【滋賀を自慢したくなるカレンダー/間伐材の取り組み紹介】
しがトコから毎年発売している『滋賀を自慢したくなるカレンダー』。
2022年版からは、壁掛けタイプだけでなく、
ご要望の多かった卓上タイプも発売しました。
この卓上型。ただサイズを小さくしただけではありません!
「間伐材」を利用した、環境にやさしいカレンダーなんです。
カレンダー誕生の背景にある「間伐材」を知るために
間伐材の買い取り現場へ取材に行ってきました。
地域の“やま”から買い取られた間伐材
どーんと積まれた、この丸太が間伐材です。
間伐材とは、山の手入れを目的に
木々を間引く伐採方法のひとつ。
植物と一緒で、木を大きく育てるためには、
間引きをしてあげる必要があり
間引くことで、山全体が元気になります。
でも、間引かれた木材は、ほとんど使い道がないのが現状…。
破棄されることもあるし、
そのまま放置されたりもすることもあるそう。
間伐しない山が増えると、大きな木が育たず、
木の根も広がらないので
土砂災害などのリスクも高まってしまいます。
地域の人が安心して暮らすためにも、
山を間引き、間伐材が再利用できる仕組みが求められています。
そのために行われているのが、今回取材する「間伐材の買取り」。
一般社団法人kikitoが主催するもので
多賀町、東近江市、日野町で毎年開催されています。
この日も、荷台に丸太を載せた軽トラが
引っ切り無しにやって来ていました。
届いた丸太は重量を計測したあと、
その場で山主さんへ現金でお支払いされます。
山主さんのなかには高齢化で作業自体が大変という方もおられます。
そんな窮地をなんとかするため
今年は、kikitoとTeam Norishiroさんが協働で
間伐の作業からお手伝いすることも始められたんだとか。
集積所へ丸太をおろすのは大きなクレーンの出番!
働くクルマかっこいい!!
「こういった買取日があることで
地域の人が積極的に山に入って、山を整備しようという
気持ちになってくれると嬉しいです」とkikitoの大林さん。
この日は、わたむきの里作業所の職員さんや
日野町役場の職員さんなど、普段あまり見ることのない
買取現場を見学に来られる人も多く、終日賑わっていました。
滋賀の“やま”を守るために。まずはできることから
『滋賀を自慢したくなるカレンダー 卓上版』の紙は
間伐材をチップに加工し、紙へとリサイクルしたもの。
独特の温かみある風合いが特長です。
滋賀県産のヒノキでできた木材スタンドや背板もついています。
滋賀県の面積の2分の1を占める“やま”が健康であることは
びわ湖や私たちの暮らしにも密接に関わっています。
私たちも滋賀の山を守る活動をできることから始めたい。
そんな想いから『滋賀を自慢したくなるカレンダー』を作りました。