カルチャー

【しがスポーツSTORY】びわ湖を泳いで横断!?超人たちが集う『びわ湖横断リレー水泳大会』

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滋賀県の中央に位置する日本一大きい湖・琵琶湖。
遠くにかすむ対岸を見つめながら「琵琶湖を渡れれば早いのに」
と考えたことがある人も多いのではないでしょうか?
そんな妄想をリアルにしてしまった水泳大会があるんです!
その名もズバリ「びわ湖横断リレー水泳大会」。

琵琶湖を泳いで横断する!?
そんな挑戦をするのはどんな人だろう?と
興味津々で大会にお邪魔してきました。

今年で25回目。歴史あるオープンウォータースイミング大会

松原水泳場からの眺め

訪れたのは滋賀県彦根市にある「松原水泳場」。
ここが「びわ湖横断リレー水泳大会」のゴール地点です。
遠くにかすむ対岸の比良山系の麓、高島市安曇川町の湖岸がスタート地点なんだとか。
目視ではとてもスタート地点が確認できないので、地図で見てみると…

水泳大会コースマップ

こんな感じです。ちょうど琵琶湖の幅が広い部分にあたるので
その距離なんと、直線で16㎞!
流されたりすれば、それ以上の距離を泳ぐことになります。

スタート地点

「びわ湖横断リレー水泳大会」が始まったのは今から28年前。
四半世紀以上の歴史ある大会です。

この大会のように、海や川、湖といった自然を舞台にした
長距離水泳競技を「オープンウォータースイミング」と呼びます。
近年のアウトドアブームや健康増進ブームを背景に、
愛好者の競技人口は増え続けていて、
全国各地で大会も開かれるようになりましたが、
「びわ湖横断リレー水泳大会」はそのブームよりも
早くから開催されていた、草分け的な存在です。

ゴールする参加者

大会の基本ルールは、6人1チーム。
安曇川町湖岸から松原水泳場間を6人でリレーしながら横断します。
1巡目は1人30分ずつ泳ぎ、2巡目からは10分ごとに交代しながら泳いでいきます。
リレー形式なので、チームワークが横断達成の鍵を握ります。


普段はばらばらの地域で生活しているメンバーが、
年に一度、琵琶湖で再会して一緒に泳ぐ。
それを楽しみに、毎年参加するチームもあるのだとか。
今年も全国各地から16チーム、応援者も含めると100人以上が集まりました。

琵琶湖の雄大さを体感。自然と一体になれるオープンウォータースイミング

泳ぐ人

その日の気温や天候など、自然条件に左右されるオープンウォータースイミング。
室内で速さを競う競泳競技とはまた違った技術が必要となります。

船から指示する人

とくに琵琶湖のような淡水は浮力が小さいので、
海の大会よりも泳力が必要となってきます。
逆に、波の影響が少ないのは琵琶湖の良さ。

ところが、この日は天気には恵まれたものの、
例年にない強風と高波で湖面が荒れました。
まっすぐ泳いでいるつもりでも流されてしまうので、
船上からメンバーが声をかけ方向を指示します。
待機中に船酔いする人もいたりして、リタイアするチームも続出しました。

琵琶湖に飛び込む人

けれど、雄大な琵琶湖のど真ん中から飛び込む経験は、
この大会でしか味わえない醍醐味!
「日本一の琵琶湖の真ん中にいることに興奮した」なんて、
参加した人にしかわからない感動があるようです。

ゴールをしたみなさんに話を伺いました!

「UNIONDINE BIWAKO」の皆さん

大会三連覇を達成した「UNIONDINE BIWAKO」の皆さん。
メンバーは名古屋・岐阜・大阪から集まりました。

「真水は浮力が小さいからしんどさはあるけど、
飲んでも辛くないから泳ぎやすいです。
この大会には毎年参加しているのですが、なにより琵琶湖がきれい!
みんなで力を合わせる達成感も最高!!
大自然の中で時間をかけて行う、大人の贅沢な遊びですね」
と笑顔で話してくれました。

「トリトン」の皆さん

今大会の最年長参加者、
「トリトン」の塩貝さん(右)74歳にもお話を伺いました。
京田辺市から、今回で8回目の参加です。
「ゴール地点からスタート地点まで船でも30分かかるんです。
一番最初に参加したときは、こんな広いところを泳いで渡るのかと
ちょっと驚きましたね。でも、その達成感がやみつきになって。
毎年仲間を募って、メンバーを変えながら参加しています」。

大会の最年長記録77歳10ヶ月を超えるのが当面の目標なんだとか!

「体力づくりに週3日プールに通っています。
走るのは足腰への負担が大きいですが、水の中だと負担も少ないので、
泳ぐのは歳をとってからの運動にいいと思います」とも話してくれました。

ハワイと同じポテンシャルが琵琶湖にも!

実行委員会の中村義治さん

大会を立ち上げた実行委員会の中村義治さんにお話を伺いました。

「この大会を始める前に、友人に誘われて
ハワイのオープンウォータースイミング大会に出場したことがあったんです。
海も景色もきれいだし、自然と遊んでるみたいで、その魅力にどっぷりはまりました。
それから2度ほどハワイの大会に参加してたのですが、よく考えたら、
地元にもハワイと同じポテンシャルを持った琵琶湖があるじゃないかと思って!
最初は自分たちが泳ぎたくて大会を企画したんです」。

個人的に楽しむことが目的だったので、当初は参加チームも3組だけだったそう。
ところが、回を重ねるごとに口コミで人気が広まり、参加チームも増えていきました。
いまでは毎年楽しみにしているリピーターも多いそう。

ゴールで喜ぶ参加者

「レースなので他者とも競いますが、自分の限界や自然と
否応なしに対峙するのがオープンウォータースイミング。
水難事故につながらないよう、無理をしないのが一番大切です。
自分の力を過信しない。異変に気づいたらすぐにやめる。
船上で見守る人も、泳者に異変がないか常に気を配るようお願いしています」。

「NPO法人びわこスポーツクラブ」の皆さん

10年前からは「NPO法人びわこスポーツクラブ」の協力も得ながら、
安全な大会運営に努めているとのこと。
「琵琶湖の美しさや広さなど、自然を体感できるのが
オープンウォータースイミングの良さです。
毎年楽しみに参加してくる人も多いので、
これからも長く続けていければ」と中村さん。

日本一の湖を横断する!これはこの大会でしか味わえない快感でしょう。
来年も開催が予定されていますので、挑戦してみたいという方は、
今からプールなどで泳力を養って準備してみてはいかがでしょうか。

※本大会は滋賀県警指導の下、十分な管理体制で運営を行っておられます。
個人での横断は事故の危険が伴うのでお控えください。

お問い合わせ

びわ湖横断リレー水泳大会 公式サイト
http://www.biwa.ne.jp/~shark-s/sharks_top.htm

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