほどではない。
八王子川がそばを流れているので、
夏の盛りでも気温が30度を超えることはないそうです。
そのうえ、美しい空気があり、澄んだ水が流れる。
この地の条件は、燻製作りにもってこいの場所なんだとか。
日本一のスモークサーモンここにあり!牡蠣や鯛などの限定商品も
この素晴らしい環境で全てを手作業で、
丹精込めて作っている「手づくりスモーク工房-杣人」。
燻製といえば、やはりおすすめはスモークサーモン!
「これは日本一のスモークサーモンです」と平田さん。
厳選したアトランティックサーモンを、
数種のスパイスで下味をつけます。
余分な水分を取り除き、ヒッコリーと胡桃(クルミ)を
ブレンドした煙をのせて創り上げた自信作。
そして、ベーコン。
ピンクの艶がたまりません。
こちらももちろん無添加です。
お次は鯖!
こちらは燻製中の様子。
鯖の燻製?とちょっと珍しい感じがしますが、
お酒によく合うんですよ。
そして、冬季限定商品として絶大な人気を誇るのが、
こちらの牡蠣の燻製。
燻して、オリーブオイルで瓶詰めにされています。
一つ、試食させていただけることに。
牡蠣独特の苦みがまったくなく、
うまみが凝縮されています。
オリーブオイルの風味ともあいまって、
大袈裟ではなく本当に口の中でとろけます!
滋賀県高島市の三人の匠が生んだ新商品も!
新商品の「燻製にんにく醤油」と「食べる燻製にんにく醤油」。
安曇川町泰山寺で「福地ホワイト六片」というニンニクを
栽培されている横井貴志さんと、
同じく安曇川で醤油を造る岩佐浩治さん、
そして、平田さんの3人のコラボ商品です。
「燻製にんにく醤油」はたまごかけごはんやお刺身に。
「食べる燻製にんにく醤油」は、野菜スティックなどに
ちょっとつけて食べるのが最高!
と奥様が教えてくれました。
杣人さんの商品は高島市内では
「道の駅追坂峠」、「マキノピックランド」、
「奥琵琶湖マキノグランドパークホテル」で購入できます。
店名に込められた店主の想いとは
店名の「杣人(そまびと)」とは、山を守るために、
枝打ちなどをしながら歩く人のこと。
山を守ることは川を守ることにつながり、
川を守ることは海を守ることにつながります。
子どものころから、自然が大好きだったという平田さん。
特に、渓流釣りが好きで、釣った魚を燻製にしていたとか。
その後、お仕事の関係で全国を転々とされたあと、
この地に居を定められました。
「水がきれいで、空気がきれい。何より自然が美しいから」
それが一番の理由だと言います。
「杣人」というのは、平田さんの生き方そのものなのです。
自然に恵まれたこの地は、燻製にもっとも適した場所。
そんな店主の理想の地で、丁寧に一つひとつ手作りする燻製の数々。
厳選した素材で、添加物を一切使わない。
こだわりの燻製と一緒に、美味しい空気まで味わえる、
「手づくりスモーク工房-杣人」に足を運べば、
いつもとは違った体験がまっているかもしれません。
(文:若林佐恵里)
「手づくりスモーク工房―杣人―」を地図でみる
JRマキノ駅から車で約15分!
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『手づくりスモーク工房―杣人―』の店舗詳細
- 住所
- 滋賀県高島市マキノ町白谷5―125【→地図】
- 営業日時
- 不定期
- 電話番号
- 0740-20-1063
- 公式サイト
- スモーク工房―杣人―