カフェ・お店

明治時代にタイムスリップ?!120年の歴史が醸し出す伝統の味『元祖堅ボーロ本舗』

堅ボーロの外観

【元祖堅ボーロ本舗/滋賀県長浜市】

滋賀県長浜市の観光地に突如現れる、風情たっぷりの建物。
いったい何のお店かと気になってしょうがない外観には、
堂々と“堅ボーロ”という文字が。

『堅ボーロ』ってなに?と疑問が湧いてきますが、
ここは明治創業から約120年も続く、近江の伝統焼き菓子店。

ぐっと噛みしめるかた〜いボーロは、
噛めばかむほど甘さが広がりクセになるおいしさ。
戦時中から受け継がれる伝統の味なのです。

その歴史明治27年から!観光地にある老舗和菓子店

堅ボーロの看板

長浜の黒壁スクエアからすぐ近く、
風情あるまち並みの中にずば抜けて歴史を語る建物ありました。

『元祖堅ボーロ本舗』は明治27年の創業以来、
伝統の手づくり焼き菓子を作り続ける老舗和菓子店。

大きくてさびれた“堅ボーロ”の看板は十分な存在感があります。

非常袋の堅ボーロ

お店の前には、非常袋から顔を出す“堅ボーロ”の文字!
いかにも面白そうなこの外観と、
「堅ボーロってなに?なぜ非常袋に?」と疑問とわくわくがあふれて、
入る前から楽しみです。

戦時には保存食として重宝。固さが気になる“堅ボーロ”

堅ボーロ

こちらが看板商品の元祖『堅ボーロ』。
琵琶湖のシルエットが書かれた袋が目印です。

堅ボーロはパン生地を二度焼きし、砂糖とショウガをまぶしたもの。
このお店では創業以来から同じ製法で作り続けているそうです。

堅ボーロの缶

こちらは創業当時に使われていたという缶!

戦時中は、戦地の兵士を慰めるために送る『慰問袋』に入れて、
手紙を添えて送られていたのだとか。

堅ボーロの名前

実は日露戦争の際には、勝利を願って“亡露”と名付けられていました。
貴重な食材だった砂糖を使い、固くて日持ちすることから
保存食としても重宝されていました。

当時の缶もこの味も、過酷な戦争を乗り越えながら約120年、
大事に残されてきたのです。

堅ボーロ試食

とにかく固いんだろうと想像してしまうネーミング。
気になるその食感は?

ものすごく固いことを少し期待していましたが、
意外と奥歯で噛みしめたら、じわじわと食べていける感じです。

一つ口の中に入れると、生姜の味がきいていて、
しがむほど味わえる砂糖とパンの甘さは癖になりそうな味!
そしてどこか懐かしい気持ちになりました。

始まりはパン屋さん!歴史を刻んでいく和菓子

パン焼きオーブン

棚と思いきや、こちらはパン焼きのオーブン!
見た目からも古さが漂っています。

創業当初から堅ボーロを焼くのに使用していましたが、
ついに一昨年に使えなくなってしまったのだそう。

でも、なぜパン焼きオーブンを使っていたのでしょうか。

清水久雄さん。

「もともと、このお店はパン屋さんでした。
パン生地にふくらまし粉を入れ忘れて、固く焼きあがってしまったものを
もったいないから小さく分けて二度焼きしたのが堅ボーロの始まりなんですよ。」

そう話すのは、五代目店主の清水久雄さん。

パン屋さんの失敗から生まれた堅ボーロが、
その後120年も受け継がれていくことになったのです。

新しいオーブンと交代して、棚の役目となった古いオーブンも、
ここからたくさんの堅ボーロたちが生まれてきたんですね。

五色ボーロ

落花生に堅ボーロと同じコーティングをした『五色ボーロ』は、
1964年に東京オリンピックを記念して誕生!

ほかにも、十勝産小豆を使った最中や、おみくじ付きのどら焼きなど、
堅ボーロと同じく歴史を刻んでいる和菓子もあります。

代々こだわりの味を受け継いできましたが、
最近では生姜が苦手な人でも食べやすい堅ボーロのバナナ味やイチゴ味なども
増やしているそうです。

古い歴史も漂うけれど、レトロで可愛い商品も!

堅ボーロトートバック

レトロなイラストが可愛いトートバック!
最近は観光客が多くなってきて、心をぐっと掴むような商品も。

堅ボーロ小袋

五代目の清水さんが始めたのは、この『堅ボーロ小袋』。
お土産にぴったりなものをと出来上がったミニサイズにも
絵本のような可愛らしいイラストが描かれています。

お土産袋

お持ち帰り袋もこんな感じ。
外観の見た目からはお堅い雰囲気の老舗かと思いきや、
観光客を意識した今どきなアレンジが見事に馴染んでいます。

昔の日本を表す姿とお土産向けの商品は、
外国人の観光客にも人気なそうですよ。

キャッチコピー

“頑固な人が打ち解けた時にポロリと落ちる人情のような味わい”
堅ボーロの美味しさを優しく表現したこのキャッチコピーは、
四代目の店主が考えたもの。

この言葉を考えながら一口ぐっと噛みしめてみると、
「あ、なるほど。」と、言葉が出ます。
頑固なまでに堅いボーロ。それでも諦めずに噛み続けると、
ほろりと甘く、柔らかく、人情のように奥深い。

故郷を思い出す味として、明治から現代まで親しまれてきた堅ボーロ。
思わず笑顔になるこの味わいを、ぜひ手にとって、確かめてみてくださいね。

「元祖堅ボーロ本舗」を地図でみる

JR北陸本線「長浜駅」下車 徒歩5分

元祖堅ボーロ本舗

→大きい地図で見る

「元祖堅ボーロ本舗」の店舗詳細

住所
滋賀県長浜市朝日町3-16【→地図】
営業時間
9:00~19:00
定休日
火曜日(祝日の場合営業)
電話番号
0749-62-1650
公式サイト
元祖堅ボーロ本舗
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