カルチャー

東京の大学生が、林業のまち・滋賀県多賀町で“お試し移住”!

【しがトコPR:滋賀の農山村お試し移住/滋賀県犬上郡多賀町】

東京大学大学院に通う男子学生が、
縁もゆかりもない滋賀県犬上郡多賀町で約2ヶ月のお試し移住。
多賀町にあるシェアハウスを拠点に
木材の伐採や製材の現場を見学したり、
多賀ニンジンの収穫を手伝ったり、茅葺職のお手伝いまで!

これまで過ごしてきた都会の生活とは180度違う、
滋賀の農山村での暮らしは彼の目にどう映ったのでしょう?
多賀町でのお試し移住の様子をレポートします。

林業のまち。滋賀県犬上郡多賀町ってどんなところ?

犬上川

滋賀県の東北部に位置する多賀町は
“お多賀さん”の愛称で親しまれている
「多賀大社」など古い神社やお寺も多く
歴史的景観と生活が一体となった町です。

鈴鹿山系から注ぐ、芹川・犬上川沿いに集落が残り
豊かな自然が四季折々の風景として
日常生活に溶け込んでいます。

積みあげられた材木

周囲を山で囲まれている滋賀県では
古くから林業が営まれてきましたが
なかでも山に近い多賀町は林業が盛んで
最盛期には20軒もの製材所が稼働していたそう。

そんな林業のまち、多賀町で
大学院生の瀬谷祐人さんが
約2か月間、お試し移住しました。

生活の拠点は大学生らが改修したシェアハウス

八重練シェアハウス外観

お試し移住の拠点となったのは「八重練シェアハウス」です。

長く空き家で、老朽化がかなり進んでいましたが
地域団体「地域再生プロジェクトみなおし」の呼びかけで
滋賀県立大学生らと一緒に改修工事が行われ
シェアハウスとして蘇りました。

修繕のためトタンが被せられていますが
昔ながらの茅葺き屋根の立派な古民家です。

リビング

プライベートルーム4室と共有スペースがあります。
元の建物の太い梁や柱を生かしながら、
多賀町産の無垢の木もふんだんに使用し美しく修繕されています。

建築模型を前に話す瀬谷さん

このシェアハウスを拠点に
11月初旬からお試し移住をスタートした瀬谷さんです。
大学院で建築を学んでいます。

模型を前に建築への熱い想いがほとばしる瀬谷さん。
この模型は高島市で開催された学生のための建築デザインコンペ
「たかしま空き家Life Design コンペ」のために
丹精込めて制作した作品なんだそう。
地域の課題も解決するための空き家改修設計に取り組みました。

長浜の町並み
(写真提供 瀬谷祐人)

横浜で生まれ育ち、大学3年生のときに初めて滋賀に訪れた瀬谷さん。
ビワイチの道中で通りかかった、
長浜市内に残るベンガラ塗りの町並みに惹かれ
滋賀県や古民家に興味を持つようになったそう。

シェアハウスの前に立つ瀬谷さん

いまでは「将来的には滋賀で建築の仕事がしたい」と話すほどの滋賀好きに!
空き家改修や林業にも触れられる多賀町でのお試し移住に応募しました。

お試し移住がスタートしてからは、受入団体のサポートのもとで
同じ集落に住む茅葺職人さんの現場でお手伝いをしたり
山に入り木材の伐採現場を見学したり
充実した日々を過ごしました。

製材所で“木材”が“材木”になる様子を見学

丸太断面

この日訪れたのは、多賀町にある「小林製材所」。
山から切り出した丸太を建築用部材に加工する場所です。

瀬谷さんが熱心に耳を傾けているのは木の種類の見分け方。
丸太の中央が赤っぽい色をしているのが杉で
白っぽいのがヒノキなんだとか。

木材の皮むき体験

「とんび」と呼ばれる道具を使って
丸太の皮を手作業で剥く体験もしました。

丸太の切り出し

丸太のどの部分をどう使えば木材を無駄なく使いきれるのか、
裁断の手順や採材の位置などを決定するのは
職人さんの長年の経験や知識がものをいいます。

帯鋸製材機

大きな帯鋸(おびのこ)製材機を使った裁断も体験。
裁断音がとても大きく、大迫力でした。

びわ湖材

この後、「自然乾燥」や「人工乾燥」などの工程を経て、
ここで加工された木材は「びわ湖材」として出荷されていきます。

小林さん

小林製材所代表の小林さんは
「外国産材におされ、国産材の需要は減少の一途でしたが
コロナ禍をきっかけに国産材が見直されるようになってきました。
この先、林業に関わりたい人が増えてくれるためにも
体験も積極的に受け入れてるんです」と話してくれました。

瀬谷さんも「製材の工程は学校で学び、知識としてもっていましたが、
それは断片的な情報でしかありませんでした。
一連の流れを現場で見て、リアルな体験ができたことは、
これから設計の仕事をするにもきっと役立つと思います」と大満足の様子でした。

地域の人とも交流し、ひとまわり成長した2か月間

瀬谷さんの手作り料理
(写真提供 瀬谷祐人)

これまで料理はほとんどしたことがなかったようですが
お試し移住をきっかけに料理にも目覚めたそう。

福井県から仕入れた魚も並ぶ湖北のスーパーで新鮮な魚を買い、
地元の人からもらった野菜や、滋賀の特産品、赤こんにゃくも使った
豪華な手料理も見せてくれました。

多賀ニンジン収穫体験

多賀ニンジンの収穫作業では、うまくニンジンが抜けず
葉だけがとれて大笑いする一幕も!

多賀ニンジン収穫体験

このほかにも、地元の滋賀県立大学生らと交流したり、
多賀町長と会って話をしたり、終始アクティブに動き回り
当初の予定よりも長くお試し移住を続けた瀬谷さん。

「都会が恋しくなる暇もないくらい充実した日々でした」
と名残惜しそうに話してくれました。

滋賀の農山村でのお試し移住プラン

多賀町

この他のエリアでも、滋賀県内には、
お試し移住を受け入れされている地域団体がたくさんあります。

滋賀県からの委託により、しがトコで企画制作した
「農山村でのお試し移住プラン」では、
県内の6つの施設をご紹介していました。

各エリアは、今後も継続的に、
お試し移住を受け入れされています。

興味がある方は、特設ページの各プランを、
ぜひチェックしてくださいね!

(取材・文・写真:しがトコ編集部)

滋賀の農山村お試し移住
https://shiga-life.com/
(募集期間は終了していますが、各受入団体では継続的にお試し移住の受け入れをされているので直接お問い合わせください)

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提供:滋賀県 「新しい滋賀の農山村ぐらし!」 https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/nougyou/nousonshinkou/322768.html

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