【滋賀の農山村お試し移住/滋賀県東近江市梅林】
「大学の授業がリモートでできるなら引っ越したい!」
こう話すのは、広い空や田園風景、鈴鹿の山並みが望める
のどかな農村地域・滋賀県東近江市で
2週間のお試し移住を体験した近田優輝さん。
現在、京都市内の大学に通う近田さんは
本格機材を使った写真や動画撮影、
さらにはドローンを利用した空撮が趣味。
東近江の豊かな自然のなかで
朝からドローンを飛ばすなど、
のびのびした環境を思う存分満喫していました。
滋賀県東近江市ってどんなところ?
近田さんがお試し移住をしていた
滋賀県東近江市は琵琶湖の東側に位置し、
平野部を活用した稲作や果樹栽培が盛んな地域です。
名神高速の湖東三山スマートインターからも車で10分程度、
名古屋や大阪といった都会へも
1時間半程度でアクセスできる環境も魅力の一つ。
市内には大型スーパーなど生活施設も豊富に揃っていることから、
基本的な生活にも困らない“便利な田舎”として注目されています。
移住体験の拠点は滋賀県東近江市にある
ちょっと変わった名前の古民家『だれんち?』。
東近江市で活動するNPO法人「愛のまちエコ倶楽部」が
移住や就農を考える人の受け入れ場所として活用している施設です。
今回、移住体験に来たのは、愛知県出身で
現在は京都市内の大学に通う近田さん。
中学生の頃から映像撮影に興味があり、
ドローンを飛ばしたりもしていたそう。
京都だとドローンを飛ばせる場所があまりないため
琵琶周辺に撮影に訪れたりして、滋賀県に興味を持ちました。
拠点となった古民家は、友人を招いても十分な広さで、
「近隣住宅との距離が離れていて、生活音が気にならないのがいい」と
プロジェクターでの映画鑑賞を楽しむなど、
楽しい時間が満喫できたと話します。
疾走するオフロードバイクをドローン撮影!
お試し移住期間中には「グリーンラボ東近江」の居永友多可さんのもとで
友人たちと一緒に、東近江市ならではの体験を味わいました!
最初のアクティビティとして、
ドローンを利用したオフロードバイクの空撮体験を実施。
ドローン撮影が好きな近田さんのために、
複数のライダー達が集まってくれたそう。
採掘場跡地を活用して作られた、
自然豊かな環境を疾走するバイクは迫力満点!
ドローンを利用して動くものを撮影する機会はあまりないことから、
貴重な機会として様々な撮影を楽しみました。
ドローンを気軽に飛ばして楽しめる環境は、
京都市内をはじめとした都会ではあまり多くありません。
空が高く、開けた土地が多く存在する東近江だからこそ、
こういったドローンを使った楽しみも気軽に行えます。
近田さんは今回の体験で、
「VRゴーグル」を使用した新機材を試しました。
ドローンの前に取り付けられたカメラの映像を、
主観で確認しながら操作する体験は圧巻!
まるで本当に空を飛んでいるかのような感覚を味わえます。
ドローン操作は非常に繊細であるため、
技術習得には練習を重ねる必要があるそう。
周囲を気にすることなく新機材が試せるのも、
東近江市の自然環境があってこそですね!
近田さんの撮影した滋賀の風景はこちら。
小松菜の収穫を体験!
ドローン撮影の後は「グリーンファーム東近江」にて
水耕栽培による小松菜の収穫体験を行いました。
土に根っこが埋まっていないから、
力を入れなくても簡単に収穫できるのだそう!
「簡単に抜ける!」とみんなで楽しみながら進めていきます。
水耕栽培ではほとんど農薬を使用しないので、
虫食いの葉っぱも存在します。
そういったものを見極めながら、
慎重に作業を進めていきました。
地元食材を使ったお昼ごはん作り
採れたての小松菜を使って、みんなで餃子作りも挑戦しました。
みずみずしい小松菜を刻み、
協力しながら餃子の餡を作っていきます。
慣れない餃子包みも時間が経つにつれてどんどん早く、
キレイになっていきます!
ワイワイと会話を楽しみながら、
この日は300個近くの餃子を4人で作りました!
採れたての小松菜とひき肉を使った餃子は風味豊かで本当に美味しい!
通常の餃子と少し異なり、
軽やかな味わいになるため何個でも食べられると大好評でした!
居永さん家の手作りたくあんも大人気で、
ついついご飯が進んでしまいます。
餃子の他にも、
東近江市産の「菜種油」を使用したアヒージョも!
東近江市で地域資源の循環を目指す
「菜の花エコプロジェクト」から誕生したこの油は、
香ばしいコクがありながらもあっさりした味わい。
居永さんが栽培したにんにくを使用しており、
塩を入れなくても味わい深い仕上がりになります!
東近江の贅沢な味わいを全員で満喫しました。
スーパーで見る野菜からはわからない農作業の現場
ランチが終わると、
小松菜の「芽」を植えていく農作業を体験しました。
まだ小さな芽ですが、
およそ1カ月程度で食べられるくらいの大きさに成長するそう!
水耕栽培は土に植えるよりも収穫量も多い上に、
連作障害も発生しないなどメリットが沢山あります。
スーパーに並んでいる野菜を見るだけでは分からない、
農業の現場を肌で体験できました。
全員で一つ一つ、丁寧に「芽」を植えていきます。
餃子包みと同じく、作業が進むにつれて
みんなどんどん早くなっていきます!
背の高い男性陣にとっては中腰が少し辛かったようで、
農作業の大変さを実感する声も。
ビニールシート内では琵琶湖の固有種である
「ホンモロコ」の養殖も進められていました。
水耕栽培と養殖を掛け合わせた農業は
「アクアポニックス」と呼ばれ、
持続可能な農業を実現する手法として
世界から注目を集めているそう。
2025年大阪・関西万博でも、
「アクアポニックス」の展示が行われるのだとか。
滋賀県内でも実施している農家はまだまだ少ない、
最先端の農業も知りました!
日常とは異なる時間が流れる移住体験!
東近江市でのドローン撮影、農業体験が終わり、
気がつくと日が傾いてきました。
広大な自然に囲まれながら作業に集中する時間は、
日常とはまた違った流れ方をしているように感じます。
「東近江ののんびりとした環境がすごく気に入っている」と話す近田さん。
お友達からは「デジタルデトックスができる」といった感想もあり、
日頃の生活から開放された環境を満喫していました。
田舎暮らしは年齢を問わず、
様々な興味のもと、自分にあった暮らし方ができるのではないでしょうか?
滋賀県内には東近江市だけではなく、
お試し移住を受け入れされている地域団体があります。
興味がある方は、滋賀県の特設ページ
「新しい滋賀の農山村ぐらし!」をご確認ください。
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/nougyou/nousonshinkou/322768.html
(お試し移住の募集期間は終了していますが、各受入団体では継続的に移住受け入れをサポートされています。直接お問い合わせください)
(取材・文:新井勇貴 写真:金折稚子)
※この記事は、滋賀県の「農山村の新生活様式サポート事業」の一貫で、『しがトコ』が企画・取材を担当し制作しました。
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提供:滋賀県 「新しい滋賀の農山村ぐらし!」
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/nougyou/nousonshinkou/322768.html